「14ウーマン」の記事一覧(33 / 175ページ)

すべてのプレイが「俺のため」。クンニ自慢男が、行為後に豹変する恐怖!

子宮にちんぽが届くまで
果たしてちんぽは届くのか。イラスト/大和彩
 よお、また会ったな。子宮だ。いま夢子は、怪しいヤリ目サイト経由で知った自称「クンニ上手」のQとラブホテルへ向かっているところだ。

 Qはホテルに入る直前になってもそわそわと落ち着きがない。「スタイルよくなくて……」としつこくくり返す彼を励ましつづけるのに、夢子はいい加減うんざりしていた。

 ストッキングを履いてきたことに対しては、Qからはなんの言葉もない。別に「ありがとう」といわれたいとか、褒められたいとかまでは望まないにせよ、ちゃんと約束を守ったことに対してねぎらいがあればありがたいのにな、と残念に思いつつホテルの入口をくぐった。

 そこは上がりかまちがついている部屋で、一段上がったところに部屋履きのスリッパが置いてある。当然のように履き替えようとしたときに、Qはうれしそうにいった。

「靴は脱がないで、そのまま部屋に上がって」

「なんで?」と聞いても「いいから、いいから」としかいわない。そんなQは満面の笑みである。だが、わざわざスリッパまでおいてある部屋に靴のままドカドカ入るのは夢子にはどうしても抵抗があった。構わず靴を脱ぎかけると、

「あーーーっ! ダメ!」

とQが素っ頓狂な声を出す。無難に見えたQの、駅からホテルまでの短い時間のあいだに喜怒哀楽すべての感情を示すあり様に、ようやく夢子は違和感を感じるのだった。

「シャワーを浴びないで!」

 仕方ないので夢子が上がりかまちのそばにある椅子に腰かけると、Qは「もう……仕方ないなあ」といいながら自分だけ部屋にあがった。

 先ほどまでとは別人のようにきびきびとした動作で靴を履いたままの夢子の足を持ち上げ、靴から抜き出した。つづいて、ストッキングに包まれたその足をおもむろに自分の鼻に押し付け「ずずずーーーー」っと音をたてて匂いを嗅いだ。

 夢子は動揺した。こんなプレイをされるなんて聞いていない。先にいっておいてほしかった。足を引っこめようともがいたが、Qによってしっかりホールドされていてできなかった。Qはウキウキとストッキングをはぎとり、そのまま足を舐めだした。

 なめくじが足の指をはっているような不快感である。嫌悪感ばかり募った。夢子は自分の足を力づくで奪還し、こういった。

「このプレイはやめよう」

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 するとQはホテルに入る前と同じ困惑した表情で、「なんで? ねえなんで?」と、まとわりついてきた。「なんとなく。とりあえずシャワー浴びてくるね」と夢子がいうと、「だめ! シャワー浴びないで!」とまたまた抵抗する。

「なんで? 汚いじゃん」
「汚くないから! 僕、平気だから! お願い、浴びないで!」

としつこく食い下がるQに、「シャワー浴びないでクンニされると膀胱炎になるから、浴びてくる」といい捨て、夢子は浴室へ入った。

 ホテルのガウンを着てベッドに入ると、ストッキングを履け、お願いだからとQがまた五月蠅い。あきらめて片足だけ履くと、ようやくQが黙った。片やQはシャワーを浴びた後、しっかりとパンツを着用したままだった。「パンツ脱がないの?」と夢子が聞くと、

「見たいですか? ねえ、見たい?」

 Qは陶然とした表情でいった。

(ちんぽ、見たくないなあ)

 というのが夢子の正直な思いだった。なぜ男性は女性にちんぽを見せたがるのか? しかしここで拒否したら、また前回のような決裂を招くに違いない。おあいそで「うん見たい」といい、少し恥じらいつつパンツを脱ぐQとのあいだにとてつもない温度差を感じ夢子はぞっとした。

 Qのクンニは、力が強すぎて痛かった。しかしここで「痛い」と告げたらQがまた拗ねるだろう。そこで「これもいいんだけど、もうちょっとソフトなのがいいかなあ」といってみた。このいい方は「クンニが痛いけど彼を傷つけたくない、そんなとき!」というネットコラムに書いてあった文言だ。

クンニ自慢の真相とは!?

 しかし彼は「大丈夫、大丈夫」というばかりで聞く耳をもたないのである。夢子はネットから得る情報の限界を感じたし、大事な股の方もヒリヒリしてもう限界だった。「うん、気持ちいいんだけどね、ちょっと痛い……」といったところ、「ええっ? 痛い!? これが? アンジェリカさんおかしくないですか?」と詰め寄ってきた。

「性感が発達してないんですよ。感じ方おかしくないですか」

と、ねちねちからんでくる。自分のテクニックには微塵の疑いもないようだった。夢子はそのとき、気づいた。Qが女性にいわれたというクンニ評は、お上手をいわねばならない風俗嬢からのフィードバックだったのかもしれない、と。

 片足だけ履いたストッキングも、視界に美しくない。たいへん不愉快だったのでQに気づかれぬうちにそっと脱ごうとしても「ダメじゃないですか!」と厳しい叱責を受けてしまう。

 それでは体の感覚に集中すれば快感を得られるかと、手を伸ばして部屋の照明を暗くし、さらに音楽のボリュームも上げてみた。するとQはチッと舌打ちして部屋の照明を戻し、音楽も消してしまうのだ。

 しばらく無言の照明・音楽争いが続いたものの、最後には夢子も根負けしてしまった。抵抗するのがダルくなってからは布団をかぶって痛いクンニをやりすごしすしかなかったので、ようやく時間がきたとき夢子はほっとした。

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 Qはホテルの滞在時間中、ちんぽをだらんとさせたままねちっこく夢子の陰部を舐めつづけただけだった。

「私がブスだから勃起しなかったんだな」

 勝手にそう納得しているとQが無言でシャワーを浴びにいったので、夢子も続いた。シャワーを浴び終えた夢子が部屋に戻ると、なんと、そこには誰もいなかった。Qが着ていた服もなくなっている。

 一瞬、事態を呑み込めなかった。置き去りにされた? それとも何か事情があった? もしや私が知らないだけで、男女の営みにおいてはこれが普通?

「あの情緒不安定なQと帰り道にトークする自信もないし、ひとりのほうが気楽でいいか……」

 夢子が混乱する頭のまま着替え、歯をシャコシャコ磨きながらなんとかこの事態をポジティブ転換しようとがんばっていたらガチャリとドアが開いた。

豹変する男

 顔をしかめたQだった。彼は入ってくるなり怒鳴った。

「あのねえ! あなたねえ! こんなに綺麗なからだしてるのに!! すごくオレのタイプなのに! なんで嗅がせてくれないんですか! クンニも痛いっていうし! 布団かぶっちゃうし舐めさせてくれないし!」

 支離滅裂だった。

「私が痛い思いしてもいいの?」
「男は繊細なんですよ! 傷つくんだよ! 電気も消しちゃうし! 謝る気、あるんですか!」

 Qは声を荒げつづける。

「なんで私が謝らなきゃいけないの? 私はあなたの望みどおりストッキングも履いてきたし、靴を履いたまま部屋にあがって、足も嗅がせてあげたじゃない。それにQさん、いっぱい舐めたよね」
「でも痛いっていったじゃないかぁぁ! こんなにタイプなのに! 謝れ!」
「ねえちょっと待って、あのさあ、私が何を謝るの?」

 Qが激高しながら何をいってるのか、夢子にはまったく理解できなかった。夢子の質問に答えることなく、Qは「キエーーーーッ!」と奇声を発し、ホテルに備え付けの椅子を蹴飛ばしたかと思うと出て行った。

