「011テレビ」の記事一覧

キャスターも番組企画も他局のお下がり? 宮根アナ“移籍報道”から透けて見えるフジテレビの「末期的状況」

キャスターも番組企画も他局のお下がり? 宮根アナ移籍報道から透けて見えるフジテレビの「末期的状況」の画像1

 10月19日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じたフリーアナウンサー宮根誠司のフジテレビ移籍情報。来年3月末に読売テレビ『情報ライブ ミヤネ屋』を降板し、4月から始まるフジテレビの夕方帯の報道番組の司会に就任するという内容だった。

 しかし、この文春が発売されたその日の『ミヤネ屋』の生放送に出演した宮根は、「4月以降もやらせていただきます」と、移籍報道を否定したのだ。あるテレビ局関係者は、こう話す。

「水面下で話が動いていたとしても、正式決定にならない限り、本人が生放送で認めることはありません。現時点では“移籍しない”ということなのかもしれませんが、今後、話が急展開していく可能性は否定できないと思います。ただ、スクープとして世に情報が出てしまったため、まとまりかけていたものが白紙に戻されるというのは、テレビ界ではよくあります。宮根アナの移籍についても、その可能性はあると思うので、移籍か残留か微妙なところでしょう。フジテレビは、とにかく数字が取れそうな番組を始めたいという思いはあるはずなので、人気者の宮根アナを欲しがっているということだけは間違いないと思います」

 視聴率が低迷し続けるフジテレビ。復活のためには大胆なテコ入れも必要だが、これといっていいアイディアが出てこないというのだ。制作会社関係者が明かす。

「よくテレビ局サイドから、いろんな“お題”をもらって番組企画を求められるんですよ。それこそ『クイズ番組』とか『視聴者参加番組』とか、そういうお題なんですが、フジから求められるのは、『〇〇みたいな番組』という、ほかのヒット番組をパクったような企画ばかり。そりゃあはやりの企画に乗って視聴率を稼ぎたいという気持ちはわかりますが、そういう安直な発想だから結果が出ないんですよ。最近はテレビ東京の『池の水ぜんぶ抜く』みたいな企画をくれと言っていたそうです」

 オリジナリティーのある企画が生まれないフジテレビ。宮根アナの移籍話も同様の流れなのかもしれない。

「各局が報道の顔となるようなキャスターを発掘して育てている一方で、フジテレビには、まったくその気がないらしい。だから、他局で人気の宮根さんに白羽の矢を立てたということなんだと思います。キャスターまでもが、他局の手柄の横取り狙いというわけです。まあ、育てようと抜擢したショーンKが経歴詐称で番組開始前に降板してしまったというトラウマもあるので、安全パイを狙ってしまうんでしょうね」(同)

 番組企画もキャスティングも他局のお下がりとなってしまうフジテレビ。浮上する日はまだまだ遠そうだ。

「保毛尾田保毛男」問題……フジテレビ『みなさん』は、放送前の抗議をスルーしていた

<p> フジテレビは、9月28日放送の『とんねるずのみなさんのおかげでした30周年記念SP』で石橋貴明が演じた「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」なるキャラクターについて番組公式サイトに「お詫び」と題した謝罪文を掲載。</p>

<p>「ホモ」という言葉が男性同性愛者への蔑称であるという指摘など、多数の抗議を受けたことを認め、「男性同性愛者を嘲笑すると誤解されかねない表現をしたことで、性的少数者の方々をはじめ沢山の視聴者の皆様がご不快になったことに関して、深くお詫び致します」とした。</p>

衆院選より村田諒太! フジテレビが“選挙報道バトル”のリングから逃亡で「ニンマリ」のワケ

衆院選より村田諒太! フジテレビが選挙報道バトルのリングから逃亡で「ニンマリ」のワケの画像1
フジテレビ オフィシャルサイトより

 日本中が固唾を呑んで見守る10月22日の総選挙。その開票が行われる時間、なんとフジテレビは『村田諒太VSエンダム』のボクシングWBA世界ミドル級タイトルマッチを生中継するという。他局のプロデューサーも、これには驚きを隠せない。

