「07その他」の記事一覧(10 / 220ページ)

心地いい音楽と演出に酔いしれろ! “湯浅政明入門編”にも最適な『夜は短し歩けよ乙女』レビュー

『夜は短し歩けよ乙女』公式サイトより。  正直に告白すると、かつて湯浅政明監督作品が大の苦手であった。それは彼の商業映画監督デビュー作『マインド・ゲーム』(2004年)を見たときの…

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結婚相談所がオタクの未婚率上昇を食い止める!? 「とら婚」婚活アドバイザーに聞いた“オタク”と“結婚”の関係

 同人誌の販売で知られる「とらのあな」の創業者が、まさかの婚活ビジネスに着手。2月末にオタク向け結婚相談所「とら婚」オープンした。 オタクに寄り添う結婚相談所「とら婚」。  HPを…

「きっと、きよちゃんは幸せになれる」アイドルヲタクが見た『ザ・ノンフィクション その後の中年純情物語』

「小泉りあ」のTwitter(@lilia_koizumi)より。  フジテレビ系で放送されている『ザ・ノンフィクション』では、定期的にアイドルを取り上げる。  苦労をしながらアイ…

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ハリウッド実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』と押井監督のアニメ版は西洋医学と東洋医学ぐらい違う!?

おかっぱヘアの少佐を演じたスカーレット・ヨハンソン。体にぴったりフィットした白いボディスーツがエロい!  東洋人と西洋人との思考性の違いなのか、それとも監督の作家性を重んじる日本の…

この際、清水富美加のことは置いておいて映画『暗黒女子』について語ってみよう

映画『暗黒女子』公式サイトより。  我々男性にとって、決してその世界に入ることはできず、清らかで崇高なイメージを保たれている場所。それが女子校だ。  ましてや、ミッション系の歴史の…

神社本庁も「これはちょっと……」と漏らした。「DMM GAMES」新作『社にほへと』から考えるオタクの信仰

『社にほへと』公式サイトより。 『艦隊これくしょん-艦これ-』や『刀剣乱舞-ONLINE-』など数多くのヒット作を世に送り出してきた「DMM GAMES」が新たに発表した『社にほへ…

『サザエさん』新一年生入学のエピソードにツッコミ殺到! カツオとワカメは進級しないのに後輩が増える……

『サザエさん』新一年生入学のエピソードにツッコミ殺到! カツオとワカメは進級しないのに後輩が増える……の画像1
『サザエさん』フジテレビ公式サイトより。

 4月2日、TVアニメ『サザエさん』(フジテレビ系)が放送された。久しぶりの通常放送を、いつもと同じようにネット民たちが楽しそうにツッコミを入れながら視聴していたので、ネットの声とともに内容を紹介したい。

 この日最初に放送されたのは作品No.7598の「ようこそ新一年生」。ある日の磯野家の夕食でのこと。サザエが「4月はあちこちに新一年生がいっぱいね」と話すと、波平はカツオとワカメに「新一年生のお手本になるようにな」と諭す……。何気ない家族の会話だが、ネット民はここで敏感に反応。

「新1年生が云々という話題を出しながらカツオとワカメの進級に関しては一切触れられないサザエさん世界の闇」「新一年生が入学するのにカツオたちの学年が上がらないってのはさすがにサザエさん時空とはいえ違和感がヤバいよ」「カツオたちは留年でもしたのかな?」とツッコミを入れていた。

 磯野家の近所にはトモヒロという新一年生の男の子がいたようで、カツオはこの男の子の面倒を見ることに。お手本になろうと真面目に礼儀正しくしようと努力するが、最後はいつものように元気いっぱいにはしゃぎ、結局それが一番いいお手本になった、というオチであった。『サザエさん』は永遠に時がループしている世界観であることはみんなわかっているが、時間軸に触れるエピソードではどうしても視聴者は違和感を覚えてしまうようだ。

 続いては作品No.7603の「姉さんのご挨拶」。ある日、サザエは買い物の途中に顔見知りの女性に、元気よく挨拶をしたのだが無視をされてしまう。人違いではなさそうだし、相手を怒らせた記憶もないしと困惑。しかし「挨拶されて嫌な人はいないんだから」と、これからも自分の信念を貫こうと決意。

 また別の日のこと、花沢不動産の前を通ったサザエは、花沢さんの父親に声をかけられ店内に連れていかれる。そこには新居を探しているという夫婦がいて、花沢さんの父親はその人たちに「この方は町内一の有名人でして」とサザエを紹介。