 夢子はぽかんと見送るしかなかった。口に入れたままの歯ブラシが、Qのちんぽのようにだらんとたれ下がったままに。

~~~ポエム~~~
「タイプなのに嗅がせてくれない!」と
君怒り給うことなかれ
君がワイのタイプとは限らんやろ

backno.

テレビ局関係者ら業界人が予想! 高視聴率狙える「夏ドラマ3作品」とは?

 7月期の連続ドラマの初回が、続々とスタートを切り、高視聴率や“大爆死”を伝えるニュースが増えつつある。そこで今回は、局や制作会社、また芸能プロ関係者らに、“今期注目の3作品”を聞いた。

 まず、ネット上では批判が鳴り止まず、“大コケ確定”などと揶揄されている、武井咲主演『黒革の手帖』(テレビ朝日系)が挙がった。実は、業界内では「間違いなく注目度トップの作品」といわれており、視聴率も、今期最高を狙えると予想されているそうだ。

「武井と同じくオスカープロモーション所属の米倉涼子が主演した、2004年度版の同作以上に力が入っているのではないでしょうか。同放送枠は、米倉主演の『ドクターX ~外科医・大門未知子~』や、武井主演の『エイジハラスメント』などが放送されており、いわゆる“オスカー枠”と呼ばれています。武井が主演を務めるのは、彼女が“オスカーだから”なのですが、それ以外のキャスティングを見ると、制作側の本気度が伝わってきます」(テレビ局関係者)

 俳優陣を見ると、江口洋介を筆頭に、滝藤賢一、奥田瑛二、高嶋政伸と実力派が名を連ね、「主演の武井を除けば、民放ドラマではなく大作映画のキャスティング。裏を返せば、このメンツに名前を並べられるほど、武井が成長したともいえます。また、息子・高畑裕太の事件後、プライム帯の連ドラ初出演となる高畑淳子をキャスティングし、世間の関心を引いたのも、制作側の“功績”なのではないでしょうか」(同)という。

「ネット上では、武井のキャスティングに否定的な声が多く、ドラマ自体も大コケするといわれているようです。ただ、彼女も撮影にあたって、銀座のクラブで作法や着物での立ち振る舞いを学ぶなど、並々ならぬ努力を見せていたというだけに、これまでの“武井咲”を一新させてくれるといいですね」(同)

 また、お笑い芸人・渡辺直美主演という異色の連ドラ『カンナさーん!』(TBSに系)も、業界内で期待値が高いという。

「渡辺は、おデブの超ポジティブな母親という役どころ。ハードスケジュールをこなす超人気芸人にもかかわらず、きちんとセリフを覚えて来るので、現場で初めて本人と接した共演者は、彼女のドラマに懸ける情熱に感心していますよ。渡辺が主演だけに、ドラマではなく、コントのように見えてしまうのではないかと心配されていたそうですが、映像を見ると、ちゃんとドラマとして成立している。また、見た目や言動が『とても可愛らしい』と評判になっていて、女子スタッフのウケが抜群なのだとか」(芸能プロ関係者)

 そして第1話が11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を獲得した、高畑充希主演の『過保護のカホコ』(日本テレビ系)も評判は上々だ。

「演技面より、タレント性で評価されてきた高畑ですが、過保護すぎる両親に育てられた根本加穂子という特異なキャラクターを、見事に作り上げている印象。今後の数字は未知数ですが、珍しく主演女優の力量だけで、視聴率が伸ばせるのでは……と期待させる作品に仕上がっています」(制作会社スタッフ)

 視聴率が見込めない7月期ドラマは、例年“夏枯れ”とささやかれるものだが、業界評の高い3作品は、どれだけ視聴率を伸ばすことができるだろうか。

JKビジネス「絶対にやっちゃダメ。」と啓発すべき対象は児童ではなく「大人たち」だ

 女子高生をはじめとする18歳未満の女子児童に、男性客へのよる密着したサービス(リフレ、見学、撮影、コミュ、カフェ、散歩)を行わせる「JKビジネス」。東京都では、JKビジネスを取り締まる「特定異性接客営業等の規制に関する条例」が7月1日より施行された。

 中には裏オプ(裏オプション)と呼ばれる性的サービスが存在する店舗もあり、児童が犯罪に巻き込まれる危険性が指摘されてきた(いわゆる“福祉犯”の温床となり得る)JKビジネスだが、しかし営業店舗が風俗店・飲食店ではないことも多く(風俗営業法違反に当たらない)、取り締まりが困難なのが現状だった。そんな現状を打破すべく、今回条例の制定・施行の運びとなったと思われる。

 ところが、条例施行に先立って先月、東京都が、青少年向けに開設したJKビジネスの危険性を伝える情報サイト『STOP JKビジネス!』は、あらゆる疑問符が付く内容だった。リーフレット印刷され、東京都内の高校で配布されるというが……。

 まず、東京都の説明は、こうだ。

いわゆる「JKビジネス」や「自画撮り被害」など、青少年の性被害等が社会問題となっています。東京都では、青少年の被害の実態を知ってもらうとともに、性被害などから自身を守る力を身につけてもらえるよう、様々な情報を発信していきます。(東京都HPより)

 そこには「性被害などから自身を守る力を身につけてもらえるよう」とあるが、18歳未満の児童に対して「自分の身は自分で守れ」と言ってしまうのは、あまりにも浅慮ではないだろうか。どこかで見た覚えのある構図だと思ったが、厚生労働省が作成した『ゴムを使う100の方法 女子のための the 100 ANSWERRS』という女性向けリーフレットと似たようなシチュエーションだ。

 ゴム(コンドーム)を実際に装着するのは男性なのに、男性がゴムを使う気になるよう女性が働きかける方法を100通り挙げていた、啓発リーフレット。今回の『STOP JKビジネス!』もまた、JKビジネスは大人が発信するサービスであり利用者は成人男性であるにもかかわらず、児童に「近づかないようにね」とアドバイスしている。

▼「ゴムを使ってほしい女がうまく男をその気にさせる方法」100通りを記したリーフレットが表す、男女間・セクシャルマイノリティの不均衡

やっちゃダメなのは「大人」では

 東京都が作成した青少年向け(つまり18歳未満の児童向け)情報サイト『STOP JKビジネス!』のキャッチコピーは「ほんっとにヤバイよ。そのバイト。」。イメージキャラクターとしてタレントの藤田ニコル(19)が起用されている。

 サイトTOPには大きな文字で「ほんっとにヤバイよ。そのバイト。藤田ニコルは許さない!」と釘打たれているが、ニコルが許さないとしているのは、誰のことなのだろうか?

 さらに下を見ていくと、今度はニコルによる直筆での児童たちへのメッセージ「絶対にやっちゃダメ。藤田ニコル」。どう考えてもおかしい。なぜ、児童たちが「絶対にやっちゃダメ」というメッセージを受け取らねばならないのか。このメッセージを送るべき、受け取るべきなのは、大人たちではないのか。JKビジネスを「絶対にやっちゃダメ」なのは、大人たちだ。

 なぜJKビジネスがあるのか。それは、JKビジネスをサービスとして発案・実施する大人(供給)がいて、さらに金を払ってそのサービスを受けようとする大人(需要)がいるからだ。JKビジネスにおける需要と供給も、そして責任も、すべて大人側にある。間にいる児童は商品なのである。

 たとえ自ら進んでJKビジネスの商品になろうとする児童がいたとしても、それをOKする大人がいなければ成立しないことだ。また、児童に対して、保護者や身近な大人が個人的に「絶対にやっちゃダメ」と伝えるのと、公的機関などが「絶対にやっちゃダメ」と注意喚起するのとでは、わけが違う。

小池都知事「性被害から自分自身の身を守る、その力を付けてほしい」

 『STOP JKビジネス!』では、JKビジネスのリスクや被害事例を挙げ、7月施行の条例で禁止されることも記される。それはいいと思うが、私がぞっとしたのは、啓発サイト上の一番最後の項目<将来のリスク>だ。そこにはこう記されている。

<将来のリスク>
そんなつもりじゃなかったのに…
インターネット被害(UPされちゃったらずっと残る)
売春や危険ドラッグにつながる(危ない商売はつながっている)
進学や就職に悪影響・・?(やりたいことできなくなるかも)(東京都HPより)

 JKビジネスのバイトをした結果、インターネット上に当人の望まない写真や情報が残っても、売春やドラッグを強要されたり、自分の希望する進路に進めなかったとしても、それが現実だし仕方のないこと、と突き放していいはずがない。救済せずすべて自己責任だとみなしてしまうのか。JKビジネスをやった子なんて将来がめちゃくちゃになってもしょうがない、と?

