「12プレミア」の記事一覧(7 / 21ページ)

“りこん星人”小倉優子の「幸せ4部作」が黒歴史入り

りこん星人小倉優子の「幸せ4部作」が黒歴史入りの画像1
『小倉優子のはじめてママdays』(主婦の友社)

 タレントの小倉優子が3月6日、ブログを更新し、ヘアメークアーティスト菊地勲氏と3日に“ひなまつ離婚”したことを発表したのは既報の通り。

 小倉は「私事で大変恐縮ですが、この度私たち夫婦は、それぞれの人生を歩むことになりました事をご報告させていただきます。彼には、たくさんの幸せや思い出と、なにより2人の息子というかけがえのない宝物を授かりとても感謝しています。私達が揉めているような報道もありましたが、そのような事はなく、二人で話し合い、このような結論にいたりました」と経緯を報告。「今後二児の母として頑張っていきます」とシングルマザーとしての決意をつづっている。

 一部では「慰謝料7000万円を請求」との報道もあったが、実際は慰謝料なしでの早期離婚を選択したようだ。芸能記者が言う。

「タレントとして稼いでいける自信の表れでしょうが、テレビへの本格復帰には懐疑的です。“こりん星”から“幸せママ”にポジションチェンジして成功した小倉ですが、はたして今後は何を売りにしていくつもりなのか。結婚後に発売した『小倉優子の幸せごはん』『小倉優子のはじめてママdays』『小倉優子の毎日ほめられ ごはん』『小倉優子の毎日おいしい♡おうちごはん』の“幸せ4部作”はみごとに黒歴史入り。“りこん星人”とネタにできるほど開き直れたらテレビ的には面白いですが、さすがに“カリスマママ”の座からそこまでは降りて来られないでしょう。離婚ネタが一巡してからが正念場ですね」

 ワイドショーで5年前の結婚会見のVTRが繰り返し流れていたが、小倉の「私のことがすごい好きなのがわかるから、浮気は絶対にあり得ないです」という発言は今や痛々しいばかり。

 やっぱり慰謝料はガッポリもらったほうがいいんじゃ…。

ライザップタレントはなぜリバウンドするのか…AKB48峯岸みなみの『デブザップ化』が営業妨害レベル?

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『私は私 峯岸みなみフォト&エッセイ』(竹書房)

 AKB48小嶋陽菜が自身の29歳の誕生日である4月19日にAKB48劇場で卒業公演を行うことを発表したことで、“最後の一期生”となった峯岸みなみ。2月27日深夜放送の『コジハルタビ』(テレビ東京系)で、小嶋の卒業旅行をプロデュースしたが、その姿が視聴者を大いにざわつかせたようだ。

 峯岸といえば、スキャンダルで爪痕を残すものの、若手の台頭で人気は尻すぼみ。そこで起死回生の話題作りとして取り組んだのが、昨年1月からCM放送された『ライザップ』のボディ改造だった。

「CMでは腹筋激割れで、少しやりすぎなくらい細マッチョな体をどや顔で披露していた峯岸ですが、番組でのリバウンドぶりがすごかった。顔は真ん丸で腕や肩幅、フェイスラインなど全体的にふっくら感が満載。太って顔に肉がついたせいで、唇が押されて突き出ているように見えました。おそらくは10キロどこじゃないリバウンドをしていると思います」(芸能ライター)

 実際、ネット上では女性たちを中心に「腕がたくましすぎる」「子供2人いるお母さんみたい」「女子プロレスラーみたい」「鎖骨はどこへ消えた」「デブザップは成功」などと、辛らつな感想が連打されている。

「これまでもライザップのCMタレントたちのリバウンドはたびたび話題になっていましたが、あれだけのきついダイエットですから、ある程度元に戻るのは仕方がない。しかし、峯岸の現在の姿は“ビフォー”よりぽっちゃりしているように見え、ほとんど“営業妨害レベル”でしょう(笑)。2月20日放送の『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』(フジテレビ系)に出演した際には、“世間が自分をブスだと思っているかどうか聞きたい”と、アンケートをオーダー。その結果、一般女性の25人が『自分のほうが可愛い』と回答していました。このままデブ化が進めば、その人数はさらに激増しそうです」(前出・芸能ライター)

“一般人以下”となる前に、峯岸も卒業の時期を本気で検討したほうがいいかも?

新旧文化系男子、聴取率勝負!星野源が伊集院光を倒す日は来るか?

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ラジオリスナーをきっちり押さえていく、まさにポスト福山雅治の名に恥じない手腕。

「ついに伊集院の牙城が崩れるか──?」昨年12月、ラジオ好きの間でちょっとした騒ぎが起きた。ニッポン放送が、12月12日月曜深夜(25:00~27:00)の『星野源のオールナイトニッポン』が同時間帯首位を獲得したと発表したからだ。月曜深夜は、モンスター番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』が20年以上にわたって君臨する時間帯。数多のパーソナリティがこの壁に挑み、散っていった。

 実際のところ、まだ『星野源のANN』は聴取率調査期間に『深夜の馬鹿力』に勝ったことはない。だが、『星野源のANN』は約半分のリスナーがradikoのタイムフリーで聴いていることがわかっており、従来のラジオリスナーとは異なる層を取り込んでいる。女性人気の高さに加え、番組内で星野自身が愛好する『アイドルマスター』や声優の話をすることで、オタク層にも届いている。このまま『星野源のANN』が続けば、文化系肉食男子の新スターが、サブカル非モテラジオスターを打ち破る日が来るのかもしれない──。

意外と知らない、攻める声優ラジオ――ベテラン声優が女性用下着を……!?

