「相葉雅紀と心中する覚悟」を決めたフジテレビ月9陣が犯したミス
皆さん、ごきげんよう。アツこと、秘密のアツコちゃんです!
桜は咲いたのに粉雪が舞ったり冷たい雨が降ったり、嵐か花冷えかと震えていたら、今度は急に温かくなったりと最近のお天気は本当に気まぐれ。まったく予想のつかない天候だけど「お花見、ど~する?」なんて友達とノンキに話していた矢先、事情通の先輩からこんなお知らせが……。「フジテレビの人から聞いたんだけど、月9スタッフが『相葉雅紀と心中する覚悟で挑みます』って悲壮感たっぷりに話していて痛々しかったって。局内でも『可哀相だけど、どう考えても始まる前から答えは出てる。桜は咲かないよ』ってウワサされてて、どんよりムードなんだって」と、早くも“桜、散る”便りが届いてしまったの。
4月17日から始まる相葉雅紀くんの主演ドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)。“月9の30周年記念作品”と銘打っていて、初回は30分拡大の大盤振る舞いと何だかちょっと仰々しい感じは否めないわ。とってつけた感がしないでもないしね。主題歌はもちろん嵐で、早々に披露されたけど「I'll be there」という曲。相葉くんをセンターにした斬新クールな楽曲で、しっかり脳内に残る感じ!思わず口ずさみたくなっちゃうぐらい。ダンスも意味深&印象的で、歌詞もドラマのテイストにドンピシャ。4月19日に嵐の51枚目のシングルとしてリリースされることが決定しているわ。
主題歌情報のほか、何が早かったかって、番組ホームページの立ち上げよ。ポスタービジュアルやスポットもじゃんじゃん披露されたわ。プロモーション活動が活発なのはいいことだけど「まだドラマの内容をキャスト陣さえちゃんと把握してないのに、番宣だけされてもついていけない」という声が聞こえてきちゃうのも事実。制作サイドの気持ちはわかるのよ。同枠前クール『突然ですが、明日結婚します』の爆死の悪夢は避けたいところだろうしね。でも、派手な番宣が逆に“月9の焦り”を表しているようで心配になっちゃうのよね。だって普通はスタート日や初回の枠拡情報なんかは後出しにするのが常で、キャストや主題歌情報も小出しにして、他局をけん制するっていうのが定番なんだもの。なのに今回は、聞いてもいないのにどんどん情報が出てきて(ファンや記者は嬉しいしありがたいけど)、な~んかちょっと違和感アリアリなのよね~。
ドラマの内容をちょっと紹介しておくと、相葉くんが演じるのはプライベートが謎に包まれている貴族探偵。年齢も生まれ育ちも、本名までナイショなんですって。で、探偵は探偵でも、それはあくまで趣味であって、実際に事件を捜査&推理するのは彼の周りにいるワケありの超個性的な召使たち……なんだとか。そう、ドラマの最大の売りは“主人公が推理をしない異色のミステリー”ってこと。
原作は麻耶雄嵩氏の本格推理小説で、麻耶作品が映像化されるのは初めてなんだって。手厳しい原作ファンをどう納得させるのか? まずはお手並み拝見よね。まぁ原作を読んでない人たちからは、昨年放送された織田裕二さん主演作『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)を彷彿とさせるとか、櫻井翔くんが執事に扮して名推理を繰り広げた『謎解きはディナーのあとで』(フジテレビ系)を思い出しちゃうとか、いろんな意見が飛び交っているけど、こと嵐ファンの心中はかなり複雑のよう。2015年OAの『ようこそ、わが家へ』以来、2年ぶりの月9主演だからもちろん楽しみにしているものの「相葉ちゃんの名を傷つけないで!」って、みんなすご~く心配しているみたいなの。うんうん、御意! アツもそう。
だってね、相葉くんといえば今や「落花生、TDL、相葉くん」と呼ばれるほどの千葉の三大特産品のひとりだし(笑)、ホント、その名前や経歴に傷なんかつけたらタダじゃ済まされないわよね。