 国や自治体、そして大人たちがすべきなのは、むしろ上記のようなリスクから児童を守ること、上記のようなリスクをなくすこと、であるはずだ。自衛を促すだけで問題は解決しようがない。

 東京都は、「自画撮り被害」に対しても、やはり藤田ニコルを起用して同様の情報サイトを開設しているのだが、こちらも「裸の写真を撮ったり、メールしたりとか、絶対にしちゃダメ!!」「将来にも影響しちゃうよ! 絶対、気軽にやらないで!」と児童に注意喚起。確かに裸の写真データなど気軽にネットワークに載せるべきではないのだが、恋人などに脅されたり「嫌われたくない」気持ちでしてしまうなどのケースは、こうした警告ではおそらく防げない。データを悪用する側を取り締まっていく必要がある。

 小池百合子東京都知事は6月16日の定例会見冒頭、『STOP JKビジネス!』をはじめとするに東京都の取り組みについて、「将来の不安がずっと残るんだということをよく理解してもらうような、そういう機会にしてもらいたいと考えております。こうした取り組みを通じまして性被害から自分自身の身を守る、その力を付けてほしいということでございます」と発言している。

 判断力や経済力が乏しく大人に頼らないと生きていけない児童に、性被害から自身を守る力をつけることを要求する。このような考えが周知され、浸透してしまうのは、逆に児童を危険に晒し続けることだと私は考える。

 未だ蔓延するセカンドレイプのように、性被害に遭った人は自分の身を守れない愚かな人である、という考えを児童に植え付けられれば、もし自分が性被害に巻き込まれた時に「自分が悪い」と自責の念を抱き、適切な支援を受けることが出来にくくなる。家族や恋人が性被害に遭った時に「自分の身を守れなかったあなたが悪い」と責めるかもしれない。

 JKビジネスにしろ性被害にしろ売春にしろインターネット被害にしろ、それに関わることで心や体に傷を負う可能性は確かにある。リスクを知らず気軽に手を染めてしまう児童もいるのかもしれない。しかし、そういう事態が起きた際の責任はどこにあって、誰が悪いのか、誰が絶対にやっちゃダメで、誰が気をつけるべきなのか。繰り返すが、大人の責任であり、悪いのは加害者であり、買春やJKビジネスのユーザーであり、絶対やっちゃダメだと自覚すべきは大人たちである。

 今現在、児童である子どもたちも、数年後には成人する。そのとき加害者側にならないよう、また、身近な児童から被害を相談されたときに突き放すことないよう、「大人のルール」こそ周知させるべきではないだろうか。大人への啓発こそがもっとも必要とされている。

「ゴムなし」ソープでは中出しが横行 ソープ嬢「精子を潤滑剤代わりにしていた」

 「風俗の王様」と言われるソープランド。デリヘルなどほとんどの風俗では、本番行為(挿入)が禁止されていますが、ソープは暗黙の了解でそれが許されています。ソープはあくまでも「浴室のある部屋で女性(ソープ嬢)が男性(客)の入浴を補助するところ」という建前になっているので、そこで起こる行為は自由恋愛によって発生していると考えられているのです。

 そんなソープランドは全国に点在していますが、ソープには大きく分けると2種類の形態があります。それは「S着店」と「NS店」です。S着店はスキン、すなわちコンドームを付けた上で行為をするところ。その一方でNS店はコンドームを付けず(ノースキン)行為をするところです。コンドームを付けない性行為は、病気や妊娠のリスクが一気に跳ね上がりますが、実際にNS店は存在しているのです。

 筆者は以前、風俗誌の編集をしていた関係で、前々からNS店の存在は知っていました。それでも前述のとおり、「嬢と客がコンドームを付けずにセックスをする」くらいの知識でしたが。しかし、実際にNS店で勤めたことがある女性から話を聞くと、その実態は驚くべきものでした。

■中に出された精子は……

 筆者が話を聞いた24歳の裕子さん(仮名)は、現在はS着店で勤務しているそうです。NS店に勤めていたのは「2週間弱」とわずかな期間だったとのこと。でもその短期間だけでも「S着店と比べ、心が病みまくった」と話していました。

「NS店はNN(生中出し)もほぼセットなんです。毎回客に中出しされていました。でもだからと言って、1本あたりのバック(給与)が高くなるのかって言ったら、一概にそうでもなくて。金額が上がる店もあるんですが、私が勤めていた店はS着とNSの混在店だったのでバックはどっちも一緒でした。S着にするのか、NSにするのかは女の子の裁量で決められるんですが、NSにしたほうが圧倒的に稼げるんです。本当に忙しくて、休み時間はほとんどなかったほどです」

 1本あたりの接客時間が長い高級店だとまた話は違ってくるかもしれませんが(高級店はNSであることが多い)、裕子さんが勤めていた店は高級店より価格が安く、接客時間も短い大衆店でした。なので、高級店と違って仕事の本数も多いそうです。もちろん彼女はピルを飲んで避妊をしていますが、「病気は正直、運もある」と言っていました。ですが、仕事と割り切っていても、いろんな男性に中出しされるのは、身体的にも精神的にもキツいと思います。

「でも中出し後の膣は、接客中は中までしっかり洗いません。出来る限り外にかき出すことはしますが、シャワーで洗いすぎると膣がカラカラになるし、膣カンジタになる可能性も上がります。最後の接客が終わったら、やっとセペで洗い流す感じです。接客が終わるごとに全部出すのは諦めていました。むしろ、精子を潤滑剤代わりにしていましたよ。そりゃ心も病みますよね」

 裕子さんは「稼げるけどリスクが高い」と思い、早々にNS店から去りましたが、中には稼ぎたいからあえてNSを選ぶ女性もいるそうです。NSだと稼げる、ということはそれだけNSの需要も高いということです。性病にかかるリスクがあるにもかかわらず、そこに向かう男性客は後を絶ちません――。

ファブリーズMEN「汗臭ッ」CMが男性に向ける暴力性と、受け手側の認識

 消臭剤・芳香剤のファブリーズのCMを、「男性蔑視ではないか」と問題視する声がある。

 「エレベータートラップ」と題されたそのCMは、エレベーターの中でスーツを着た20代後半と思われる男性ひとりを取り囲む十数名ほどの女性が、男性に顔を近づけて匂いを嗅ぎ「くさっくさっ」「なんか酸っぱい」「焼肉食ったでしょ」「そのあとタバコ吸ったな」「これで得意先に行くんですか」と眉をしかめながら詰問する、というものだ。

 先日サントリーが公開した缶ビール『頂』のPR動画「絶頂うまい出張」が、女性蔑視だとして批判が殺到したばかりだが(詳しくは「サントリー『頂』PR動画、宮城の壇蜜お色気観光動画も、「セクシーな女で男を釣る」わかってなさ」を参照)、ファブリーズのCMが注目されるきっかけとなったのも、「『頂』のPR動画は女性蔑視であると批判されるにもかかわらず、ファブリーズのCMは男性蔑視だとはならないのか」というツイートだった。

 資生堂インテグレートや鹿児島県志布志市の「うな子」など、自治体や企業によるPR動画、CMが批判に晒されることが多々ある。こうした広告は女性蔑視、性暴力的な描写が問題視されるものであり、自治体や企業、社会を批判する人びとと、「たいしたものではない」などと批判を唾棄する人びとの対立に発展する、という構造がお決まりのパターンだった。

 これを「女性差別に憤る女性」vs「女性差別に鈍感な男性」と見るのは物事を単純化しすぎだろう。一方で今回のファブリーズのCMは、ちょっとこれまでの“炎上”CMとは異なる展開をしている。ファブリーズ販売元であるP&Gや、CMを制作した広告代理店などに「男性蔑視/差別だ」と批判する声が送られるのではなく、なぜか「どうしてフェミニストはこのCMを問題視しないのか」と、批判の矛先が「女性」のみに向かっていたのだ。きっかけとなったツイート、そして紐づけられたユーザーのツイートでも「女は我慢できないから(いろんなCMにケチをつける)」「日本は女尊男卑」といった言葉が数多く見られる。なぜなのだろうか。

女性に男性蔑視問題まで担わせる?

 このCMが描いた女性たちの行為はハラスメントであり、またCM自体が「男性は臭い」というステレオタイプを強調している。「女性から嫌われれば、男は(モテたいから)気にするはず」という価値観に基づいた、コンプレックス商法、つまり脅迫系商法のようにすら見える。そういった意味で、ファブリーズのCMが社会的に問題視されることは何らおかしくないと思う。