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女性リスナーの耳を育てている……わけではないのだろうか。

 こちらの記事でも触れた通り、声優ラジオは人気ジャンルのひとつ。

「小野大輔さんは伊集院チルドレンだし、神谷浩史さんは元コサキンリスナー。声優さんは、意外と深夜ラジオを聴いて育った人が多い。そんな人たちがやっている番組なので、深夜ラジオに似た雰囲気もあるんです」(「声優ラジオの時間」編集人・村上謙三久氏)

 中でも村上氏がオススメするのは、『ユニゾン!』(文化放送)だ。関智一、柿原徹也、寺島拓篤、鈴村健一という人気声優が日替わりでパーソナリティを務める月~木曜深夜の生ワイド番組で、スマホゲーム『ボーイフレンド(仮)』がスポンサードしている。

「声優総選挙5位に選ばれたベテランの関智一さんが、ローションまみれになってスイカ割りをしたり、女性の下着を凍らせてブーメランのように投げて的当てをしたり、女性リスナーが大半の番組で好き勝手にやっているのが面白い。一方で木曜の鈴村健一さんは、『おぎやはぎのメガネびいき』の裏で、直球の人生相談コーナーをやっている。『ユニゾン!』は深夜ラジオの中でも今要注目だと思います」(同)


伝説のパンクロッカーとの不倫がほのめかされるも…【マギー】ぼくが応援するって決めたらどんな顔するだろう

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「今回はマギーでいきましょう」

 平穏な日常は、担当編集からのLINEでもろくも崩れ去った。おそらく彼は、「フライデー」(講談社)1月27日号で報じられたタレント・マギーとHi-STANDARD・横山健との不倫疑惑報道のことを言っているのである。

 そもそもこの案件は、『ワイドナショー』(フジテレビ系)の元日SPでダウンタウンの松本人志が「大きい事務所のスキャンダルは扱えなかったりする」などと発言していたケースにドンピシャなのである。当の『ワイドナショー』ですら、松っちゃんの「こんな話より、マギーの話がしたいんですけど」というボケを東野幸治が「こわいんで……」と制する一幕にとどまっており、大手メディアも扱ってはいない。

 やはり松ちゃんといえども、いきなり体制そのものをひっくり返すのは難しいのだなあと感じていた矢先の大抜擢。……荷が重すぎる! 突如スポットライトを当てられたシンデレラボーイは、慌てふためいた。とりあえず「マギー……事務所こわい」そう返信してみたものの、「まんじゅうこわい」的な「こわい」と勘違いされたのか、担当は「ガツン!といきましょう」とノリノリである。

 ここまでくると、何かしらのハラスメントではないかと思うのだが、拒否したところで連載を打ち切られるだけなので仕方がない。

「イヤだな~、イヤだな~。こわいな~、こわいな〜」気分は稲川淳二である。

 仕方なく「フライデー」を読み返してみたところ、違和感を覚えた。記事には、横山健の「好きだ~!」という猛アタックの末、2人は付き合うことになったのだとある。「好きだ~!」である。

 横山健だぞ!? “伝説”のパンクロッカーだぞ!? 通常であれば「好きだ!」もしくは「好きだぜー!」といった、男らしい断定口調を想像しないだろうか。むしろ、それぐらいストレートなアプローチであったなら、マギーとて「いや、結婚してるでしょ」と冷静に受け止められたかもしれない。しかし、ことは「好きだ~!」である。そこに男らしさは皆無だ。イメージとしては、目尻を下げ、デレデレしながら抱きついてくる画が浮かぶ。

 想像してほしい。年上の、しかも“伝説”のパンクロッカーが、目尻を下げて自分のことを「好きだ~!」と言って抱きついてくるのである。そこにおいて「不倫」だとか「好き」とか「嫌い」とかの冷静な判断ができようか。あるのは戸惑いのみだ。

 そして人は、こういう状況に陥ったとき、大抵こう言うのである。

「わかった。わかったから」

 ここにおいて、マギーの母性を感じられると共に、横山健の幾つになっても自分の気持ちに正直であるという少年性が感じられる。女はどれだけ若くても母性を求められ、男はどれだけ年を重ねようと子どものように振る舞ってしまうのだ。

 こう考えると、なんだか微笑ましい話に聞こえそうだが、惜しむらくは、これが不倫であるということ。台無しだ! 横山健の告白風に言えば「台無し~!」である。

 もはやIKKOみたいになってしまったが、パンクもオネエも「固定観念に反抗する」という意味では、通ずるところがあるのかもしれない。

 まあ、実際のところ不倫であるから世間は騒いでいるわけで、しかもマギー側は釈明することもなく芸能活動を続けており、ネットなどで非難が集中しているようである。

 しかし、非難をしている特に男性陣に問いたいのだが「君は、マギーのグラビアがなくなってもいいのか?」という話である。「君は、小宇宙を感じたことがあるか?」ぐらいのテンションで。あればあったで見るでしょうよと。

 言っちゃあなんだが、横山健には妻子がいるわけである。ここまで公になったら、この不倫もそう長くは続かないだろう。

 ひょっとすると、彼女は戻ってくるかもしれないのだ。ぼくたちのところに。その時のことを考えて、いい顔しておきたいじゃないか。さんざん叩いていたASKAが、不起訴になっちゃった『ミヤネ屋』みたいなことにはなりたくないじゃないか。

 人の過ちをとやかく言うより、恋に臆病になっている未婚の中年男性などは、横山健の純粋さを少しは見習ってみてはどうだろう。一方で既婚者は、自分の気持ちに素直になりすぎると大変なことになるよという戒めとして、今回の件を受け止めてみてはどうだろうか。
 でも、マギーだったら不倫もしたくなっちゃうよね。戒め~!

西国分寺哀(にしこくぶんじ・あい)
ベッキーにマギー。「ー」がつくと不倫と縁があるようなので、ニシコクブンジーに改名しようか悩んでいる40代会社員。

羽生結弦の「目指している世界」を考えてみた/スケオタエッセイスト・高山真が見た四大陸選手権

――女性向けメディアを中心に活躍するエッセイスト・高山真が、世にあふれる”アイドル”を考察する。超刺激的カルチャー論。

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フジテレビ「四大陸フィギュアスケート選手権」ページより

 フィギュアスケートの四大陸選手権、男子は本当に大激戦でした。だからこそ、選手側ではなく、中継スタッフ側にフラストレーションがたまってしまった私。フィギュアスケートの演技中に足元を映さないなんて…。ステップシークエンスのときに上半身しか映っていない、ジャンプの踏み切りの直前までエッジが映っていない…、そんな場面が何度あったことか。オリンピックまでには改善されていたらいいけれど…。