かつては誰もが「月9に出たい!」と憧れていたのに、最近じゃ「泥船枠」。そりゃファンの皆さんも気が気じゃないわよ。ま、一番、焦りまくっているのは制作陣なんだろうけど……。主演に相葉くん、主題歌に嵐を使って、共演者に武井咲ちゃん、生瀬勝久さん、木南晴夏さん、田中道子さん、井川遥さん、仲間由紀恵さん、滝藤賢一さん、中山美穂さん、松重豊さんと錚々たるメンバーが顏を揃えちゃってさ。お久しぶりのミポリンのメイド服が拝めることが男性ファンにとっては垂涎ものだとフジは読んでるんだろうけど、ミポリンだってフジテレビにとって『眠れる森』などで大ヒットを飛ばしたお宝女優さんだしね。マジで失敗は……絶対に許されないわ。
ただね、こ~ゆ~あっちもこっちも隅々まで豪華な幕の内弁当のようなキャスティングを配したドラマは、見栄えはいいし「よく集めたなぁ」と感心はするけど、人間、どこかに箸休めがないと食べ続けるのは難しいものでしょ? とくに今は「テレビはながら見」の人が多いし、1時間ずっと視聴者の目を画面に張り付けておくことなんて、よっぽどのことがない限りムリ! 当初は自信満々だった制作スタッフも徐々に現実を見始めたのか、最初は「視聴率15%超え」を目標としていたのに、いつの間にか「10%は取ろう。とにかく2ケタに乗せよう!」と少しずつ目標が下がっていくあたり、これも何ともちょっと寂しいわ。初めの自信はどこへ行ったの~?
それでも応援したくなる相葉雅紀
あれこれ勝手なことを言われて(アツも言ってるけど)、本当は誰より責任を覚えプレッシャーを感じているであろう座長の相葉くんが、絶対に弱音を吐かず、黙々と頑張っている姿を見ると、やっぱり応援したくなっちゃうのよね。
相葉くんって嵐の中ではどちらかと言うと“ほんわかゆるりん”なイメージだけど、役作りはきっちり行うタイプだし。今回は貴族役だから「知り合いにいないし、会ったことないから実態はわからないけど」と笑わせつつも「貴族についていろいろ調べたよ。僕の中で貴族は常に冷静で物事に動じず、無駄な動きはしなさそうなイメージだから所作はどうしようかなってまず考えた。でも貴族の衣装を身に着けたら、何となく自然にイメージが固まってきた。それにレディーファーストという設定なんだけど、僕自身いつもそうしているから大丈夫そう。多分(笑)」とホッとした様子。
の~んびりしてそうに見えて実は陰で努力をする男・相葉くん。そりゃKinki Kids主演の1997年放送のドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系)に松本潤くんと出演していたころは、まだ嵐じゃなかったし、ただただワイワイ楽しそうだったけどね。まだジャニーズJr.の一員でマネージャーさんもついていなかったから、遠いロケ地にも自分で電車を乗り継いで来てたっけ。でもロケ地が姉ヶ崎や木更津、千葉のあたりだったから、千葉県出身の相葉くんは比較的土地勘があって、都会生まれの潤くんをしっかりエスコートしていたわ。早朝の五井駅あたりで潤くんと2人、心細そうにスタッフを待ってる姿なんて今じゃ想像もつかないけど、たまに思い出すと笑っちゃうわ。お子ちゃまだったなぁって。
あれから嵐になってさまざまな経験を積んで、いつの間にやらドラマで主演を張るようになってね。2009年の初主演ドラマ『マイガール』(テレビ朝日系)ではいきなりパパ役で、舞台裏では自分も大変なのに子役ちゃんを抱っこしたりおんぶしたり、大サービスの毎日だったわ。眠い朝でも子供たちは元気だから、新米パパも全力で頑張る上に、コメントもしっかりしてきちゃって、置いていかれた感じがしたわ~。