 しかしそのことについて、「女性」が、P&Gや広告代理店に抗議の声を上げるのを待ち、抗議がなされないと見ると「女性」に怒りをぶつける……という構造は、いくらなんでも他人任せが過ぎる。

 本当に問題だと思っているのであれば、『頂』や資生堂インテグレート、うな子を批判した人たちのように、自分たちで声をあげればいい。単純に不快感を示すだけでもよいだろうし、冷静になにが問題なのかを指摘すれば「問題ない」と感じている人たちを説得することも出来るかもしれない。

 また、実のところ大半の男性がこのCMの表現を不快だとも問題とも感じていないのであれば、それは男性全体にとって非常に不幸なことだ。「エレベーターで女性に囲まれた状態で、匂いを嗅がれ、眉をしかめられ、非難されることは問題ない」と、その暴力性を容認することになってしまうかもしれないからだ。

 あらゆるハラスメントや性暴力は、決して男性が被害者にならないというわけではない。そして誰が被害者であれ、被害が軽くみられていいというわけでもない。男性が被害となるケースについては徐々に社会問題として認識されるようになり、事実、今年6月に改正された刑法では、「強姦罪」を「強制性交等罪」と名称を変更し、さらにこれまでの「加害者は男性で、被害者は女性」という性別の規定がなくなっている。男性被害者も確実に存在するのだ。

 あのCMを問題だと思う男性がいまするべきは、女性を叩いて満足することではなく、自分たちで批判をし、どんなCMなら望ましいのかを考えることだろう。

 最後に、ファブリーズのCMが問題であったとしても、それがすなわち日本社会が女尊男卑であるというわけでもなければ、女性差別・女性蔑視、性差別がないというわけでもないことは申し添えたい。また、女性蔑視を失くすことがすなわち男性蔑視を強化するというものでもない。性差別を失くすという目的は、性別を超えて共有できるもののはずだ。
(wezzy編集部)

ファブリーズMEN「汗臭ッ」CMが男性に向ける暴力性と、受け手側の認識

 消臭剤・芳香剤のファブリーズのCMを、「男性蔑視ではないか」と問題視する声がある。

 「エレベータートラップ」と題されたそのCMは、エレベーターの中でスーツを着た20代後半と思われる男性ひとりを取り囲む十数名ほどの女性が、男性に顔を近づけて匂いを嗅ぎ「くさっくさっ」「なんか酸っぱい」「焼肉食ったでしょ」「そのあとタバコ吸ったな」「これで得意先に行くんですか」と眉をしかめながら詰問する、というものだ。

 先日サントリーが公開した缶ビール『頂』のPR動画「絶頂うまい出張」が、女性蔑視だとして批判が殺到したばかりだが(詳しくは「サントリー『頂』PR動画、宮城の壇蜜お色気観光動画も、「セクシーな女で男を釣る」わかってなさ」を参照)、ファブリーズのCMが注目されるきっかけとなったのも、「『頂』のPR動画は女性蔑視であると批判されるにもかかわらず、ファブリーズのCMは男性蔑視だとはならないのか」というツイートだった。

 資生堂インテグレートや鹿児島県志布志市の「うな子」など、自治体や企業によるPR動画、CMが批判に晒されることが多々ある。こうした広告は女性蔑視、性暴力的な描写が問題視されるものであり、自治体や企業、社会を批判する人びとと、「たいしたものではない」などと批判を唾棄する人びとの対立に発展する、という構造がお決まりのパターンだった。

 これを「女性差別に憤る女性」vs「女性差別に鈍感な男性」と見るのは物事を単純化しすぎだろう。一方で今回のファブリーズのCMは、ちょっとこれまでの“炎上”CMとは異なる展開をしている。ファブリーズ販売元であるP&Gや、CMを制作した広告代理店などに「男性蔑視/差別だ」と批判する声が送られるのではなく、なぜか「どうしてフェミニストはこのCMを問題視しないのか」と、批判の矛先が「女性」のみに向かっていたのだ。きっかけとなったツイート、そして紐づけられたユーザーのツイートでも「女は我慢できないから(いろんなCMにケチをつける)」「日本は女尊男卑」といった言葉が数多く見られる。なぜなのだろうか。

女性に男性蔑視問題まで担わせる?

 このCMが描いた女性たちの行為はハラスメントであり、またCM自体が「男性は臭い」というステレオタイプを強調している。「女性から嫌われれば、男は(モテたいから)気にするはず」という価値観に基づいた、コンプレックス商法、つまり脅迫系商法のようにすら見える。そういった意味で、ファブリーズのCMが社会的に問題視されることは何らおかしくないと思う。

 しかしそのことについて、「女性」が、P&Gや広告代理店に抗議の声を上げるのを待ち、抗議がなされないと見ると「女性」に怒りをぶつける……という構造は、いくらなんでも他人任せが過ぎる。

 本当に問題だと思っているのであれば、『頂』や資生堂インテグレート、うな子を批判した人たちのように、自分たちで声をあげればいい。単純に不快感を示すだけでもよいだろうし、冷静になにが問題なのかを指摘すれば「問題ない」と感じている人たちを説得することも出来るかもしれない。

 また、実のところ大半の男性がこのCMの表現を不快だとも問題とも感じていないのであれば、それは男性全体にとって非常に不幸なことだ。「エレベーターで女性に囲まれた状態で、匂いを嗅がれ、眉をしかめられ、非難されることは問題ない」と、その暴力性を容認することになってしまうかもしれないからだ。

 あらゆるハラスメントや性暴力は、決して男性が被害者にならないというわけではない。そして誰が被害者であれ、被害が軽くみられていいというわけでもない。男性が被害となるケースについては徐々に社会問題として認識されるようになり、事実、今年6月に改正された刑法では、「強姦罪」を「強制性交等罪」と名称を変更し、さらにこれまでの「加害者は男性で、被害者は女性」という性別の規定がなくなっている。男性被害者も確実に存在するのだ。

 あのCMを問題だと思う男性がいまするべきは、女性を叩いて満足することではなく、自分たちで批判をし、どんなCMなら望ましいのかを考えることだろう。

 最後に、ファブリーズのCMが問題であったとしても、それがすなわち日本社会が女尊男卑であるというわけでもなければ、女性差別・女性蔑視、性差別がないというわけでもないことは申し添えたい。また、女性蔑視を失くすことがすなわち男性蔑視を強化するというものでもない。性差別を失くすという目的は、性別を超えて共有できるもののはずだ。
(wezzy編集部)

ANRI、躊躇せずお掃除フェラ~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『1日10回射精しても止まらないオーガズムSEX ANRI』【AVレビュー】

 昨年10月にANRIとしてAVデビューをした坂口杏里。デビュー直後、「やるからには誰に何を言われてもどれだけストレス抱えてもトップになりたいなー」と宣言してから早9カ月。これまでに7作もの作品を世に送り出してきました。

 一方で私生活では、今年4月に知人のホストから3万円を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂容疑で逮捕されるという事件もありましたが、不起訴処分となりシャバに戻ってきました。先日には週刊誌にホスト通いを再開したと報じられたものの、本人は「ホストクラブなんてもう行ってないんで ただのバーです」と真っ向から否定。今はホストには狂っていないようです(ホントかな?)。

“AV界のトップ”を目指す彼女。恐喝逮捕でいったん停止となりましたが、ANRIの戦いはこれから! トップを目指す彼女のAV女優としての成長を、各作品から見てみたいと思います。

・1作目『芸能人ANRI What a day!!』(MUTEKI)/「ケツが汚い」ばかり話題の坂口杏里AVデビュー作をレビュー、納得の布陣だった!

・2作目『芸能人ANRI By KING』(MOODYZ)/愛撫しながら「お母さん似」と言いだす男優にドン引き~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『芸能人ANRI What a day!!』【AVレビュー】

・3作目『芸能人 ANRI めちゃくちゃイッてるッ!』(MOODYZ)/ANRIのおっぱいが少しばかり増量している!? ~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『芸能人 ANRI めちゃくちゃイッてるッ!』【AVレビュー】