 前回の女子編に続きますが、今回は羽生結弦に絞って書いてみたいと思います。全選手のことを書こうと思ったら、「ウザい」を通り越した長さになってしまうのが、書く前からわかってしまうので…。とにかく非常にクオリティの高い、驚きも感動もたっぷりの大会でしたので…。

 もちろん、宇野昌磨にもネイサン・チェンにも大感激しました。そして実は、今シーズンいい意味で一番私を驚かせてくれているのはボーヤン・ジンだったりもします。彼らのことは、世界選手権の直前あたりに、またお許しをいただけたら書かせていただこうと思います。ええ、ウザいくらいにたっぷりと…。

「男子シングルは、完全な4回転時代になった」と、私は以前、グランプリファイナルの観戦記で書きました。それに加え、今回は、「それぞれの選手が、ジャンプ以外の部分をどのように磨き、どのような『完成型』をイメージして、プログラム全体を向上させようとしているか」がより明確に伝わってきたような気がします。

 選手たちとそのコーチたちは、異常な高難度のジャンプを組み入れながらも、プログラム全体としての「完成」を目指しています。昨年の終盤に発売された雑誌「Number」では、羽生結弦のコーチ、ブライアン・オーサーが羽生に「トータルパッケージが大事だ」と伝えていることが記されていますし、海外のフィギュアスケートの中継では、20年以上前から実況者や解説者が、すべての面において素晴らしいパフォーマンスを披露した選手を「トータルパッケージ」とか「コンプリートパッケージ」という表現で褒めています。

 この四大陸選手権の、フジテレビのフィギュア関連の番組でも、高橋大輔さん(引退された方なので敬称つき)が、4回転4回転と繰り返すアナウンサーに「トータルパッケージ」の重要性を説いていました。さすが、「現役時代には」などという枠を超え、「フィギュアスケートの歴史」において傑出したミュージカリティを持つ選手が言うと、説得力が違います。

 フィギュアスケートは、その名の通り「氷の上に図形(フィギュア)を描く」スポーツです。ジャンプの得点配分が大きいのは確かですし、実際問題、多くの観客がいちばんに沸くのもジャンプではあります。しかし、現代はもちろん昔においても、「ジャンプの種類と数」が勝敗を決めたことはない、と私は思っています。

 たとえば、アレクセイ・ヤグディンとエフゲニー・プルシェンコが壮絶な火花を散らし、その中に本田武史(本田さんの現役時代のお話なので、敬称略で)が割って入ろうとしていた1999年~2002年の時代。私にとっては男子フィギュアの黄金時代のひとつです。しかし、この時代であっても、4回転の種類も、4回転を跳ぶ数も、アメリカのティモシー・ゲーブルと中国のミン・ジャン(張民)のほうが上でした。

 それでも、ヤグディンとプルシェンコが出場する大会では、金メダル候補はいつもヤグ&プルだったし、実際ヤグ&プルがフリーで1つミスをしたくらいでは、順位に入れ替わりはなかったわけです。「4回転時代」の雄、ヤグ&プルが高く評価されていたのは、「彼らが4回転を跳ぶから」ではなく「4回転を入れて、かつ、トータルパッケージとしてすぐれているから」でした。

 そして現在、トップを走る選手たちは、それぞれの方法論、それぞれのアプローチで、個人個人でオリジナルの「トータルパッケージ」を目指している。今大会は、それが非常に明確になったという意味で、私にとっては本当に「面白く、かつ、凄い大会」だったのです。その部分を中心に、羽生結弦に関して、私なりに感じたことを書いていきたいと思います。

●羽生結弦
 昨年の終わり、グランプリファイナルの感想をエッセイにまとめた回で、私は、羽生結弦のプログラムの密度について、「ショート・フリーとも、助走があれだけ少ない構成で、あれだけのことができてしまう。褒め言葉として使いますが、異常なレベルです」と書きました。

 4回転のジャンプを跳ぶときでさえ、準備のための「漕ぎ」はせいぜい3回。あとはずっと足を踏みかえ、前方向(フォア)と後ろ方向(バック)にエッジを切り替えつつ、体を滑らかにターンさせつつ(ジャンプの回転とは逆の、時計回りにターンすることも。ジャンプを回るための勢いを、わざわざ相殺しにかかるかのように)…と、目まぐるしいステップを踏み続けている。それなのに、ジャンプを跳ぶために必要なスピードや勢いが増していくのです。加えて、着氷後にもなんらかのトランジションを組み入れています。こういった一連の流れが、「ジャンプを跳びつつも、ジャンプだけではない『トータルパッケージ』を見せる」という狙いのひとつなのでしょう。フリープログラムのトリプルフリップの前後のステップなんて、何度見ても意味がわかりません。

 女子編で書いた、ケイトリン・オズモンドについての感想とも少し重複しますが、「イン・アウト」と「フォア・バック」のエッジを組み合わせて、「右足・左足」のどちらか片方の足で滑っていく、この8種類の組み合わせの密度がとんでもない選手だなあ、と、羽生結弦の演技を見るたびに思います。「プログラム全編にわたって、なんらかのステップを踏み続けている」というのが、大げさな表現ではないのです。

 スケーティング技術の高さでいえば、パトリック・チャンも本当に素晴らしいのですが、羽生とチャンのスケーティングは、先ほど書いた言葉をもう一度使えば、「アプローチ」が違うように私には思われます。チャンは、厳密な体重移動とひざや足首の柔らかさで、「スピード&重厚感」を信じられないほど高い次元で両立させている。対して羽生は、「ものすごいスピードの中で厳密な体重移動をして、ひざと足首の柔軟性も自在に操っている」ところまではチャンと共通しているのに、なぜか「体重をまるで感じさせない」のです。そして、それこそが「羽生結弦のオリジナリティ」のひとつであると思います。

 私は、羽生とチャン、どちらのスケーティングも大好物なのですが(今回の出場選手では、宇野昌磨とジェイソン・ブラウンも!)、彼らの間に「点数」という「差」をつけなくてはいけないジャッジにも、本当に高い能力が求められていると思います。

