「どらまっ子AKIちゃん」の記事一覧(9 / 17ページ)
2017年5月30日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ジャニーズ, ドラマ, フジテレビ, 嵐, 恋愛ニュース, 相葉雅紀, 貴族探偵]
<p> いやー、今週も面白かったです『貴族探偵』(フジテレビ系)。毎週こんだけ面白いドラマを見せていただけるというのは、本当にありがたいことです。</p>
<p> 気分としては、もはや「フムフム、なかなか優れたドラマであるね」なんて評論したい気持ちは全然なく、むしろ「佐藤琢磨が『インディ500』で勝つとこ見られるなんて!」とか「最近、イボ痔が軽い!」とか、そういった生活の中にある小さな喜びが、月曜21時になれば与えられるという、そういう事実に感謝を伝えたいと考え始めているのです。</p>
<p> ところで、前回までの『貴族探偵』は、とことん“変化球”的な探偵ドラマとして放送されてきました。推理そのものは「本格」の名に恥じない作り込まれたものでしたが、「探偵なのに推理をしない」という主人公の設定が、作品の不思議な魅力を引き出すことに大いに役立っていたように思うんです。</p>

「「棒だけど棒じゃない!?」『貴族探偵』嵐・相葉雅紀が見せた意図的な“芝居の変化”に瞠目する」の続きを読む
2017年5月29日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ドラマ, フランケンシュタインの恋, 二階堂ふみ, 恋愛ニュース, 日本テレビ, 綾野剛]

日本テレビ系『フランケンシュタインの恋』番組サイトより
日曜ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)も、後半に入って第6話。視聴率は6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、相変わらずの低空飛行です。
このドラマ、回を重ねるにつれて、何を見せられているのかわからなくなってきました。一応タイトルは『フランケンシュタインの恋』ですし、怪物・深志研(綾野剛)と薄命美少女・継実(二階堂ふみ)の悲恋を描きつつ、怪物を成長させる(人間界に馴染ませる)というのが大筋にあると思うんですが、前回あたりから継実の存在感がめっきり薄くなっていて、どこに軸足を置いて見ればいいのか判然としなくなってきました。
今回、怪物は「継実を守るため」に「人間を知りたい」から「ラジオに出る」ことにしました。こう書くと怪物が積極的に人間界に溶け込もうとしているように見えますが、実際にはDJ天草(新井浩史)にそそのかされて出演しただけです。その番組で何人かの人に出会って「怪物が人間を知った」ようなことも語られますが、そこで視聴者に提示されるのは、ドラマが勝手に定義づけた「悲しい」と「虚しい」という言葉の違いと、その定義に振り回される怪物の姿です。怪物はそれらの人物の行いを見て喜んだり、激怒して毒胞子をまき散らしたりしますが、その一連の出来事に継実は一切関係ありません。
というか、第1話で継実は山から怪物を下ろしました。怪物は山を下りました。彼らが能動的に自らの意思で行動を起こしたのって、この1点ずつだけなんです。あとは周囲が勝手に騒いで、成り行きで「好き」とか言ってみたり、怪物が継実の姉を殺しかけてみたりしますが、基本的に全部が全部、受け身の行動なんです。
毎回、周囲にミニドラマが発生して、そのミニドラマを目の当たりにした怪物と継実に受け身を取らせつつ、「健気さ」を描く。そういうパターンの繰り返しで物語が前に進まないまま、後半まできちゃった、という感じです。
で、始末が悪いのが、このミニドラマの出来がすごくいいことです。
前回の、怪物がお世話になっている工務店の若い職人が母親とその浮気相手に金をせびられているエピソードにしろ、今回の義足の幼稚園児のエピソードにしろ、まあとにかく感動的に撮られているんです。レギュラー俳優の芝居もいいし、ゲストのキャスティングもいいし、カメラワークも演出も冴えまくってる。
いわずもがな、綾野剛の芝居も回を追って説得力を増してきています。もう、こういう人(こういう怪物)にしか見えません。設定がガバガバなのに「健気な怪物」に見えてくるのですから、これは芝居の力というしかないでしょう。
『フランケンシュタインの恋』は総じて、画面から伝わってくる出力は高く、濃密な瞬間を描くことには成功しているように思えます。ただ、ミニドラマたちの出来がよすぎることで、見ているうちにSFファンタジーであることを忘れてしまうんです。綾野剛の手から胞子が出て人を殺してしまうとか、二階堂ふみのことを好きだとか、キノコと遺伝子がどうしたこうしたとか、「人間とは」とか、本来ドラマの背骨であったはずのそうした設定が、枝葉である小エピソード群に食われてしまっている。
結果、非常にアンバランスで「魅力的なのに全然面白くない」ドラマになってしまっているように感じます。ちゃんと作ってるのに面白くないドラマって、レビュー書くの超難しいですね。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