「フジは『ボクシングも選挙の結果も気になる視聴者の皆さまの期待にお応えします』と自信をのぞかせていますが、あくまで画面のメインはボクシングで、選挙は“L字”のおまけ扱い。前々から決まっていた試合とはいえ、放送時間をズラすしたりワイプで扱うこともできたはず。そもそもテレビ局にとって、総選挙の開票時にスポーツ中継をするのは禁じ手です。他局が選挙報道一色になる中、独自の番組を放送するのはテレビ東京の手法ですが、テレ東は“ローカル局”ですから、それも許された。しかし、キー局のフジがそのプライドをかなぐり捨てて視聴率を欲しがる姿には、“ここまで苦しいのか”と、同業者として同情してしまいます」

 実際、村田VSエンダムの試合は、前回疑惑の判定で物言いがついた因縁の試合だけに、かなりの視聴率が期待できそうではある。

「村田はロンドン五輪の金メダリスト、しかも負ければ引退は確実ですから、視聴率2ケタは堅いでしょうね。もしボクシング中継がなければ、おそらくはNHKがトップを独走、さらに選挙報道では『無双』の池上彰氏を擁するテレ東が続き、フジはよくて6~7%だったでしょうから、同局の幹部や営業マンたちはニンマリでしょう。それでも日本テレビは『行列のできる法律相談所』や『世界の果てまでイッテQ!』というドル箱を、TBSも初回視聴率14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切ったドラマ『陸王』を休止させて、選挙報道に全力投球していますから、フジは報道メディアとしての気概がないと受け止められても仕方ないでしょう」(同)

“報道バトル”のリングに上がることなく、逃亡を選んだフジ。スポーツも選挙もWノックダウンとならなければよいが……。

視聴率は歴代2位も、募金額はワースト2位……日テレ『24時間テレビ』“レベルの低さ”が露呈か

視聴率は歴代2位も、募金額はワースト2位……日テレ『24時間テレビ』レベルの低さが露呈かの画像1
『24時間テレビ』公式Twitterより

 日本テレビは17日、8月26~27日に放送された『24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~』(日本テレビ系)の募金総額が6億9,915万3,512円だったことを発表した。これらの寄付金は、24時間テレビチャリティー委員会を通じ、福祉・環境・災害復興などの支援事業に活用されるという。

「募金総額が7億円を下回ったのは、番組史上最低額となった1982年以来、35年ぶり。つい4年前には15億円を超えていただけに、視聴者の意識の変化が如実に現れた結果と言えそう」(芸能記者)

 嵐・櫻井翔、KAT-TUN・亀梨和也、NEWS・小山慶一郎がメインパーソナリティーを務め、ブルゾンちえみがチャリティーマラソンランナーを務めた今年の『24時間テレビ』。注目度は高く、平均視聴率は18.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と番組歴代2位の好数字を記録した。

 一方、募金総額は昨年と比べても2億円近く減少。番組のエンディングで発表された募金総額は1億2,902万958円で、昨年よりも1億円以上減少した。

「欧米などのチャリティー番組とは違い、出演者にしっかりとギャラが支払われていることから“エセチャリティー番組”と揶揄されることも多い『24時間テレビ』ですが、多くの視聴者はそんなレベルの低さに気付いています。さらに、ここ数年で“感動ポルノ”という言葉が一般化したことも、募金額激減の一因と言えそう。とはいえ、スポンサーが付きやすい『24時間テレビ』は、日テレの商品としては旨味だらけ。番組として人気がある以上、今の形のまま続いていくでしょう」(同)

 今年で40回を迎え、夏の風物詩としてすっかり定着した『24時間テレビ』。たとえ視聴者が募金の呼びかけに白けていたとしても、日テレを代表する人気番組であることには変わりなさそうだ。

今度は『VS嵐』で“同性愛イジリ”……フジテレビは、まったく反省していない!

今度は『VS嵐』で同性愛イジリ……フジテレビは、まったく反省していない!の画像1

 フジテレビは、本当に反省しているのだろうか?