 さて、そんな羽生の「スケーティング」の中でも、特にツボな部分を箇条書きにしてみます。今回は、ショートのみに特化してあげてみたいと思います(ジャンプやスピンに関するツボや、フリープログラムのツボまで書いたら大変なことになるので…。もしお許しをいただけるなら、世界選手権の前か後かで、フリーのツボを書いてみたいな、と)。

◇スタートのひと蹴りで、片足のフラットエッジに乗る。そこから、“えらいこっちゃ”な勢いのアウトサイドにチェンジエッジし、きっちり90度まがって見せたあと、再び“えらいこっちゃ”な勢いでフラットエッジに。この間、体がぐらついたりスピードが落ちたりということが一切ない。非常に個性的なエッジワーク。エッジを、単に「深く」「速く」使うのではなく、「深浅」や「緩急」のレベルで操っていることが、この最初のムーブだけでわかる。

◇「緩急」という観点から。4回転のループを着氷し、ドラムの音が激しく鳴り出してから3~4秒後あたり。左足のインサイドエッジを見事に使った滑らかで大きなカーブが、途中から急激にスピードアップしたと思ったら、次の瞬間には見事に右足に踏みかえられている。何度見てもハッと息をのみます。

◇「緩急」でもう1ヵ所。ステップシークエンスの中の、急激な方向転換。右足のインサイド全体を使って、それまでの豊かなスピードを急に落としているのに、なぜか「止まる」瞬間がまったくないまま、滑らかに真後ろの方向に進み始める部分。一応、「真後ろ方向に進むため、途中から左足のバックアウトエッジを絶妙にブレンドしている」ことは見えるっちゃ見えるんですが、アイスダンスならともかくシングルでは見たことがないムーブです。

◇ムーヴズ・イン・ザ・フィールド(およびそれに類する動き)の途中で、重心を置く位置や体重をかける場所を意識的に変えても、スピードが落ちない。ステップシークエンスのズサーッ(←左足のエッジだけで滑るうえ、上体の体重がどんどん後ろにかかっていきます)でも、スピードが落ちない不思議さについては以前にも書きましたが、4回転ループ着氷後の、イーグルのポジションの変化もかなりの驚き。片ひざを曲げてポジションを変化させてからのほうが、むしろスピードが上がるような感じです。演技中、助走つきで、こういうムーブをした選手は過去に何人か知っていますが、4回転ジャンプのトランジションでこれを入れるのは、褒め言葉として使いますが、やはり異常なレベルです。

 そして、こうしたエッジワークのほとんどが、曲のリズムや音符と見事にシンクロしているわけです。私個人は、そんなスケーティングから、「音楽そのものとの一体感」を受け取ります。ちょっとポエミーな表現になってしまいますが、「氷は大きな楽器。その大きな楽器を演奏する『指』や『弓』や『バチ』に相当するのが、エッジ」という感じ。「この曲はスピーカーから流れてきているのではなく、エッジが演奏しているのかも」みたいな錯覚を起こさせるほどの「何か」を感じるのです。

 私にとって、現役の男子選手の演技の中から、その究極を挙げるとすれば…、迷いに迷って、2015年グランプリファイナルの羽生結弦のショートプログラム『ショパン バラード1番』と、2016年四大陸選手権のパトリック・チャンのフリー『ショパン 革命~24の前奏曲4番~スケルツォ1番』しょうか。ま、これは、私がクラシックのピアノ曲が異常に好きなのと、大いに関係があると自覚していますが。

 余談ではありますが、そういう性格なので、ラフマニノフのピアノコンチェルトで滑る選手にも、すごく弱いのです。伊藤みどり(伊藤さんの現役時代のお話なので敬称略)のアルベールビルシーズンのフリーや、浅田真央のソチのフリーなんて、見るたび涙が出てくるし、高橋大輔(高橋さんの現役時代のお話なので、ここも敬称略)の2005年スケートアメリカのフリーや、ミシェル・クワンの1998年の全米選手権のショートはいまでも傑作中の傑作だと思っています。そうそう、2002年のヨーロッパ選手権は、アレクサンドル・アブトのフリーが素晴らしかっただけに、アブトに勝ってほしかった…。

 さて…………。「羽生に絞って書く」と宣言しても、結局この長さ…。この「まとめ能力」の欠如、物書きとして致命的です。いや、もちろん、それだけ語りたくなる魅力を備えた選手ですからね、羽生は。つか、今回の四大陸選手権に出場した選手たちは、誰もが(超いいわけくさいわ、我ながら…)。

では、また3月に…。

高山真(たかやままこと)
男女に対する鋭い観察眼と考察を、愛情あふれる筆致で表現するエッセイスト。女性ファッション誌『Oggi』(小学館)で10年以上にわたって読者からのお悩みに答える長寿連載が、『恋愛がらみ。 ~不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)という題名で書籍化。人気コラムニスト、ジェーン・スー氏の「知的ゲイは悩める女の共有財産」との絶賛どおり、恋や人生に悩む多くの女性から熱烈な支持を集める。月刊文芸誌『小説すばる』(集英社)でも連載中。

美人度は政治家にとって必要か? 政策よりも資質と裏の顔を表す! グラビアとしての政治家公式写真

――今月の企画では、モデルやアイドルのグラビア写真について語るが、彼女たちと同じか、もしくはそれ以上に写真が人目に触れ、その写りの良し悪しが仕事を左右する職業がある(と、思う)。その職業とは……すなわち、政治家ではなかろうか?