2011年の主演ドラマ『バーテンダー』(テレビ朝日系)の時は、忙しい合間を縫ってこっそりバーテンダー修行をして、ドラマが始まる頃にはカクテルを作れるまでに成長。「かなり手こずったよ。お酒を作るテクニックも学んだけど、バーテンダーは何よりすべての立ち居振る舞いが美しくないといけないから、撮影の3カ月ぐらい前から練習してたんだ」って言ってたっけ。ドラマに限らずだけど、どの番組のスタッフも相葉くんの“コソ練”にはいつも感動してるもの。20歳になった時に大野智くんと2人でバーに行った話をしてた時には「リーダーに特製カクテルを作ってあげたい」なんて言っていて、大野くんも「相葉ちゃんを雇いたい」って嬉しそうに話してたわ。
2012年の主演ドラマ『三毛猫ホームズの推理』(日本テレビ系)の時はとにかく推理劇だったため、説明セリフや難解な謎解きの膨大なセリフを覚えなくちゃいけなくて、休み時間もずっと藤木直人さんたちとセリフ合わせをしていて「もう頭がおかしくなりそうだよ~」なんて時に泣き言を言いつつも、本番ではよどみなくセリフを言っていて、本当に関心しちゃったわ。やっぱりやる時はやる男ね。
2013年の主演ドラマ『ラストホープ』(フジテレビ系)ではクールな医者役で、とんでもなくむずかしい医療用語が満載……。でもね、悩みながらも一生懸命に取り組んでる相葉くんの姿を見た櫻井翔くんが映画『神様のカルテ』で医師役をやってたこともあって、ある日こんなことを言い出したの。「俺さ、マイ聴診器を持ってるんだけど、貸そうか? 役に立つかどうかはわからないけど、イメトレの一環として心音とか聞いてみる?」って、唐突に話し出したの。
相葉くんはキョトンとして、一瞬ちょっとした沈黙があったんだけど、すぐに大爆笑! さらにそこに潤くんや大野くん、二宮和也くんが集まってきて「俺の心音も聞かせてあげるよ。俺も、俺も。じゃみんなで聞きあう? 面白そうじゃない?」なんて言い始めて……。 “嵐のお医者さんごっこ”なんてイケナイ妄想をしそうだけど(!?)、相葉くんの心を軽くしてあげようとする嵐メンバーのさりげない気遣いには、本当に感動しちゃったわよ。ホント、嵐ってサイコ~よね!
おっと、話がちょっと脱線しちゃったけど、2015年の主演ドラマ『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)の時には、もう十二分に安心して見れるほど演技も成長していたし、潤くんやニノと一緒に相葉くんも“有村架純ちゃんネタ”でかなり盛り上がってたわ。ま、今回の『貴族探偵』はその時のスタッフが再集結して作っているドラマだから、本当なら心配はないんだけど、なんだか最近のなりふり構わない番宣を見ていると「今の月9は、相葉くんをもってしてもかなりヤバイんじゃないだろうか?」と勘繰っちゃったりしちゃうのよね。不安だわ~。
しかも、相葉くんの次は山下智久くん主演の『コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―』を放送することがこれまた早々に発表されちゃって、「あのね、まだ相葉くんのドラマも始まってないのに、何焦ってんの?」って感じちゃったわよ。だいたい山Pは4月15日から亀梨和也くんと『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)に出演するし、まずはそっちでしょ。しかも昨年から聞いてた話では、7月クールの月9は「木村拓哉さんの主演作」だったハズなんだけど、それはどうしちゃったの? スケジュール調整がつかなかったとか? もしや断られた? まさか流れちゃったってことはないよね?
あ~あ、亀山千広社長がまだドラマプロデューサーだった頃に『あすなろ白書』に木村さんを出して、一躍スターダムに押し上げたワケだけど、当時の月9の輝きはどこへやら。早めの活発な情報解禁で先手を打ったつもりかもしれないけど、見事に逆効果になってると思うんだけどな。スタート前にもうお腹いっぱいで、すでに飽きちゃってる人が出てきてるし、制作側と視聴者の温度差がありすぎて、チグハグ感が何とも残念。
とにかくファンの皆さんが心配せず、心から楽しめるようなドラマになるよう願わずにはいられないわ。全力投球中の相葉くんの月曜からの貴族っぷり、たっぷり堪能しちゃいましょ!