「パンドラ映画館」の記事一覧

女性器をひたすら撮り続けたカメラマンがいた!! 安藤政信主演『スティルライフオブメモリーズ』

 女性器は不思議だ。女性が脚を開いていると、どうしても気になってしまう。ベランダに咲いた花の匂いを嗅ぐように、思わず顔を近づけたくなってしまう。その日の天候や水加減によって花の咲き方が毎日少しずつ変わるように、女性器も少しずつ変化していく。日によって濡れ具合や開き方も微妙に変わってくる。もちろん、男女の関係も大きく左右する。そんな女性器の魅力に取り憑かれてしまった、ひとりの男がいた。安藤政信…

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女性器をひたすら撮り続けたカメラマンがいた!! 安藤政信主演『スティルライフオブメモリーズ』

 女性器は不思議だ。女性が脚を開いていると、どうしても気になってしまう。ベランダに咲いた花の匂いを嗅ぐように、思わず顔を近づけたくなってしまう。その日の天候や水加減によって花の咲き方が毎日少しずつ変わるように、女性器も少しずつ変化していく。日によって濡れ具合や開き方も微妙に変わってくる。もちろん、男女の関係も大きく左右する。そんな女性器の魅力に取り憑かれてしまった、ひとりの男がいた。安藤政信…

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人気漫画家・押見修造の思春期の体験を映画化! 苦い青春『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

 自分が心の中で感じたこと、考えたことを完璧に話すことができる人はこの世界にどれだけいるのだろうか。うまい言葉を見つけ、誰かに伝えようとすればするほど、サイズの合わない靴を履いてしまったような違和感を覚えてしまう。映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、『アバンギャルド夢子』『惡の華』(講談社)などで知られる人気漫画家・押見修造が10代の頃に吃音症に悩んだ実体験をベースにした同名コミック…

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女たちが本当に勝ちたい相手は男ではなかった!? 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』『菊とギロチン』

 日本では「キング夫人」の呼び名で知られてきた、女子テニス界の名選手ビリー・ジーン・キング。女子テニス最強プレイヤーとして長年にわたって活躍する一方、女子テニス協会の設立メンバーでもあった。そんなテニス界の“生きた伝説”ビリー・ジーンにとって、公式戦ではないものの生涯忘れられない一戦があった。1973年に元男子テニス王者ボビー・リッグスと闘った男女対抗試合だ。女と男がコート上でガチンコ対決し…

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人間は何かに依存せずには生きていけないのか? ウディ・アレンの不倫ドラマ『女と男の観覧車』

 コメディ映画の巨匠ウディ・アレンが窮地に立たされている。ハリウッドで広まった“#MeToo”運動によって、ウディ・アレンは25年前に裁判沙汰になった性的虐待疑惑が蒸し返され、新作のキャスティングができない状況に陥っている。2017年に撮影した『A Rainy Day in New York』はすでに完成しているものの、こちらもお蔵入りする可能性が報じられている。作家の人格と作品は別物である…

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平成の世に起きた第二の「阿部定事件」なのか!? 佐藤寿保監督が女の多面性を描く『可愛い悪魔』

 1936年は日本が軍国化していくきっかけとなった「二・二六事件」の起きた年であり、「阿部定事件」が世間を騒がせたことでも知られている。料亭で働く定が不倫相手を窒息プレイで殺害した後に男性器を切り取ったこの猟奇的事件は、大島渚監督の『愛のコリーダ』(76)、大林宣彦監督の『SADA』(98)など、たびたび映画化されている。1980~90年代に“ピンク四天王”のひとりとして活躍した佐藤寿保監督…

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ドイツ国民は強制収容所の惨劇を知らなかった!? ナチス高官元女性秘書の告白『ゲッベルスと私』

 ヒトラーの右腕、プロパガンダの天才、多くの女優と浮名を流したロマンティスト……。ナチスドイツの初代宣伝大臣だったヨーゼフ・ゲッベルスをめぐる逸話はとても多い。ナチス軍服のファッション性を重視したこと、周囲には「博士」と呼ばせていたことなど、独自の美意識の持ち主であったことでも知られる。博識だったゲッベルスがメディアを統制し、イメージ戦略を展開したことで、ナチス総統アドルフ・ヒトラーはその人…

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血縁とも地縁とも異なる、新しい家族の在り方!? 日本の最下流社会のシビアな現実『万引き家族』

 巣鴨で起きた子ども置き去り事件を題材にした『誰も知らない』(04)、沖縄であった新生児取り替え事件にインスパイアされた『そして父になる』(13)など、是枝裕和監督は日本社会の暗部にスポットライトを当てることで映画を生み出してきた。カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』も、実在の事件が元ネタとなっている。2010年以降、次々と発覚した年金不正受給事件から着想を得たものだ。…

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微妙にズレてる日本文化が、逆に愛おしく思える!? 黒澤明×宮崎駿をポップにリミックス『犬ヶ島』

 独特なビジュアルセンスとユーモア感覚の持ち主であるウェス・アンダーソン監督の新作映画『犬ヶ島』は、かなりおかしな作品だ。人種隔離政策ならぬ、犬隔離政策を打ち出した為政者に対し、ひとりの少年と6匹の犬たちが“七人の侍”として立ち上がるという、黒澤明映画を思いっきりオマージュした内容となっている。アンダーソン監督が日本文化と黒澤映画が大好きなことはすごく伝わってくるけど、黒澤ワールドが人形アニ…

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元少年Aになりきった瑛太の自傷シーンはトラウマ級の衝撃!! 連続児童殺傷事件のその後『友罪』

 もしも、最近知り合った仲間が人に話せない秘密を抱えていたら。もしも、その秘密が償いきれないほどの重い罪だったら……。少年犯罪をテーマにしたミステリーものを手掛ける薬丸岳の小説『友罪』(集英社)が、生田斗真&瑛太主演作として映画化された。2人の熱演を引き出したのは、光市母子殺害事件をモチーフにした『ヘヴンズ ストーリー』(10)でベルリン映画祭国際批評家連盟賞を受賞した瀬々敬久監督。今回の『…

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