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先の知事選では、自身のカラーである緑に身を包み、圧勝した小池百合子。

 グラビア写真について改めて考えてみれば、選挙中のみならず、定期的に街中にバストアップの写真が大々的に掲示され、不特定多数、たくさんの人に凝視される職業は、もしかすると政治家以外、ないかもしれない。そして、有権者が投票する際には、大なり小なりその写真の印象が判断の材料になってしまう。ことに女性の場合は、「美人かどうか」が、決め手のひとつになってしまうのは、“美人すぎる”などともてはやされる市議がいることを見ても疑いはないだろう。

 そこで本稿では、いささか強引なこじつけではあるが、「グラビアの視点から検証する女性政治家写真」をテーマに、彼女たちの選挙ポスターや公式ホームページの写真を1枚1枚俎上に載せ、考察してみたい。

 まず前提として、政治家の写真をグラビアとして鑑賞していくとどんなことが明らかになるだろうか? 美人であることは女性政治家にとって有利に働くのだろうか? 某政治記者はこのように話す。

「美人であることは、確かに政治家にとって有利な部分は大きい。国会議員でもそうですが、特に都市部の区・市議選などになると、きちんと政策を読み込んで投票先を決める人なんてごく一部。大部分の有権者は選挙当日にポスターとか選挙公報を見て投票する人を決める浮動層が大半です。だから、有権者にとって“キャッチー”な人が選挙に勝ちやすく、結局一番わかりやすいのは『顔』。そしてそれを写している『写真』なんですよね。なんだかんだいっても日本は成熟社会でそれなりに豊かですし、結果として政治にも切迫したものを求めていないとなると、必然的に顔で選ぶという要素が大きくなるのは、致し方のないところでしょう」

「結局のところ、写真が決め手」という実情は、実際は当の女性政治家のほうもわかっているらしい。この政治記者はこんなエピソードを明かしてくれた。

「ある女性政治家を取材したときのことですが、取材後に『ちゃんとチェックさせてくれるんでしょうね』と言うんです。『新聞ですから、原稿チェックはできないんですよ』と言ったら、『違うわよ、写真チェックよ!』と言われたんです(苦笑)。全カット紙焼きにして見せろって言うんですよ。話の内容よりもそこか!ってびっくりしましたけど。でもこれは女性に限ったことではないのですが、政治家は皆さん非常に写真写りを気にしていますよね。やっぱりそれが支持者の人気獲得に直結していることをわかっているんです」

 ただ、それではきれいに写っているほどいいのか、というとそれは少し違うのではないか、とこの政治記者は続ける。

「特に選挙ポスターの場合は、顔と名前を一致させるための意味合いがある。きれいかどうかよりも、むしろ『写真をひと目見ただけで、その人だとわかる』ということが大事なんですね。

 要は、写真1枚でその人だとわからせ、最終的に投票してもらうこと、議員がどんな主義主張をしているのか知らしめる意図がある。女性議員が全般的に原色のスーツを着ていることが多いのも、目立つことが自分の仕事だということをわかっているのでしょう」

 女性政治家たち自らも意識している、選挙ポスターなどの公式写真。その影響力と重要度は、まさにグラビア写真の世界と変わりないのではないか。

入念な準備のもとに撮影される公式写真

 政治家にとって当落をも左右する公式写真。当然、女性政治家たちもかなりのエネルギーを注いで写真映りを良くする努力をしているはずだ。さまざまな媒体で活動するあるカメラマンは、今回例にあげた写真を見た上で、次のように述べる。

「政治家はある程度年齢の高い人が多いわけだから、あえて若々しさを強調する撮り方が一般的。さらに安心感があり、かつ溌剌とした印象を与えるようにする。よくあるガッツポーズなんかはその典型なわけです。さらに女性政治家ともなると、当然美人に見せることは必須。そのためには、まずメイクや髪型で印象を良くしていくわけですが、今は写真の修整技術が進歩しているから、シワを消したり、肌ツヤを良くしたりする処理も行っているはず」

 何回も選挙に出ている女性政治家は、当然どう撮られればいいか研究を重ねているだろうし、贔屓にしているカメラマンもいるだろう。一説では、某大御所カメラマンに選挙ポスターを撮影してもらうと当選する……という、ジンクスも存在するとか。無論、どのように撮影するかも大体パターン化されてくるはずだとこのカメラマンは話す。

「有名になればなるほど、撮影を管理する仲介業者がいるはず。プロのカメラマンはその人をどう撮れば一番きれいに見えるかわかっているから、顔の向きやどっちの肩を前に出すかとか、大体決まっているでしょう。もちろん最低でも正面、右、左からとそれぞれ何パターンか撮影して、どれを使うかは議論するだろうけど、結局いつもと同じ角度に落ち着く、という感じだと思います」

 まさに、政治家の公式写真は、グラビアアイドルの水着写真にも匹敵するほど、入念な準備と作戦を経て撮られているのだ。

就職先としての議員ポスターは履歴書写真?

 さりとて、政治家が美人度で判断されてしまう原因は、政治家のほうにもあるのではないかと分析するのは、前出の政治記者だ。なぜなら、ある年齢以上の女性にとって、議員というのが「都合のいい就職先」になってしまっている現実があると、この政治記者は見る。そのような政治家にとっては、政策の中身よりも見た目で判断してもらったほうが、むしろ好都合というわけだ。その政治記者は続ける。

「かつて小泉チルドレンとして鳴り物入りで政界デビューを果たした杉村太蔵本人も語っていましたが、彼らは70年代後半生まれの就職氷河期世代、いわゆる“ロスジェネ”世代。一流大学を出ても希望通りの就職はできず、いろいろな職業を渡り歩いたのちに、結局議員にたどりついたという人はいる。グラビアアイドルや放送作家、ライターをしていた塩村文夏が典型的な気がします」

 こちらの記事に掲載している政治家の紹介欄にもコメントしているアイドル研究家の北川昌弘氏は、女子アナから政治家への転身も、同じような文脈で読み解けそうだと話す。

「丸川珠代さんにもその臭いを感じますが、(解釈にもよるが)女子アナは30歳定年説というものがある。要は30歳を過ぎると、若手が台頭し、番組や局での立ち位置も厳しいものになる。その時期に政治家に転身するのもひとつの手だということを、みんな気づき始めたのではないかな。局の女子アナ出身と限定すれば、国会議員に転身した人は思いの外、少ないかもしれないし、丸川さんが政界に入ったのは30歳を超えていたけど、彼女の場合は政治家としての変な野心もなさそうで、その点が安倍首相としても内閣に入れるのにちょうどよかったのでは」

 前出の政治記者は、ある意味では女子アナ出身の政治家も重宝されるのではと続ける。

「議員の仕事って、国民に見える部分でいうと、会見とか取材で官僚のつくったペーパーをきちんと読む、ということが実は大半だったりするんですよ。そういう意味では、原稿を読み上げるのがうまい、というのも政治家としては大事な能力ですよね(苦笑)。まあ国会答弁で野党議員とやり合いになったりすると、それだけでは通用しなくなってくるんですが……」

 国会議員が安心できる就職先として機能しているとすれば、選挙ポスターは、さしずめ履歴書に貼る証明写真の意味を含んでいる……とはいいすぎだろうか?

