魚は勝どき橋を渡って買ったほうが激安……豊洲移転で、築地のブランドと観光地価格も消滅か

<p> 都知事選を前に小池都知事によって表明された、築地市場の豊洲移転への決着案。豊洲移転後に築地にも市場機能を作り、希望する事業者は再整備した築地へ戻ってくることもできるという、なんだかよくわからない決着となった。今回の都議選における小池都知事率いる都民ファーストの会の圧勝により、この決着案が推進されることになりそうだ。</p> <p> これまで、世界でも例を見ない“都心に存在する市場#として評価されてきた築地市場。ここは、長らく観光地としても脚光を浴びてきた。豊洲移転問題が議論された背景には、都心に存在する食のワンダーランドが消滅し、観光地としての価値が低下することへの危惧があったことも確かだろう。</p> <p> 一般市民にとっての築地市場の意識は、まず観光地である。初めて足を踏み入れた人は驚くのではあるまいか。何せ、すべては観光地価格。とりわけ、築地市場で広く商われている鮮魚は、決して安いわけではない。筆者も銀座の外れに事務所を構えてから、幾人もの人に言われた。「築地が近くでおいしいものもいっぱいですねえ~」と。</p>

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