「視聴率6.6%……低空飛行続く綾野剛『フランケンシュタインの恋』が「魅力的なのに全然面白くない」ワケとは」の続きを読む
2017年5月23日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ジャニーズ, ドラマ, フジテレビ, 嵐, 恋愛ニュース, 相葉雅紀, 貴族探偵]
<p> ごく一部の視聴者に対してのみ絶賛放送中の今期月9『貴族探偵』(フジテレビ系)は第6話。ごく一部以外の視聴者はまるで興味がないらしく、視聴率は7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、過去最低に沈みました。まあ、なんだかんだ言っても、15日に発表された連結決算をみるとフジ・メディア・ホールディングスさんは都市開発やら広告やらで儲かっているようなので、ここはひとつ『貴族探偵』チームには自由にやらせてあげてほしいと祈るばかりです。</p>
<p> というわけで、今回も“ごく一部”の立場から『貴族探偵』を振り返ってみたいと思います(<a href=”http://www.cyzo.com/mt/mt-search.fcgi?IncludeBlogs=1&tag=%E8%B2%B4%E6%97%8F%E6%8E%A2%E5%81%B5%20AND%20%E3%81%A9%E3%82%89%E3%81%BE%E3%81%A3%E5%AD%90&limit=50″target=”_blank”>過去のレビューはこちら</a>)。</p>
<p> 第6話は、前回の事件の解決編となりました。前回のレビューで、私はこのドラマの魅力を「謎解きの一点突破だ」と言いましたが、今回の謎解き編でその魅力が発揮されたかどうかといえば、圧巻のひと言だったと思います。堪能しました。詳細はまあ、いいでしょう。別のサイトでも見てください。<br />
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「自己最低7.5%も折り込み済み!? 『貴族探偵』第6話で、なぜフジテレビは視聴率を“捨てた”のか」の続きを読む
2017年5月16日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ジャニーズ, ドラマ, フジテレビ, 嵐, 恋愛ニュース, 相葉雅紀, 貴族探偵]
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さて、視聴率が低調にもかかわらずサイゾーにあるまじき絶賛コラムを書き続けてきた(<a href=”http://www.cyzo.com/mt/mt-search.fcgi?IncludeBlogs=1&tag=%E8%B2%B4%E6%97%8F%E6%8E%A2%E5%81%B5%20AND%20%E3%81%A9%E3%82%89%E3%81%BE%E3%81%A3%E5%AD%90&limit=50″target=”_blank”>過去記事参照</a>)嵐・相葉雅紀主演の月9『貴族探偵』(フジテレビ系)ですが、第5話となった今回ばかりは手放しで賞賛するわけにはいきません。</p>
<p> なぜなら、これまでは単話完結で謎解きまでキッチリ見せてくれたので「お見事や! 超絶技巧や!」とウキウキで筆を走らせることができましたが、今回の第5話は、第6話と前後編の2話構成になっていて、まだ謎が解かれていないからです。5話では死体が3つ、密室の中に転がっているところまでしか描かれておらず、果たしてこれまでのように「お見事」な謎解きが見られるかどうかは、来週を待たなければなりません。</p>

「嵐・相葉雅紀『貴族探偵』初の“前後編”で不安も……? 「よくできた謎解き」の条件とは何か」の続きを読む
2017年5月15日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ドラマ, フランケンシュタインの恋, 二階堂ふみ, 恋愛ニュース, 日本テレビ, 綾野剛]
<p> 綾野剛演じる“怪物”が人間の娘に恋をするドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)は第4話。視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回より0.4ポイントダウン。回を重ねるごとに「視聴者を選ぶ作品になっていくなぁ」という印象です。</p>
<p> このドラマの最大の魅力となっているのが、怪物を演じる綾野剛と、この怪物が恋をする女子大生・継実を演じる二階堂ふみの「愛らしさ」「かわいさ」です。</p>
<p> 第1話は、この「愛らしさ」が前面に打ち出されたファンタジーとして作り込まれており、見ている私も「なんだかわからんけど、キュートですな!」とホクホクで楽しむことができました。</p>