 9月28日に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP』で、石橋貴明が約30年前のキャラクター「保毛尾田保毛男」を演じ、他の出演者から「ホモでしょ?」とイジられる場面に対し、性的少数者(LGBT)を嘲笑する表現だと批判が殺到。この問題について、フジテレビは10月16日、同番組の公式サイトで「たくさんの視聴者の皆さまがご不快になったことに関し、深くおわびします」「子どもたちへの影響、LGBTなどを取り巻く制度改正や社会状況について私どもの認識が極めて不十分だった」といった謝罪文を掲載した。

 ところが、その直前の12日に同局が放送した『VS嵐』でも、同性愛をイジるシーンがあったとの指摘が上がり、ネット上で物議を醸している。テレビ関係者が指摘する。

「この日は、嵐の後輩にあたるSexy Zoneのメンバー、佐藤勝利と松島聡がゲスト出演。その松島が『櫻井翔は自分のことを下の名前で呼んでくれるので、キュンとしている』と明かしました。すると相葉雅紀、大野智が松島を露骨に避け始め、相葉は『確認していい? “ソッチ”じゃないんだよね?』と、ゲイであるかどうかを質問。松島はすぐに否定したのですが、今度は二宮和也が『最初はみんな“アッチ”の人はそうやって言うの』とイジリ続けました。嵐のメンバーに差別意識があったわけではないでしょうが、“ソッチ”という言い方が差別的だと感じた視聴者も多かったようで、ネット掲示板などでは『不快に感じた』『影響力のあるタレントは差別についてもっと高い意識を持つべき』といった批判コメントが連打されています」

 先の「保毛尾田保毛男」に関しては、過去にまでさかのぼって石橋だけが矢面に立たされているが、元SMAPの中居正広も2007年に放送された『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)にて同じキャラに扮して笑いを取ろうとしており、こちらは全くおとがめなし。

 今回の嵐の発言も、今のところ局としては問題視していないが、「ジャニーズだからセーフ」では、謝罪がどこまで本気なのか疑わしくなってくる。番組作りには、くれぐれも細心の注意を払ってもらいたいものだ。

『紅白』ゲスト審査員候補に“日本最速男”桐生祥秀! 「コメント力」に高評価も

『紅白』ゲスト審査員候補に日本最速男桐生祥秀! 「コメント力」に高評価もの画像1
東洋大学「トップアスリート応援サイト」より

 今年もいよいよあと2カ月半を切り、芸能界は大みそかの『第68回NHK紅白歌合戦』の話題で持ちきりとなっている。

 引退を表明した安室奈美恵の出場や、紅組司会に2年連続で有村架純が確実だとささやかれているが、ここにきてゲスト審査員候補に、日本最速男の名前が挙がっているという。テレビ局関係者は「9月に福井県営陸上競技場で行われた第86回日本インカレ(日本学生陸上競技対校選手権大会)、男子100メートル決勝で日本人初となる9秒台をたたき出した東洋大学の桐生祥秀選手です」と明かす。

『紅白』のゲスト審査員には毎年、スポーツ選手枠が2~3設定されており、一昨年のゲスト審査員には、フィギュアスケートの貴公子・羽生結弦、女子ウエイトリフティングの三宅宏実が参加。昨年は女子レスリングで五輪四連覇を果たし、国民栄誉賞を受賞した伊調馨、リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した競泳の萩野公介、プロ野球・北海道日本ハムファイターズで“二刀流”として活躍し、同年チームの日本一に貢献した大谷翔平が出演した。

 今年のスポーツ界を驚かせたスーパーニューヒーローの『紅白』出演に、本人のコメント力も後押ししているという。

 桐生は10月5日に行われた「アシックス原宿フラッグシップ」のオープニングイベントに出席、女優の土屋太鳳との軽妙なやりとりで会場を沸かせた。さらに9日放送の『さんまのまんま 秋のさんまもゲストも脂がノッてますSP』(フジテレビ系)では、大御所タレントさんまに物おじすることなく、軽快なトークを繰り広げた。