 そしてサザエに町の魅力を紹介してもらうように頼んだ。これにネットでは「町内一の有名人って……」「地獄のような紹介のされかただな」「これは恥ずかしい」といった声が。しかしサザエのおかげで話は盛り上がり、この夫婦は契約を決めるのだった。ちなみに冒頭でサザエの挨拶を無視した女性は、ただの人違いで知り合いでもなんでもなかったと最後に判明。

 最後は作品No.7602の「マスオさんの秘密」。これは何事もすぐ顔に出てしまうマスオがどうにか隠し事をバレないようにしようと頑張るというエピソード。宝くじを内緒で買っても簡単に感づかれて全然うまくいかないマスオ。宝くじを話に盛り込んだことには「スポンサーに対する配慮かな?」「ステマだな」なんて声も。

 最後は子供たちに内緒でサザエと2人きりで出かけようとするのだが、それも感づかれて結局、カツオ、ワカメ、タラオがついてきてしまうというものだった。今週もネット上で大いに盛り上がっていた『サザエさん』。今年度もネット上での人気は衰えそうにない。

「当時は配慮は足りなかったかも、でも……」松戸市の公式萌えキャラが4年も前のコラボポスターで今さら炎上!?

「当時は配慮は足りなかったかも、でも……」松戸市の公式萌えキャラが4年も前のコラボポスターで今さら炎上!?の画像1
とあるTwitterユーザーの投稿より。

 もはや数カ月に一度は必ず起こる日常となった、萌えキャラを使った公的組織のPRが、ネットで炎上する事件。今度は、千葉県松戸市の萌えキャラを用いた献血ポスターが問題となっているのだが……。

 問題となっているのは、松戸市の公式萌えキャラクター・松宮アヤを用いた赤十字の献血ポスターだ。このポスターでは、ピンクの背景にナースの衣装を身に包んだキャラクターが描かれている。

 これを「パブリックに萌えロリナースは必要か」「中学生に性産業のイメージコスプレをさせている図」などという批判がネットでわき上がっているのだ。ついには「公共団体による萌えエロ汚染」なる強烈な言葉まで飛び出している。

 しかし、である。これが問題になったのは、今週に入ってから。でも「糾弾」されるポスターが制作されたのは2013年2月のこと。このときには、献血応援を目的にキャラクターを用いたポスターとクリアファイル、カード入れの配布が行われている。

 つまり、すでに4年も前のポスターが、今頃になって問題にされているというわけである。

 ゆえに、市としても「何を今さら」という印象なのではないか。ところが、この事業に携わっていた、当時の松戸市の担当者Y氏に話を聞いたところ……。

「すでに4年前のものですが、今から考えると配慮が足りなかったなと思っています。監修はしたんですけど、背景もピンクですしね」(Y氏)

 Y氏によれば、このポスターは日赤側からの提案があり、イラストレーターを紹介して作成。その上で、市側でも監修も行うという流れを取ったという。

「現在でしたら、背景だけでなくスカートの長さには、もう少し配慮をするでしょう。私たちも配慮は必要だし、なんでもやり放題とは思っていませんよ」(Y氏)

 そうして、現状の「進化」としてY氏が語ったのは、2月からリリースされている『秋葉原まで13時間 ~姫はゲームを作りたいっ!~』(https://matsudocontent.jp/13h/)。

 これは、松戸市が市内のゲーム制作会社と共同で開発しているスマートフォン向けゲーム。同市の高校に留学生としてやって来たお姫様が友人と一緒にゲームを作るというストーリーだ。

「このゲームの制作にあたっては、スカートの長さはもちろんのこと、身体のラインが出すぎないようにするとか、背景の色まで注意を払っているんです」(Y氏)

 なぜ、そこまでの配慮を行うのか。やはり、「ネットのうるさい非難」を避けるのが目的なのか?

「そうではありません。松戸市は来る者を拒まない街です。ですので、あらゆる人が自分らしく生きられるのが目標です。ただ、さまざまな属性の人がいる中で配慮や、意見に耳を傾けることも重要。そうした中で、コンテンツはもちろん、人も進化していくのだと思っています」(Y氏)

 この『秋葉原まで13時間』。一見、ギャルゲーっぽいが、実際には男女の別なく楽しむことのできる青春と成長を描く群像劇なのだとか。すでに古くなったポスターに噛みついているよりも、まずはゲームをやってみて現状を確かめてみるのは、いかがだろうか。
(文=昼間たかし)

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