 さて、政治家にとって、本質以上に写真写りが重要になってくる理由には、まださまざまな事情がありそうだ。それにしても、政治家が見た目で判断されている現状は、果たして正しいのだろうか。前出のカメラマンは、ポスターだけを見て投票する有権者が多数いる現状は嘆かわしいとしながらも、写真を見ただけでわかる本質も確かにあると話す。

「蓮舫や小池百合子の写真を見ていると、堂々としていて、自信があるのが伝わってくる。特に小池の写真なんて、目を見ていると、本当に自分が見つめられているような気がしてしまう。これまでさまざまな場所で活躍し、培ってきた度胸というのが、この2人は突出している気がします。それに比べるとまだ当選回数が少なかったり、稲田朋美みたいに突然抜擢されたけど内実が伴っていない人は、写真を見ていてもぎごちない感じがするんですよ。そういう意味では、選挙ポスターだけでも政治家の資質を判断できる部分は確かにあるんでしょうね」(前出・カメラマン)

 政治家としての人生を決定づける公式写真。選挙ポスターこそは、やはり究極のグラビア写真といえるのかもしれない。

(取材・文/里中高志)

女帝化する指原莉乃、噂される京楽の離脱…AKB最新ウラ事情

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“蜜月時代”からの契約はまだ続いており、旧機種の別バージョンが発表されるも、すでにほとんどが卒業メンバー……。

 2016年末の紅白歌合戦で島崎遥香が卒業し、この2月には小嶋陽菜が卒業するなど、人気メンバーが続々とグループから離脱しているAKB48。勢いの衰えが囁かれるなか、ひとり気を吐くのがHKT48・指原莉乃だ。

 現在、指原はグループとしてのレギュラー番組に加え、冠番組『さしこく』(フジテレビ系)、4月からゴールデンタイムに昇格する『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)などに出演。準レギュラーの『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、切れ味鋭い“ご意見番”としても人気だ。

 バラエティ能力の高さから“ポスト中居正広”と称されるほどだが、その裏で“スタッフ泣かせ”の行状が多いことは、業界関係者には知られた話。バラエティ番組スタッフが明かす。

「ゲスト出演時はいいんですが、『HKT48のおでかけ!』(TBS系)のような自分メインの番組だと、指原さんの影響力が強すぎて、現場が萎縮【1】していますね」

 同番組は、「HKT48劇場総支配人」である指原とフットボールアワー後藤輝基がMCとなり、HKT48メンバーによるロケVTRを見届けるという番組。

「ロケで活躍できないメンバーがいると、収録後すぐに指原さんが秋元康さんに直接電話、『あの子は次から外してください』などと“密告”してしまう。番組に対する不満も秋元さんに報告するので、スタッフも萎縮してしまって……。だからロケ企画の段階からHKT48運営と秋元サイドにおうかがいを立て、双方からOKが出ないと採用されない。スタッフは指原さんの顔色をうかがってばかりです」(同スタッフ)

 大ベテラン【2】ならまだしも、指原のような若手タレントが、現場のみならず企画にまで強い影響力を発揮するというのはきわめて異例だ。

「よくわからない取り巻きを5人も6人も引き連れて、毎回かなりの仰々しさ。後藤さんにはマネージャーが1人ついている程度なので、現場はいつも気まずい空気。収録が終わると後藤さんは、すぐ楽屋に戻ってしまうことが多い」(同スタッフ)

 雑誌の取材時はさらにひどいようで「インタビュー中、テーブルに足を乗せていた」(テレビ誌ライター)といった声も。

「番組収録現場に入ってライター数人で多数のメンバーからコメントを取る時なんかは、誰が指原に話を聞くかで“じゃんけん大会”(笑)。もちろん負けたら指原です」(同ライター)

 コンサートの裏側でも、指原の“女帝”ぶりは存分に発揮されるという。別の出版関係者が話す。

「去年の9月15日に横浜アリーナで開催された総選挙上位メンバーが出演するAKB48グループ全体のコンサート『今年はランクインできました祝賀会』の終演後、取材に来ていた媒体関係者にメンバー全員が挨拶をしたんですよ。これまでAKBではそういう“お見送り”はあまりなかったので、人気低迷でいよいよマスコミに媚びを売り始めたかと記者仲間の中では話題になったのですが……当然のごとくそこに指原の姿はなかった【3】(苦笑)」

 ただでさえ人気が下降気味のAKB48なのに、総選挙1位の最重要メンバーがそんな態度で大丈夫なのか──と心配にもなってくるが、実はいまのAKB48を悩ませる大きな問題がもうひとつ、ほかにあるという。パチンコ業界関係者が明かす。

「京楽がAKBから撤退するのではないかとの噂が出ています」

 パチンコメーカー京楽産業.(以下、京楽)は、AKB48、SKE48、HKT48、NGT48の運営会社であるAKSに資本提供をしており、AKB48グループにとっては最大のスポンサーとも呼べる存在。そんななか、吉本興業と京楽の合弁会社「KYORAKU吉本.ホールディングス」が運営していたNMB48が、昨年末に吉本興業の子会社「Showtitle」に移籍したのだ。

「京楽と吉本の提携は続いていますが、NMB48から撤退したことで、京楽とAKSとの関係が解消されるのではないかといわれています。というのも、京楽はここ最近目立ったヒット機種を出せず、業績がかなり悪化しているんですよ」(同関係者)

 16年11月に発表された京楽の決算公告によると、15年7月から16年6月までの純損失は約277億円。前年は純利益約43億円だったことを考えると、ただならぬ状況といえそう。

「今後の京楽の経営を心配する声も多い。そもそも京楽はアイドルグループを運営したかったわけではなく、AKB関連のパチンコ台を出して儲けたかっただけ。AKB人気も衰えてもう金にならないと踏んで、あっさり撤退する可能性は高いと思います」(同パチンコ業界関係者)

