フジテレビ『27時間テレビ』にお笑いファン失望中……たけし司会も“番宣”頼みの経費削減構成へ?
9月に放送されるフジテレビ系『27時間テレビ』。注目の総合司会はビートたけしが務めることになった。さらにサポート役として関ジャニ∞の村上信五が出演する。たけしの総合司会は、1996年放送の『FNSの日 十周年記念1億2500万人の超夢リンピック』以来、21年ぶりとなる。大物の起用に期待が高まる一方、お笑いファンからは落胆の声もあがっている。
「今回の放送は、これまでのお笑い路線を排し、テーマに『にほんのれきし』を掲げる教養バラエティ路線を打ち出ました。ジャニーズタレントが通しで出演することから、ハードな下ネタや若手芸人の暴露合戦など、これまでの『27時間テレビ』にあった醍醐味は大幅に減退すると見られます」(放送作家)
さらに、放送時期もこれまでの6~7月から、9月へ後ろ倒しとなった。このことで懸念されるのが、『27時間テレビ』の“番宣番組化”である。
「放送翌月の10月7日には、北野武監督の最新作『アウトレイジ最終章』の公開が控えています。たけしさんは映画の宣伝ができるならば、普段出演のない番組であっても露出は惜しまない人です。おそらく本人のギャラも低く抑えられているでしょう。さらにこの時期は10月の番組改編も控えています。新ドラマに出演する女優や俳優も、宣伝名目の形で低いギャラで起用するのではないでしょうか」(同)
フジテレビでは5月末をもって制作畑出身の亀山千広社長が退任、同時に日枝久会長も退いた。代わって宮内正喜新社長が就任し、高額な番組制作費やタレントのギャラの見直しが始まった。2017年の『27時間テレビ』は、そんな“経費削減”の賜物なのかもしれない。
(文=平田宏利)