・4作目『本物芸能人と筆下ろししませんか? ANRI』(MOODYZ)/ANRIの自虐と初めてのコンドーム装着~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『本物芸能人と筆下ろししませんか? ANRI』【AVレビュー】

・5作目『ヤルからにはトップを獲る!芸能人ソープ嬢 ANRI』(MOODYZ)/過去最低の評価作…その理由は?~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『ヤルからにはトップを獲る!芸能人ソープ嬢 ANRI』【AVレビュー】

・6作目『芸能人がチ○ポチ○ポチ○ポまみれの大大大乱交 ANRI』(MOODYZ)/ついにVIOラインが処理された!~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『芸能人がチ○ポチ○ポチ○ポまみれの大大大乱交 ANRI』【AVレビュー】

男優との関係性が謎すぎる

 今回見ていくのは、7月にリリースされたばかりの7作目『1日10回射精しても止まらないオーガズムSEX ANRI』(MOODYZ)。MOODYZの人気シリーズ『1日10回射精しても~』にANRIちゃんが初登場です。なお、メーカーのシリーズものは本作が初。そして、パッケージには「演技・台本一切無し!!」との文言が。期待して見ていきましょう。

 ホテルっぽい部屋に入るなり、秒速で男優とキスをベロベロしたり濃厚なプレイをするANRIちゃん。今回のお相手は、『1日10回射精しても~』シリーズではおなじみの男優・畑中哲也さん。なんでも射精量が多い男優さんだそうです。10発出すっていうこのシリーズに適役すぎますね!!

 このシリーズは、1カ月の禁欲生活を経た男女が密室で身体を重ねまくる、というあらすじ。……ってのは分かるんですが、ANRIちゃんと畑中さんの関係性が謎すぎて、プレイが頭に入ってこないんですよね。一見すると若い女の子とオッサンだから……愛人関係? 年の差カップル? でもANRIちゃんのこと芸能人扱いしているなあ……。一体どういう関係なんだ~! まあこれでもかってくらいイチャコラしているんで、おそらく恋人ってことだと思うんですが。そのへんは最後まであやふやになったままでした。

ANRI初ごっくん?

 出演を重ねていくごとに、エッチに対して積極的になってきているANRIちゃん。前回の輪姦モノのレビューでは、「随分、AV女優らしくなってきた印象がありました」と彼女を褒めるコメントもあったくらいです。今回も自分から男優の乳首をイジったり、初の足コキに挑戦したり、かなりアクロバットな体位でズッコンバッコンハメられりと、結構積極的。

 その中で印象的だったのは、とある射精後の行動。ANRIちゃんって過去の作品を見ても顔射されていることが多いんですが、今回10発の中の1発でほぼ口の中に射精されちゃったんですよ。そしたらANRIちゃん、そのまま躊躇せずお掃除フェラを始めちゃうんですよね。その後ペッと精子を口から出したのですが、少量しか残っていなくて。これ、実質ごっくんなのでは? ANRI初ごっくんだー!

 と、そんな感じでところどころで見どころはあったんですが、この作品、全体的に単調で見飽きるんですよね……。過去の作品はシチュエーションや男優が入れ替わっていたのですが、今回はずっと同じシチュエーションで同じ男優。それも関係しているのか、約2時間半見続けるのはちょっとしんどかったですね。途中からは、後半になっても勢い良く精子が飛ぶ男優の畑中さんに「すごいな!」って感心しまくっていました。

 そして、恒例のANRIちゃんのボディチェックをしておくと、全体的には前作と変化はありませんでした。でもあの1作目と比べると身体に肉も付いてきたし、汚尻も解消されてキレイな身体になっていると思います。まあ、脚に謎のあざがちょいちょいあったりしましたが……。あと作中では、シャワー後にタオルを身体に巻くってシーンがあったんですが、これがまあずり落ちちゃうんですよね。これ、貧乳あるあるです(筆者も貧乳!)。それに男優さんが優しくサポートをしながらタオルを巻くっていうシーンはなんだかほっこりしちゃいました。

 なお、パッケージにあった「演技・台本一切無し!!」については、どこがそうだったのか、あまりわからなくて。挿入中にチンコがマンコから飛び出ちゃって、「あ……」みたいなことはあったんですが。

 それよりANRIちゃんの次回作、出るんですかね……。週刊誌の報道によれば、彼女は今、六本木の高級キャバクラに勤めているそうです。しかも毎日のように出勤しているとか。今のところ次回作の予告もないし、彼女もSNSでAV活動について呟いたりしていないので少し心配です。まだ全然TOPとってないですよ!!

ANRI、躊躇せずお掃除フェラ~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『1日10回射精しても止まらないオーガズムSEX ANRI』【AVレビュー】

 昨年10月にANRIとしてAVデビューをした坂口杏里。デビュー直後、「やるからには誰に何を言われてもどれだけストレス抱えてもトップになりたいなー」と宣言してから早9カ月。これまでに7作もの作品を世に送り出してきました。

 一方で私生活では、今年4月に知人のホストから3万円を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂容疑で逮捕されるという事件もありましたが、不起訴処分となりシャバに戻ってきました。先日には週刊誌にホスト通いを再開したと報じられたものの、本人は「ホストクラブなんてもう行ってないんで ただのバーです」と真っ向から否定。今はホストには狂っていないようです(ホントかな?)。

“AV界のトップ”を目指す彼女。恐喝逮捕でいったん停止となりましたが、ANRIの戦いはこれから! トップを目指す彼女のAV女優としての成長を、各作品から見てみたいと思います。

・1作目『芸能人ANRI What a day!!』(MUTEKI)/「ケツが汚い」ばかり話題の坂口杏里AVデビュー作をレビュー、納得の布陣だった!

・2作目『芸能人ANRI By KING』(MOODYZ)/愛撫しながら「お母さん似」と言いだす男優にドン引き~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『芸能人ANRI What a day!!』【AVレビュー】

・3作目『芸能人 ANRI めちゃくちゃイッてるッ!』(MOODYZ)/ANRIのおっぱいが少しばかり増量している!? ~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『芸能人 ANRI めちゃくちゃイッてるッ!』【AVレビュー】

・4作目『本物芸能人と筆下ろししませんか? ANRI』(MOODYZ)/ANRIの自虐と初めてのコンドーム装着~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『本物芸能人と筆下ろししませんか? ANRI』【AVレビュー】

・5作目『ヤルからにはトップを獲る!芸能人ソープ嬢 ANRI』(MOODYZ)/過去最低の評価作…その理由は?~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『ヤルからにはトップを獲る!芸能人ソープ嬢 ANRI』【AVレビュー】

・6作目『芸能人がチ○ポチ○ポチ○ポまみれの大大大乱交 ANRI』(MOODYZ)/ついにVIOラインが処理された!~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『芸能人がチ○ポチ○ポチ○ポまみれの大大大乱交 ANRI』【AVレビュー】

男優との関係性が謎すぎる

 今回見ていくのは、7月にリリースされたばかりの7作目『1日10回射精しても止まらないオーガズムSEX ANRI』(MOODYZ)。MOODYZの人気シリーズ『1日10回射精しても~』にANRIちゃんが初登場です。なお、メーカーのシリーズものは本作が初。そして、パッケージには「演技・台本一切無し!!」との文言が。期待して見ていきましょう。