 前出のテレビ局関係者は「関西人なので、しゃべりは達者。素朴な顔をしていますが、素顔はイマドキの大学生。そのギャップも人気の一因です。『紅白』や『さんまのまんま』の出演にとどまらず、これからもイベントやバラエティー番組等の出演オファーが殺到するでしょう」と話す。

 2020年の東京五輪でファイナリストを目指す桐生にとって、トレーニングとの両立という難問が課せられそうだ。

TOKYO MX“個人情報流出”で犯罪被害の可能性……「出演者の情報もなんらかの形で?」

TOKYO MX個人情報流出で犯罪被害の可能性……「出演者の情報もなんらかの形で?」の画像1
「TOKYO MX」公式ホームページより

 TOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)が、「ホームページへの不正アクセスによる個人情報流出」を発表した。被害の対象は、2010年から今年10月3日までの期間に、主に番組へのコメント用フォームなどから投稿した視聴者の氏名、もしくはニックネームとメールアドレスなどが流出した可能性があるという。情報には住所、電話番号、クレジットカードなどは含まれてはいないが、今後は、この流出による二次被害も心配される。

「こうした情報の流出では、個人情報のリストを犯罪に悪用する連中もいる」

 そう話すのは、ネットセキュリティ事業を手掛ける都内のIT事業者A氏。

「以前、出会い系サイトの利用者の情報が漏洩したときは、その後に利用者のところに架空請求のメールがバラまかれ、支払う義務のない人々が勘違いして支払ってしまう被害がありました。MXの視聴者リストであれば、何か番組に関連するウソの話を持ち出して騙すような手口が考えられます。こういうのは詐欺グループが自分たちの手を汚さず、学生などを使って“ブラックバイト”としてやらせるケースもあるので、犯罪が確認できても摘発に時間がかかることもあって厄介です」(同)

 流出した情報の悪用には、MXも不安を募らせており、被害者と思われる人々には「弊社から電話・郵便・メール等で、銀行口座や、クレジットカード情報、暗証番号、マイナンバーなどをお伺いすることは絶対にありませんので、ご注意戴けるようお願い申し上げます」(原文ママ)という連絡がメールで送られている。

 被害者数は氏名を含むものが約1,270件、メールアドレスだけのものが、最大で約37万件だというから甚大だ。メールアドレスが流出した可能性のある対象番組はかなり多く、『5時に夢中!』、『モーニングCROSS』、『バラいろダンディ』などの人気番組ほか、『西部邁ゼミナール』、『アート・ステージ』、『U・LA・LA@7』、『田村淳の訊きたい放題』など20以上の番組で、すでに終了した番組も多数含まれる。MXは対象者にはメール連絡しているほか、コールセンターでも対応を受け付けている。

 ただ、ある番組出演者のタレントは「自分のところにも、その被害対応メールが来ている。過去、番組宛にメールを送ったことはないので、出演者の情報もなんらかの形で漏れた可能性はあるのでは」と話している。

 また、流出番組リストに含まれていないとされる『ニュース女子』の視聴者からも「沖縄の米軍基地反対運動について問題になったとき、抗議のメールを送ったことが唯一の接点だったのに、対象者に向けた連絡が届いた」という声が出ている。

 このあたり、もしも局の方で把握できていない被害があったとするなら、不安が拡大しそうだが、そのあたりをMXの関係者に話を聞いたところ「現在、調査中の部分がありますのですぐに回答はできない」とのことだった。発表されている被害状況が今後、更新されることもあり得そうだ。
(文=李銀珠)

テレ東から新たな「素人番組」誕生か? 『あの人の通帳が見てみたい!』で垣間見えた市井の人の人生

テレ東から新たな「素人番組」誕生か? 『あの人の通帳が見てみたい!』で垣間見えた市井の人の人生の画像1
『あの人の通帳が見てみたい!』テレビ東京

 預金通帳を見て、我々は一喜一憂する。「今月は厳しいなぁ……」なのか「これくらい貯金があれば余裕だな」なのか、それぞれの感慨は他者からは知るよしもない。だって、当人の貯金残高がいかほどのものなのか、普通は教えてくれないし。