 さらに気になる動きも。京楽は11年、時代劇『銭形平次』を題材とした「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」を発売、これにAKB48のメンバーたちが「チームZ」なる特別ユニットを結成し登場していた。ところが今年1月、別のパチンコメーカー高尾が、「ぱちんこCR銭形平次withでんぱ組.inc」を発表したのだ。

「パチンコの版権が別会社に移動することはたまにあるけど、銭形平次ものはAKBを絡めてシリーズ化する動きもあったものなので、京楽が手放したのはきわめて意外。京楽はもう、AKBがらみのパチンコビジネスを展開する気がないのかもしれないです」(同パチンコ業界関係者)

 また、カジノ解禁に向けたIR(統合型リゾート)推進法が昨年末に成立したことが少なからず影響しているとの見方も。

「吉本の大崎洋社長は、沖縄にカジノを含んだ一大エンタテインメント施設を造る構想を掲げています。吉本主催の沖縄国際映画祭はその下準備であり、京楽もそこにおけるカジノ利権を確保すべく、同映画祭のスポンサーとなっている。そんななか業界内では、京楽がパチンコを捨ててカジノに向けて大きく舵を切るのではないかとの観測さえある。しかしAKBは未成年メンバーも多くカジノ構想にからめることは困難。よって京楽がAKBに見切りをつけたとしても、決して不自然ではないでしょうね」(同パチンコ業界関係者)

 近い将来起きてしまうかもしれない「最大スポンサー消滅」という危機を乗り越えるには、総選挙1位、弱冠24歳にしてこの“女帝”ぶりを発揮する指原莉乃の力は不可欠なのかも。実際、強烈なこのキャラが人気の秘訣なのだろうし……。まあ、その前にスタッフから総スカンを食らって干されないことを願うばかりである。

(編集部)

【1】現場が萎縮
指原莉乃のバックには、彼女に甘い秋元康がおり、番組スタッフは「面倒くさい」と嘆いているとか。HKT48の番組を担当している放送作家に至っては、指原が出演する別のネット番組への参加を依頼されるも断ったという……。

【2】大ベテラン
明石家さんまや往時の島田紳助、女性でも和田アキ子や上沼恵美子バリの大ベテランであれば、周囲も納得するのだろうが、指原莉乃はやっとこさ芸歴10年めの若手である。

【3】指原の姿はなかった
現場の記者たちは、「さすが指原は違うな」と苦笑いするしかなかったという。ちなみに、その場に出てこなかったメンバーがもうひとりいたとか。SKE48の松井珠理奈である。

微妙なドラマの視聴率にあがく木村拓哉が現場で見せた意外な姿とは?

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TBS『A LIFE~愛しき人~』ドラマHPより。

 鳴り物入りでスタートした木村拓哉主演のTBSドラマ『A LIFE~愛しき人~』だが、これまで視聴率は全て15%以下、3話は13%台に急落するなど、微妙な結果となっている。通常ドラマの数倍ともいえる予算をかけているだけに、スタッフからは落胆の声も聞こえてきた。

「主演クラスを集めているだけに、ギャラだけでも予算オーバー。食事ひとつとってもケータリングを用意するなど気を遣っています。バックアップしている日本医師会で会見を開くなど、何かと手間暇もかかっています。最低でも15%、あわよくば20%というのがTBSサイドの本音。このままではキムタクブランド崩壊の烙印を押されかねないのが実情です」(ドラマ関係者)

 そんなスタッフの声とは裏腹に、キムタクは現場でも上機嫌で、差し入れをはじめ、共演者やスタッフに大盤振る舞いしているという。

「主要キャストやプロデューサーとの内輪の飲み会が開かれましたが、支払いは木村さんのポケットマネー。結婚したばかりの木村文乃にプレゼントを送るサプライズまで用意していました。またドラマのロゴ入りのスタッフジャンパーも自腹で作るなど、とにかくスタッフへの気遣いを欠かしません。SMAP解散以降で初のドラマだけに、失敗できないという思いが強く、スタッフの士気を上げようと必死なようです。これも視聴率へのプレッシャーがあるからでしょう」(前出)

 肝心のドラマの内容については概ね好評なだけに、あとは視聴率だけといったところか。

未成年との淫行疑惑で活動自粛中の【狩野英孝】に違法賭博疑惑も浮上か!?

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マセキ芸能社狩野英孝プロフィールページより。

 地下アイドルとして活動していた17歳の女子高生との淫行疑惑を写真週刊誌「FRIDAY」に報じられ、無期限の活動自粛となってしまったピン芸人・狩野英孝。1月21日に開かれた記者会見では、相手から22歳であると聞かされていたと釈明。肉体関係の有無については明言を避けたものの、「大人として付き合っていた」と交際の事実を明かした。また、周囲に恋人であると紹介する前に17歳であることを知り、それ以降は2人きりで会っていないという。

 さらに、週刊文春は、この女子高生の元カレが狩野英孝のモノマネ芸人であったことを報じた。芸人裏事情に詳しい芸能事務所関係者はこう話す。

「この女子高生は熱心なお笑いファンで、SNSを通じていろんな芸人と直接やり取りをしました。報じられている以外にも、複数の芸人との関係があったと言われています。派手に遊ぶタイプというよりも、かまってちゃんタイプ。俗に言う“メンヘラ”系の女子高生ですね」

 昨年は川本真琴と加藤紗里と二股騒動を発端に“6股疑惑”が報じられるなど、女遊びが激しいことでお馴染みの狩野英孝だが、今回の女子高生のような“メンヘラ系女子”こそがストライクゾーンど真ん中なのだという。

「狩野英孝は、異常に痩せていたり、顔色が悪かったりする不健康そうな女性がとにかく大好き。たとえば、合コンでリストカット痕のある女の子なんかがくると、急にテンションが上がって口説き始めるらしいです。もしも付き合ったら絶対に面倒くさそうな“地雷臭”がする女の子とばかり遊んでいたので、いつか何かしらのトラブルを起こすだろうと、周囲の関係者はずっと思ってましたよ」(同関係者)