 ホテルっぽい部屋に入るなり、秒速で男優とキスをベロベロしたり濃厚なプレイをするANRIちゃん。今回のお相手は、『1日10回射精しても~』シリーズではおなじみの男優・畑中哲也さん。なんでも射精量が多い男優さんだそうです。10発出すっていうこのシリーズに適役すぎますね!!

 このシリーズは、1カ月の禁欲生活を経た男女が密室で身体を重ねまくる、というあらすじ。……ってのは分かるんですが、ANRIちゃんと畑中さんの関係性が謎すぎて、プレイが頭に入ってこないんですよね。一見すると若い女の子とオッサンだから……愛人関係? 年の差カップル? でもANRIちゃんのこと芸能人扱いしているなあ……。一体どういう関係なんだ~! まあこれでもかってくらいイチャコラしているんで、おそらく恋人ってことだと思うんですが。そのへんは最後まであやふやになったままでした。

ANRI初ごっくん?

 出演を重ねていくごとに、エッチに対して積極的になってきているANRIちゃん。前回の輪姦モノのレビューでは、「随分、AV女優らしくなってきた印象がありました」と彼女を褒めるコメントもあったくらいです。今回も自分から男優の乳首をイジったり、初の足コキに挑戦したり、かなりアクロバットな体位でズッコンバッコンハメられりと、結構積極的。

 その中で印象的だったのは、とある射精後の行動。ANRIちゃんって過去の作品を見ても顔射されていることが多いんですが、今回10発の中の1発でほぼ口の中に射精されちゃったんですよ。そしたらANRIちゃん、そのまま躊躇せずお掃除フェラを始めちゃうんですよね。その後ペッと精子を口から出したのですが、少量しか残っていなくて。これ、実質ごっくんなのでは? ANRI初ごっくんだー!

 と、そんな感じでところどころで見どころはあったんですが、この作品、全体的に単調で見飽きるんですよね……。過去の作品はシチュエーションや男優が入れ替わっていたのですが、今回はずっと同じシチュエーションで同じ男優。それも関係しているのか、約2時間半見続けるのはちょっとしんどかったですね。途中からは、後半になっても勢い良く精子が飛ぶ男優の畑中さんに「すごいな!」って感心しまくっていました。

 そして、恒例のANRIちゃんのボディチェックをしておくと、全体的には前作と変化はありませんでした。でもあの1作目と比べると身体に肉も付いてきたし、汚尻も解消されてキレイな身体になっていると思います。まあ、脚に謎のあざがちょいちょいあったりしましたが……。あと作中では、シャワー後にタオルを身体に巻くってシーンがあったんですが、これがまあずり落ちちゃうんですよね。これ、貧乳あるあるです(筆者も貧乳!)。それに男優さんが優しくサポートをしながらタオルを巻くっていうシーンはなんだかほっこりしちゃいました。

 なお、パッケージにあった「演技・台本一切無し!!」については、どこがそうだったのか、あまりわからなくて。挿入中にチンコがマンコから飛び出ちゃって、「あ……」みたいなことはあったんですが。

 それよりANRIちゃんの次回作、出るんですかね……。週刊誌の報道によれば、彼女は今、六本木の高級キャバクラに勤めているそうです。しかも毎日のように出勤しているとか。今のところ次回作の予告もないし、彼女もSNSでAV活動について呟いたりしていないので少し心配です。まだ全然TOPとってないですよ!!

東京新聞・望月衣塑子記者が語る、安倍政権の裏側――記者がスパイのように……

 安倍晋三首相のスポークスパーソンである菅義偉官房長官の記者会見で、何度も食い下がって質問を続けるひとりの女性記者が注目を集めている。その取材の様子が話題となり、最近はテレビや雑誌にもたびたび登場している東京新聞社会部の記者、望月衣塑子さんだ。なぜ菅官房長官にしつこく質問するのか、政治取材の現場はどういうところなのか、そして安倍政権の裏側について、望月さんに聞いた。

■記者クラブの会見では、指名される人が決まっている

――菅官房長官への記者会見で毎回食いついていますが、望月さん以外の記者は、あまり切り込んだ質問をしていないように見受けられます。安倍政権に批判的な質問をしてはいけない“暗黙の了解”のような雰囲気が記者クラブにはあるのでしょうか? また、そもそも記者クラブとは、どういう集まりなのでしょうか?

望月衣塑子さん(以下、望月) 記者クラブとは、総理大臣をはじめ各官庁、政党を担当している(大手メディアのテレビや新聞などの)政治部記者が入っている記者会で、そのうちの大きなひとつが「内閣記者会」(官邸クラブ)です。最初は私も「批判的な質問をしないのが普通なのかな?」と思っていたのですが、菅官房長官の会見では、手を挙げている記者の質問には、批判的な内容でも全部きちんと答えています。一方、安倍首相の記者会見では、司会者は絶対に安倍首相のお気に入りの記者しか指名せず、NHKなどは手を挙げてもいないのに指されると聞きました。菅官房長官の会見に関しては、官邸クラブが中心ではありますが、フリーの記者でも金曜午後は入れるようになっており、ある程度開かれてはいます。

 かつては政権に批判的な記者の質問も多かったと聞きましたが、最近は、あまり官邸に抵抗できないという空気感がクラブにあると思いますね。加計学園疑惑の話は、マイルドな聞き方をされていますし。

――望月さんは政治部ではなく、社会部の記者ですよね。ほかの部の記者でも入れるんですか?

望月 明確に記者会所属の記者しか出てはいけないという規定はないので、内閣記者会に会社が登録し、国会記者証を持っているなどいくつか条件をクリアしていれば、フリーの記者も含めて会見には入れます。官邸は週刊誌などのマスコミも、どんどん来ていいというスタンスとも聞きますが、内閣記者会側が既得権にこだわっており、フリーの記者が金曜日の午後会見以外に出ることには否定的だと聞いています。

――官邸クラブの記者は、政府の「御用記者」のような感じなのでしょうか?

望月 政治部と社会部では、目指している方向が、そもそも違うのだと思うので、批判的な質問をしない政治部記者が問題だとは思いません。政治部記者の中では、社会部的な疑惑の追及より、北朝鮮や中国との関係をはじめとする国際情勢や、経済政策などの政治情勢がどんどん動いていくから、それを日々追って、菅長官のコメントを取ることの方が重要なのだとも思います。

 だから、稲田朋美防衛相など、選挙での政治情勢に影響する失言などには、とても敏感だし、ツッコミも入るのですが、加計疑惑や下村疑惑(下村博文議員が加計学園から闇献金を受けたといわれる疑惑)などの社会部的な疑惑をいちいち掘り下げていくという雰囲気ではないのだと思います。政治部記者としては、日々目まぐるしく回っていく政治をどうフォローしていくかが主眼で、疑惑の追及が重要ではないというスタンスなのかもしれません。そのため、疑惑を掘り下げている社会部の記者こそが、怒りをもって追及していけるのだと思います。

■同じ回答しかしない政治家を、国民に見せることが大事

――望月さんは、会見時に菅官房長官に何度も質問をされていますが、それに対し、菅官房長官は質問の答えになっていないような回答ばかりされていますよね。

望月 今では、その様子を国民に見せることが必要だと思っています。国民は、何を質問しても、菅官房長官がうろたえて同じ答弁を繰り返すのを見て、「さすがに『加計ありきでない』という言い訳は苦しいよな」と思い始めているのではないでしょうか。

――NHKや民放をはじめとしたテレビには、すべてをきちんと放送できない事情があるのでしょうか?

望月 これは、私がテレビ関係者から聞いた話ですが、例えば、国会が開いている間は加計学園疑惑がこぞって放送されていました。しかし、国会が閉じてしまうと加計疑惑について報道するかどうかは各局の判断になるそうで、そこから、各局の政権に対する忖度のスタンスがよくわかるというのです。ある番組ではトップで扱っているものが、別の番組では三番手扱いのニュースになっているとか。また、ある民放局では、コメンテーターに官邸の見解を話す人を入れるよう、上から指示が来たという話があるとも聞きました。

 テレビと比較すると新聞は、そのようにあからさまな圧力は受けていません。数年前、衆議院議員選挙を前に、萩生田光一官房副長官が民放各局の番組担当者や編集局長などに宛てて、「公平中立、公正な選挙報道を」という内容の文書を送りつけています。このように政権が選挙報道側に規制を前提とするような圧力をかけることはありませんでしたから、極めて衝撃的な文書であり、安倍一強の下での政権のテレビメディアへの関与、圧力があからさまになった出来事でした。しかし、そのときも、すぐに騒ぎにはなりませんでした。やはり、テレビは電波を総務省に握られている(電波法に基づいて放送免許を与えられている)ことも関係あるのかもしれません。