「低空飛行続く綾野剛『フランケンシュタインの恋』復調のカギは、二階堂ふみ“キノコ人間化”計画か」の続きを読む
2017年5月9日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ジャニーズ, ドラマ, フジテレビ, 嵐, 恋愛ニュース, 相葉雅紀, 貴族探偵]
<p> 今期の月9『貴族探偵』(フジテレビ系)も、すっかり安心して楽しめるようになってきました。これだけ面白いミステリードラマが毎週供給される幸せを感じながら、第4話を振り返っていきたいと思います。</p>
<p> 原典は麻耶雄嵩さんによる小説『貴族探偵対女探偵』(集英社文庫)に収録されている「幣もとりあへず」という短編。これぞ本格推理小説! と言いたくなるような、叙述トリックに特化した作品です。<br />
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「嵐・相葉雅紀主演『貴族探偵』多重の叙述トリックを処理したフジテレビの“原作改変”がスゴすぎる!?」の続きを読む
2017年5月8日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ドラマ, フランケンシュタインの恋, 二階堂ふみ, 恋愛ニュース, 日本テレビ, 綾野剛]
<p> 綾野剛が“怪物”こと“新種のキノコ人間”こと“深志研さん”を演じるドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)は第3話。視聴率は前回から1.1%戻して8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、いまだ1ケタ。スーパーキュートなキャラクター2人のルックだけで押し切った第1話から一転、第2話ではキモい・怖い・小難しいと3拍子揃った変な作品へと変貌していましたが、第3話ではさらに“トンデモSF色”が強まってきました。</p>
<p> 主人公の美人薄命な女子大生・継実(二階堂ふみ)のお姉ちゃんを不用意な「キノコフラッシュ(胞子爆弾)」によって殺しかけてしまい、大いに落ち込んでいた怪物でしたが、自分を受け入れてくれた人間の女・継実をどうしても忘れることができず、再び街へ下りてきました。</p>
<p> そんな怪物を快く雇い入れてくれるのが、稲庭工務店の棟梁・恵治郎(光石研)です。若いヤツがどんな過去を持っていても、仕事さえ前向きに取り組むなら誰でも弟子にしてくれる、気風のいい男。</p>

「1ケタ続く綾野剛『フランケンシュタインの恋』展開も行動も“雰囲気言葉”に依存しすぎ問題」の続きを読む
2017年5月2日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ジャニーズ, ドラマ, フジテレビ, 嵐, 恋愛ニュース, 相葉雅紀, 貴族探偵]
<p> 嵐・相葉雅紀主演の月9『貴族探偵』(フジテレビ系)は、第3話も安定の面白さでした。いやー、面白いです。見ててよかった『貴族探偵』。</p>
<p> 実は、昨年春あたりから毎クール月9のレビューを書くようになって、今年の春は『貴族探偵』だよ、ということで、初めて麻耶雄嵩さんの作品を読んだんです。</p>
<p> で、白状してしまえば、原作である『貴族探偵』および『貴族探偵対女探偵』(ともに集英社文庫)という小説は、あんまり好みじゃなかった。事件の謎と解決がすごく練られていることは伝わってきたし、何度か読み直して「うへー、そういうことかい!」と思わず虚空を見上げてしまうこともありましたが、とにかく作品に無駄がないんです。事件→推理→解決、それしかない。人物の背景や物語が、極限まで削ぎ落とされている。</p>
<p> 例えば、第3話の出典元となった『貴族探偵』収録の「トリッチ・トラッチ・ポルカ」の書き出しを以下に引用してみます。</p>

「橋本環奈ちゃんと結婚したくなる! 嵐・相葉雅紀主演『貴族探偵』推理マニア向け作品を映像化した意味」の続きを読む
2017年5月1日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ドラマ, フランケンシュタインの恋, 二階堂ふみ, 恋愛ニュース, 日本テレビ, 綾野剛]
<p> 古典小説『フランケンシュタイン』を下敷きに、日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で放送されている『フランケンシュタインの恋』も第2話。視聴率は7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、初回の11.2%から4ポイント近く下がりました。初回の評判はよかったように感じましたが、そうでもなかったんですかね。わたしも綾野剛と二階堂ふみのあまりのかわいらしさに悶絶しながら眺めたものですが。</p>
<p> 第2話、2人のかわいらしさはほとんど発揮されませんでした。前回のラストで「深志研」と名付けられた綾野怪物が、二階堂演じる継実のお姉ちゃんを、その“毒手”で触ってしまい、お姉ちゃんは倒れてしまいました。この毒手攻撃はこれまで、やられた相手が必ず死ぬ「必殺技」として登場していますので、お姉ちゃんも死ぬことになりそうです。早くも、かわいらしさを発揮している場合ではなくなってしまいました。</p>

「視聴率急落の綾野剛『フランケンシュタインの恋』SF設定の説明と引きかえに失われた“かわいらしさ”」の続きを読む
2017年4月25日 [00芸能, 012ドラマ, どらまっ子, どらまっ子AKIちゃん, ジャニーズ, ドラマ, フジテレビ, 嵐, 恋愛ニュース, 相葉雅紀, 貴族探偵]
<p>嵐・相葉雅紀が、「貴族探偵」を自称しながら自分で推理しないヘンテコ人間を演じているフジテレビ系月9『貴族探偵』の第2話が、24日に放送されました。</p>
<p> 前回、第1話のレビュー(<a href=”http://www.cyzo.com/2017/04/post_32387.html”target=”_blank”>記事参照</a>)で必要以上に絶賛してしまい、「『ジャニーズ』だとか『月9』だとか『フジテレビ』だとか、そういう単語だけで敬遠している方がいるなら、1話だけでいいから見てみてほしいと願うのです。」とまで書いてしまったので、正直ちょっと不安だったのです。つまんなかったらどうしましょうか、と。<br />
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「主役は嵐・相葉雅紀ではなく「推理」そのもの……フジテレビ月9『貴族探偵』の楽しみ方」の続きを読む