 そんな“完全プライベート”とでも呼べる通帳を見せてもらおうと、街行く人にお願いする番組『あの人の通帳が見てみたい!』(テレビ東京系)が10月6日に放送された。

 もしも、道すがらで「通帳を見せてください」とお願いされたら、皆さんはどうする? たいていの人は「ちょっと見せられないですね……」と、あっさりお断りするはず。しかし、極稀に「いいですよ」とご開帳してくれる人がいるから驚く。そういう人は、さぞかし貯め込んでいるんでしょうね……。

■低い残高でも、意外と見せてくれる預金通帳

 と思いきや、そうとも限らないのだ。例えば、下北沢の往来で通帳を見せてくれた女性の貯金残高は3万2,683円であった。彼女は、飲食店でアルバイトしながら女優としての成功を目指す19歳だ。夢追い人に、貯金残高の“多さ”“少なさ”は大した問題ではないらしい。

 銀座で休日デートする新婚夫婦も、通帳を見せてくれた。夫の持つ個人通帳を見ると、残高はわずか5万4,007円。初めてそれを見た妻は「少なっ!」と驚きのリアクションだが、表情は笑顔のまま。その度量の深さに思わずホッとしてしまうが、それもつかの間、夫が30万円もの大金を数カ月前に引き出している事実が明らかになり、低めのテンションで「何に使ったの?」「結構、デカくね?」と問い詰め始める。夫は夫で、「何かデカい買い物したかなあ?」と思い出せずじまい。この不穏な空気には、見ているこっちがヒヤヒヤしてしまう。だって、新婚さんなのに……。

 しまいには「スケジュール帳見たら思い出すんじゃない?」と、夫に確認を迫る妻。すると、夫はようやく思い出す。そして妻を隔離させ、大金を引き出した理由を教えてくれた。その真相は「プロポーズの時のジュエリーなど、彼女へのプレゼントをいろいろ買ったので」とのこと。なんだ、良かった。残高は少ないけど、幸せいっぱいじゃないですか!

■貯金額3,724円でも娘から尊敬される、笑顔の父親

 預金通帳を見ると、地域文化も透けて見える。例えば、沖縄で営業中の老舗漬物店の3代目店長が今回は預金通帳を見せてくれた。彼は、交際中の彼女と間もなく結婚しようというタイミング。将来に備え貯蓄しておくべき時期だが、残高は44万8,850円と意外に低めであった。しかも自営なので、3代目に入る給料という給料はない。平均月収は、なんと10万円である。

 だが、2人に不安はない模様。沖縄には「ゆいまーる」という“助け合いの文化”が根付いており、物や食べ物をあげたりもらったりしながら生きていくことができるのだ。必ずしも、貯金残高の数字に将来性や安定性、幸せのレベルが反映されているわけではなかった。

 極めつきは、銀座で通帳を見せてくれた男性。内装業の会社を営む社長さんだが、貯金残高はわずか3,724円であった。いや、これはさすがにヤバいんじゃないか……。

 この残高の低さには理由があるらしい。通帳の欄をさかのぼると、「送金 390,000」と記入されている。バツ1のこの男性、元妻へ月およそ40万円の養育費を15年間(180カ月)払い続けていたのだ。今までの送金額の合計は、およそ7,200万円!

 実はこの時、男性の娘さんも近くにいたことが判明。もちろん、番組は娘さんに父の通帳を見てもらうことにする。そして娘さん、通帳に記入されている送金額を初めて目にし「ヤバいね」と一言。そして「すごいと思います。払わない人もいるのに」「大事な存在です」と、父親へ尊敬のまなざしを向けている。一方、父は父で「責任感しかない」「子どもに好かれるのが一番だね、女房に好かれなくてもいいから(笑)」と、まぶしい笑顔を見せるのだ。「娘の幸せがあれば、貯金の少なさもなんてことない」と言わんばかり。貯金残高の低さもなんのその、笑い飛ばしてみせている。