 その女癖の悪さは、今に始まったことではない。狩野は2012年に3歳年上の一般女性と結婚するも、入籍6日後に合コン相手と不倫していたことを写真週刊誌『フラッシュ』で報じられた。その後も複数の女性と頻繁に不倫をしていたようで、結局2014年に離婚。昨年の6股騒動以前から、女関係のトラブルが絶えなかったのだ。

 今回の活動自粛についても「淫行疑惑による一発アウト」というわけではないとの見方が有力だ。これまでの女関係のトラブルが積もりに積もって、所属するマセキ芸能社としても流石にかばいきれなくなったのではないかといわれている。

 しかし、ある週刊誌の記者は「トラブルは女関係だけではない」と声をひそめる。

「いちばんの問題は裏社会との繋がりだといわれています。いわゆる“闇スロ”と呼ばれる違法賭博にハマっているとの噂が絶えないんですよ」(同記者)

 闇スロとは、正規のパチンコ・パチスロ店では設置が許可されていないギャンブル性が高いパチスロ機を高いレートで打つことができる違法な店のことだ。自身も闇スロに通っていたという30代の男性タレントはこう話す。

「闇スロは、警察の摘発を逃れるために、場所を転々と変えては、常連客だけに場所を教えて営業するというのがパターンです。僕が10年前くらいによく行っていた歌舞伎町の闇スロで、狩野英孝をよく見かけましたよ。たしか、テレビに出始めたころだったと思います。ブレイクしてからも狩野は通っていましたが、顔が売れて目立ちすぎるということで、店からも警戒されていましたね」

 闇スロは違法であるだけでなく、暴力団の資金源となっていることがほとんど。狩野英孝のような有名人がそこに出入りしていた証拠が出てくれば、大スキャンダルになりかねない。

「2008年頃にはすでに狩野の闇スロ疑惑が噂されていて、一部のマスコミでも報じられています。このときマセキも狩野に対して厳重注意をしたそうですが、その後も狩野の闇スロでの目撃情報は後を絶ちません。バドミントンの選手や巨人の選手が闇スロに行っていたことが発覚した際も、“次は狩野英孝か?”と言われていましたね」(前出週刊誌記者)

 裏社会との接点は闇スロだけではない。2009年1月には、狩野英孝名義の銀行口座が闇金業者の振込口座に使われていたことが「フラッシュ」にて報じられている。このとき狩野は、同誌の取材に対し、闇金業者との関係を否定したうえで、過去に銀行のカードが入った財布を落としたことがあり、残高が入っていなかったことからそのまま紛失届を出さずに放っておいたと説明。狩野が落としたカードをたまたま闇金業者が拾って勝手に使われたという、かなり無理のある話だが…。

「売れない時代には借金も抱えていたようですから、そのころに闇金からお金を借りていた可能性もあるでしょう。負債者が返済のために闇金に口座を売るというケースも多いですし。それに、闇スロと闇金が裏でつながっているということは珍しくないですから、闇スロルートで闇金とつながっていた可能性もあると思います」(同記者)

 いずれにしろ、女関係だけでなく、裏社会とのつながりに対する懸念もあった狩野英孝。淫行疑惑だけでは済まされない大スキャンダルに発展する前に、マセキ芸能社としても“無期限活動自粛”という形で先手を打ったのかもしれない。

 しかしそんな狩野に対して、テレビ業界からは冷淡な視線が送られている。

「狩野英孝が出ているのは、『東北魂TV』(BSフジ)、『未来広告ジャパン!』(NHK Eテレ・放送終了)、『超ポンコツさまぁ~ず』(テレビ東京系)の3つのレギュラー番組と、あとはテレビ朝日の『アメトーーク!』と『ロンドンハーツ』くらいなものです。レギュラー番組のスタッフは迷惑でしょうが、それ以外で大きな影響があるのは実質テレ朝くらいなものですよ。はっきり言って、ほかの局は完全に通常運転。今回の活動自粛で厄介者のイメージがついてしまったので、今後のキャスティング会議でも狩野英孝の名前はあんまり挙がらないと思います」(バラエティー番組スタッフ)

 なかなかシビアな状況に追いやられてしまった狩野英孝。女関係だけでなく、様々な面でしっかり身辺を整理しないことには、活動再開も難しそうだ。

日テレのドラマ主演内定で亀梨和也がジャニーズの新エース襲名!? KAT-TUNも活動再開か?

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映画『PとJK』HPより。

 昨年末にSMAPが解散し、元メンバーたちの独立も囁かれるなか、業界内ではジャニーズ事務所がKAT-TUNの亀梨和也を猛プッシュしていくのでは、との噂が飛び交っている。

「亀梨はジュリー副社長のお気に入り。性格もよくスタッフウケも抜群です。3月25日には少女漫画が原作の主演映画『PとJK』が公開されますが、さらに4月スタートの日テレ系土曜10時枠のドラマにも主演が内定しているようです。聞いたところによると、プロ野球をクビになった選手がトライアウトに挑戦するという内容だそうで、野球が得意の亀梨にはピッタリでしょう」(芸能関係者)

 亀梨といえば、ジャニーズきっての元野球少年。小学校時代には世界大会に出場したこともある腕前だ。

「昨年、レギュラー出演中の『Going! Sports&News』(日本テレビ系)の『亀梨 豪速球プロジェクト』と題し、前田健太や大谷翔平らの指導を仰ぎながら140キロに挑む企画が行われていました。結果は115キロで終わりましたが、これもドラマの役づくりを兼ねていたようです」(前出・芸能関係者)

 さらに、このドラマの主題歌をKAT-TUNの現行メンバー3人で歌うのではという憶測も流れている。

「KAT-TUNは2016年3月に田口淳之介が脱退したことを受け、同年5月に充電期間という名の“無期限グループ活動休止”となっています。しかし、先日放送された番組でメンバーの中丸雄一と上田竜也が共演。再結集のニオイを感じたファンたちは復活を期待して前のめりになっています。ジャニーズの“亀梨押し”の流れでグループでの活動が再開される可能性はかなり高いのでは」(前出・芸能関係者)

 映画、ドラマで“豪速球”並みの数字を残し、ジャニーズの新エース誕生となるか?

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