 本来は、このような圧力があったら、テレビメディアは断固として闘うべきでしょうが、それはなかった。逆に、あの萩生田文書を契機に、テレビメディアの忖度が急速に進展していったのではないかという気がしています。これは民主主義や言論の自由にとって大きな危機だったと感じています。

■官邸が記者をスパイのように使っている!?

――なんだか独裁国家のような感じですね。

望月 恐怖政治のようにも見えるかもしれませんが、問題とされるべきは、政権だけでなく、メディア側の姿勢にもあると思います。関係者を取材すると、官邸側は反政権的な官僚や政治家、マスコミ関係者などについて、出身官庁からの情報など、あらゆるチャンネルを使って調べているとも聞きます。韓国・釜山の総領事の森本康敬氏が異例の交代となった背景には、マスコミ関係者と森本氏が会食した際、政権に批判的な発言をしたことが、官邸に伝わったためとも聞きます。ある元自民党議員は、取材に対し「政治部記者に官邸批判をしていたら、その話がすべて官邸に筒抜けになっていて恐ろしかった」とも言っていました。前川喜平・前文科省事務次官は、一部メディアで報道が出る前に、新宿のバー通いについて官邸の杉田和博副長官から指摘を受けていました。

 どこのメディアでもそうですが、その部署に50人の記者がいれば50人分、取材対象から聞き取った内容のメモができます。マスコミのある社では、かつてはそのメモを記者全員で共有していたそうですが、今は「反政権的なことを言っている官僚や政治家がいます」と、官邸サイドにその話が筒抜けになるのを防ぐため、キャップやサブキャップ以外にメモをシェアしない形を取るようになったとも聞きました。これは、政権が怖いということ以上に、権力側に気に入られ、権力に食い込もうとするがために、記者が自ら進んでメモを権力に差し出していると推測させることを示しています。こういう状況は、かなり危機的ではないかとも感じます。どんな立場にいようと、最後はメディア、そして記者は権力の監視・チェックをし、権力の暴走を防ぐために存在するということを肝に銘じる必要があると思っています。

――権力を監視するはずの記者が、その役割を果たしていないということでしょうか?

望月 記者としては政権の内部に食い込みたいから、そのメモを官邸サイドに渡すのでしょうが、結局それは、官邸が記者をスパイのように使う材料にもなっているわけです。前川前次官に聞きましたが、文科省の文化功労者選考分科会の委員の人選で、閣議決定が必要なものがあったため、事前に官邸にお伺いを立て、人事のリストを見せた時、杉田副長官から「この学者は安保法制反対の学者の会にいるよね」とか「この人は政権にあまり賛成していないね」と指摘を受けたと話していました(杉田副長官は否定)。前川氏は、「要は、委員のメンバーからは外せと言いたかったのでは」と話していました。この話を菅官房長官にぶつけると、「それはない」と激しく否定し、指摘されたことをとても嫌がっていました。内閣人事局を掌握し、2014年以降、霞が関の部長級以上の官僚5,600人の人事権を握るようになったことは、今の政権の力の源泉です。その内幕のような話は、最も触れてほしくない部分なのでしょう。

 前川氏によると、安倍政権前のかつての自民党でも似たようなことはあったが、審議会の人事に少しくらい反政府側の知識人がいても、官邸がそこまで口出しをすることはなかったそうです。民主主義的な議論をするには、ある程度、さまざまな立場の意見がある方が、議論に多様性があっていいじゃないですか。でも今、安倍首相の作り出す会議は、みんな安倍首相の色に染まった人ばかり。加計学園の民間の諮問会議のメンバーしかり、「NO」と言う人は周りに絶対寄せ付けたくないという感じがあります。メディアの使い方にしてもそうです。本来は国会の場など誰に対しても開かれている公平な場でこそ、自らの狙いや心情を打ち出してしかるべきなのに、読売新聞の一面で憲法改正議論を5月3日に出して、国会で「読売新聞を読んでください」と言い放ったり、改憲案を秋の臨時国会で提出することを「正論」懇話会が主催したイベントで言ったりとか、そういうのは非常におかしな話だなと思います。

■今、政治がどうなっているのか知ること

――おかしなところが多い今の政権に対して、国民はただ見守ることしかできないのでしょうか?

望月 まずは知ることです。今、政治がどうなっているのか知ることで、選挙の際の一票につなげてください。支持率の低下は、政権にとって大打撃なんです。加計疑惑の中身をきっちりと知れば、今の政権がなんでもありのおかしな政権になりつつあるのではないか、という疑念が解消されるか、逆に疑念が深まるかということが、少しずつ見えてくると思うんです。人事権を握られた現在、霞が関の官僚はひたすら忖度に動いてしまい、「総理が言っているんだから」で済まされ、本来は司司であるべき官僚の姿勢さえもゆがみかねないという、政治の現状を理解することができてくると思います。官僚側に立てば、反対意見を述べて自分たちが左遷されるのが一番怖いということなのでしょう。

 かつて、小泉政権下で打ち出した教育政策が、当時文科省の一課長だった前川氏の考える教育理念・政策の在り方に合わないと、ご本人がブログを書いて反論していたことがあったようですが、小泉改革の中でも、彼が左遷されることはありませんでした。今は、そういうことがあるとすぐに、課長は飛ばされてしまいます。ものを言えない空気が霞が関官僚の中に漂っていて、官僚の間に不満もたまっていると思います。
(姫野ケイ)

東京新聞・望月衣塑子記者が語る、安倍政権の裏側――記者がスパイのように……

 安倍晋三首相のスポークスパーソンである菅義偉官房長官の記者会見で、何度も食い下がって質問を続けるひとりの女性記者が注目を集めている。その取材の様子が話題となり、最近はテレビや雑誌にもたびたび登場している東京新聞社会部の記者、望月衣塑子さんだ。なぜ菅官房長官にしつこく質問するのか、政治取材の現場はどういうところなのか、そして安倍政権の裏側について、望月さんに聞いた。

■記者クラブの会見では、指名される人が決まっている

――菅官房長官への記者会見で毎回食いついていますが、望月さん以外の記者は、あまり切り込んだ質問をしていないように見受けられます。安倍政権に批判的な質問をしてはいけない“暗黙の了解”のような雰囲気が記者クラブにはあるのでしょうか? また、そもそも記者クラブとは、どういう集まりなのでしょうか?

望月衣塑子さん(以下、望月) 記者クラブとは、総理大臣をはじめ各官庁、政党を担当している(大手メディアのテレビや新聞などの)政治部記者が入っている記者会で、そのうちの大きなひとつが「内閣記者会」(官邸クラブ)です。最初は私も「批判的な質問をしないのが普通なのかな?」と思っていたのですが、菅官房長官の会見では、手を挙げている記者の質問には、批判的な内容でも全部きちんと答えています。一方、安倍首相の記者会見では、司会者は絶対に安倍首相のお気に入りの記者しか指名せず、NHKなどは手を挙げてもいないのに指されると聞きました。菅官房長官の会見に関しては、官邸クラブが中心ではありますが、フリーの記者でも金曜午後は入れるようになっており、ある程度開かれてはいます。

 かつては政権に批判的な記者の質問も多かったと聞きましたが、最近は、あまり官邸に抵抗できないという空気感がクラブにあると思いますね。加計学園疑惑の話は、マイルドな聞き方をされていますし。

――望月さんは政治部ではなく、社会部の記者ですよね。ほかの部の記者でも入れるんですか?

望月 明確に記者会所属の記者しか出てはいけないという規定はないので、内閣記者会に会社が登録し、国会記者証を持っているなどいくつか条件をクリアしていれば、フリーの記者も含めて会見には入れます。官邸は週刊誌などのマスコミも、どんどん来ていいというスタンスとも聞きますが、内閣記者会側が既得権にこだわっており、フリーの記者が金曜日の午後会見以外に出ることには否定的だと聞いています。

――官邸クラブの記者は、政府の「御用記者」のような感じなのでしょうか?

