【書評】地下アイドルブームの核心に迫る一冊 ―姫乃たま『職業としての地下アイドル』
<p> 世の中には「知らない方がいいこと」がたくさんある。</p>
<p> 好きなタレントの裏の顔や、社会の闇につながるような世界、はたまた世間の人の平均年収や好きな相手の恋愛経験など。とにかく「知らない方が幸せだった」と思うことには事欠かない。</p>
<p> 一方で、人には知的好奇心というものがある。「知らない方がよい」「知ったところで何の役に立つのか」そう思えるようなことでも、「それでもいいから知りたい」という気持ちが勝って調べてしまう。そこに好奇心を満たされた満足感がついてくることは多いだろう。</p>