 なるほど、“通帳の中身”をのぞき見すると人生や生きざまを垣間見ることができる。そして、残高の数字が即ち幸せの度合いを反映していると限らないことも判明した。

■ネット上では、番組に対する苦言も

 一般人の素性に迫るコンセプトは、同局の人気番組『家、ついて行ってイイですか?』や『Youは何しに日本へ?』等を連想させる。労力を惜しまない番組作りはテレ東の真骨頂で、注ぎ込んだカロリーは番組のクオリティとして見事に花開いたといえるだろう。

 ただ、今回は「貯金」というスレスレの線を扱っているので、危険とも背中合わせ。ネット上では、番組の危険性を指摘する書き込みも散見される。せっかくの良番組なので、もしも続編があるのならば、くれぐれも安全性には強く留意していただきたいと願うばかりだ。
(文=寺西ジャジューカ)

“ひふみん”こと加藤一二三九段が『紅白』に!? ゲスト審査員か、それとも……

ひふみんこと加藤一二三九段が『紅白』に!? ゲスト審査員か、それとも……の画像1
公益社団法人日本将棋連盟公式サイトより

 将棋界の“レジェンド”が、ついに大舞台に殴り込みをかける。

 今年6月に現役を退いた加藤一二三九段が、大みそかの風物詩『第68回NHK紅白歌合戦』に、出場の運びとなりそうだという。

 加藤九段といえば、1954年に当時の最年少記録となる14歳7カ月でプロ棋士となり、史上初の中学生棋士に。その圧倒的なひらめきから「神武以来の天才」と評され、中原誠名誉王座や故・大山康晴十五世名人らと名勝負を繰り広げてきた将棋界のスター。引退までの通算成績は、1,324勝1,180敗1持将棋。対局数は歴代1位の2,505局を誇る。

 さらに、最近では「ひふみん」の愛称で親しまれ、独特のキャラクターとその言動で話題を呼んでいる。

「見た目は、ほのぼのとしているのに、話し始めるとマシンガントーク。それでいて、将棋界の大レジェンドにもかかわらず、偉そうにしない。それが受けています。加藤九段が出演する番組は、視聴率が跳ね上がり、オファー殺到で引っ張りだこ。これに目をつけた芸能事務所『ワタナベエンターテインメント』が契約を結び、スケジュールを管理。さらに出演本数を伸ばすという好循環になっていますよ」(芸能関係者)

 さらに今年は、加藤九段以来5人目となる中学生棋士、藤井聡太四段が脚光を浴び、将棋界が沸いた一年となった。

「NHK側は『紅白』に藤井四段を出演させたいようですが、中学生で規制もあり、難しそう。そこで白羽の矢が立ちそうなのが加藤九段です。ゲスト審査員として参加する可能性が高そうですが、ここにきて企画枠での出演もゼロではなくなってきました」(同)

 加藤九段は、古坂大魔王からデビュー曲「ひふみんアイ」の楽曲提供を受け、YouTubeでミュージックビデオを公開したところ、大反響を呼んでいる。レジェンドは審査員になるのか、それともステージに上がることになるのか、注目を集めそうだ。

なんだこの番組!?『緊急生放送! 山田孝之の元気を送るテレビ』を成立させた、いとうせいこうの手腕

<p> 7日深夜、突如テレビ東京系列で放送された『緊急生放送! 山田孝之の元気を送るテレビ』。</p>

<p> 水原恵理アナが、「山田孝之の演技入門をお送りする予定でしたが、大幅に内容を変更してお送りします」と、まるで災害情報を伝えるかのようなテンションで告げて、突如始まったこの番組。突如といったのには、理由がある。この番組は、ほんのすこし前まで『山田孝之の演技入門』として予告されていた枠だった。しかしオンエアの少し前に突如ホームページにて内容の変更が告知され、『演技入門』という、どこか懐かしさを感じるEテレのごときプログラムは『緊急生放送』という、けたたましい煽り文句のついた特別番組に姿を変えた。</p>

サブコンテンツ

このページの先頭へ