望月 政治部と社会部では、目指している方向が、そもそも違うのだと思うので、批判的な質問をしない政治部記者が問題だとは思いません。政治部記者の中では、社会部的な疑惑の追及より、北朝鮮や中国との関係をはじめとする国際情勢や、経済政策などの政治情勢がどんどん動いていくから、それを日々追って、菅長官のコメントを取ることの方が重要なのだとも思います。

 だから、稲田朋美防衛相など、選挙での政治情勢に影響する失言などには、とても敏感だし、ツッコミも入るのですが、加計疑惑や下村疑惑(下村博文議員が加計学園から闇献金を受けたといわれる疑惑)などの社会部的な疑惑をいちいち掘り下げていくという雰囲気ではないのだと思います。政治部記者としては、日々目まぐるしく回っていく政治をどうフォローしていくかが主眼で、疑惑の追及が重要ではないというスタンスなのかもしれません。そのため、疑惑を掘り下げている社会部の記者こそが、怒りをもって追及していけるのだと思います。

■同じ回答しかしない政治家を、国民に見せることが大事

――望月さんは、会見時に菅官房長官に何度も質問をされていますが、それに対し、菅官房長官は質問の答えになっていないような回答ばかりされていますよね。

望月 今では、その様子を国民に見せることが必要だと思っています。国民は、何を質問しても、菅官房長官がうろたえて同じ答弁を繰り返すのを見て、「さすがに『加計ありきでない』という言い訳は苦しいよな」と思い始めているのではないでしょうか。

――NHKや民放をはじめとしたテレビには、すべてをきちんと放送できない事情があるのでしょうか?

望月 これは、私がテレビ関係者から聞いた話ですが、例えば、国会が開いている間は加計学園疑惑がこぞって放送されていました。しかし、国会が閉じてしまうと加計疑惑について報道するかどうかは各局の判断になるそうで、そこから、各局の政権に対する忖度のスタンスがよくわかるというのです。ある番組ではトップで扱っているものが、別の番組では三番手扱いのニュースになっているとか。また、ある民放局では、コメンテーターに官邸の見解を話す人を入れるよう、上から指示が来たという話があるとも聞きました。

 テレビと比較すると新聞は、そのようにあからさまな圧力は受けていません。数年前、衆議院議員選挙を前に、萩生田光一官房副長官が民放各局の番組担当者や編集局長などに宛てて、「公平中立、公正な選挙報道を」という内容の文書を送りつけています。このように政権が選挙報道側に規制を前提とするような圧力をかけることはありませんでしたから、極めて衝撃的な文書であり、安倍一強の下での政権のテレビメディアへの関与、圧力があからさまになった出来事でした。しかし、そのときも、すぐに騒ぎにはなりませんでした。やはり、テレビは電波を総務省に握られている(電波法に基づいて放送免許を与えられている)ことも関係あるのかもしれません。

 本来は、このような圧力があったら、テレビメディアは断固として闘うべきでしょうが、それはなかった。逆に、あの萩生田文書を契機に、テレビメディアの忖度が急速に進展していったのではないかという気がしています。これは民主主義や言論の自由にとって大きな危機だったと感じています。

■官邸が記者をスパイのように使っている!?

――なんだか独裁国家のような感じですね。

望月 恐怖政治のようにも見えるかもしれませんが、問題とされるべきは、政権だけでなく、メディア側の姿勢にもあると思います。関係者を取材すると、官邸側は反政権的な官僚や政治家、マスコミ関係者などについて、出身官庁からの情報など、あらゆるチャンネルを使って調べているとも聞きます。韓国・釜山の総領事の森本康敬氏が異例の交代となった背景には、マスコミ関係者と森本氏が会食した際、政権に批判的な発言をしたことが、官邸に伝わったためとも聞きます。ある元自民党議員は、取材に対し「政治部記者に官邸批判をしていたら、その話がすべて官邸に筒抜けになっていて恐ろしかった」とも言っていました。前川喜平・前文科省事務次官は、一部メディアで報道が出る前に、新宿のバー通いについて官邸の杉田和博副長官から指摘を受けていました。

 どこのメディアでもそうですが、その部署に50人の記者がいれば50人分、取材対象から聞き取った内容のメモができます。マスコミのある社では、かつてはそのメモを記者全員で共有していたそうですが、今は「反政権的なことを言っている官僚や政治家がいます」と、官邸サイドにその話が筒抜けになるのを防ぐため、キャップやサブキャップ以外にメモをシェアしない形を取るようになったとも聞きました。これは、政権が怖いということ以上に、権力側に気に入られ、権力に食い込もうとするがために、記者が自ら進んでメモを権力に差し出していると推測させることを示しています。こういう状況は、かなり危機的ではないかとも感じます。どんな立場にいようと、最後はメディア、そして記者は権力の監視・チェックをし、権力の暴走を防ぐために存在するということを肝に銘じる必要があると思っています。

――権力を監視するはずの記者が、その役割を果たしていないということでしょうか?

望月 記者としては政権の内部に食い込みたいから、そのメモを官邸サイドに渡すのでしょうが、結局それは、官邸が記者をスパイのように使う材料にもなっているわけです。前川前次官に聞きましたが、文科省の文化功労者選考分科会の委員の人選で、閣議決定が必要なものがあったため、事前に官邸にお伺いを立て、人事のリストを見せた時、杉田副長官から「この学者は安保法制反対の学者の会にいるよね」とか「この人は政権にあまり賛成していないね」と指摘を受けたと話していました(杉田副長官は否定)。前川氏は、「要は、委員のメンバーからは外せと言いたかったのでは」と話していました。この話を菅官房長官にぶつけると、「それはない」と激しく否定し、指摘されたことをとても嫌がっていました。内閣人事局を掌握し、2014年以降、霞が関の部長級以上の官僚5,600人の人事権を握るようになったことは、今の政権の力の源泉です。その内幕のような話は、最も触れてほしくない部分なのでしょう。

 前川氏によると、安倍政権前のかつての自民党でも似たようなことはあったが、審議会の人事に少しくらい反政府側の知識人がいても、官邸がそこまで口出しをすることはなかったそうです。民主主義的な議論をするには、ある程度、さまざまな立場の意見がある方が、議論に多様性があっていいじゃないですか。でも今、安倍首相の作り出す会議は、みんな安倍首相の色に染まった人ばかり。加計学園の民間の諮問会議のメンバーしかり、「NO」と言う人は周りに絶対寄せ付けたくないという感じがあります。メディアの使い方にしてもそうです。本来は国会の場など誰に対しても開かれている公平な場でこそ、自らの狙いや心情を打ち出してしかるべきなのに、読売新聞の一面で憲法改正議論を5月3日に出して、国会で「読売新聞を読んでください」と言い放ったり、改憲案を秋の臨時国会で提出することを「正論」懇話会が主催したイベントで言ったりとか、そういうのは非常におかしな話だなと思います。

■今、政治がどうなっているのか知ること

――おかしなところが多い今の政権に対して、国民はただ見守ることしかできないのでしょうか?

望月 まずは知ることです。今、政治がどうなっているのか知ることで、選挙の際の一票につなげてください。支持率の低下は、政権にとって大打撃なんです。加計疑惑の中身をきっちりと知れば、今の政権がなんでもありのおかしな政権になりつつあるのではないか、という疑念が解消されるか、逆に疑念が深まるかということが、少しずつ見えてくると思うんです。人事権を握られた現在、霞が関の官僚はひたすら忖度に動いてしまい、「総理が言っているんだから」で済まされ、本来は司司であるべき官僚の姿勢さえもゆがみかねないという、政治の現状を理解することができてくると思います。官僚側に立てば、反対意見を述べて自分たちが左遷されるのが一番怖いということなのでしょう。

 かつて、小泉政権下で打ち出した教育政策が、当時文科省の一課長だった前川氏の考える教育理念・政策の在り方に合わないと、ご本人がブログを書いて反論していたことがあったようですが、小泉改革の中でも、彼が左遷されることはありませんでした。今は、そういうことがあるとすぐに、課長は飛ばされてしまいます。ものを言えない空気が霞が関官僚の中に漂っていて、官僚の間に不満もたまっていると思います。
(姫野ケイ)

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