「映画」の記事一覧(3 / 48ページ)

松坂桃李『娼年』リピート続出でロングランへ「エロすぎるが、エロいだけじゃない」

 俳優の松坂桃李が主演を務める映画『娼年』が大きな話題を呼んでいる。作品は石田衣良の同名小説が原作で、松坂演じる無気力な生活を送る大学生のリョウが、女性専用コールクラブのオーナーと出逢い、男娼の仕事を開始。さまざまな女性たちと関係を持ち、女の欲望の奥深さを知って成長を遂げていくというストーリーだ。本編の半分以上が濡れ場というR18+指定作品で過激なシーンも満載。SNSを通じて口コミで評判も広…

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血縁とも地縁とも異なる、新しい家族の在り方!? 日本の最下流社会のシビアな現実『万引き家族』

 巣鴨で起きた子ども置き去り事件を題材にした『誰も知らない』(04)、沖縄であった新生児取り替え事件にインスパイアされた『そして父になる』(13)など、是枝裕和監督は日本社会の暗部にスポットライトを当てることで映画を生み出してきた。カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』も、実在の事件が元ネタとなっている。2010年以降、次々と発覚した年金不正受給事件から着想を得たものだ。…

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“原作実写化俳優”山崎賢人の憂鬱……『キングダム』劇場公開予算は10億円超も中国ロケなし

「今、原作の実写化といえば山崎賢人というくらい彼の名前を見ない作品はないですね。来月公開の映画『羊と鋼の森』もそうですが、年に2~4本のペースで映画出演している彼が原作のなかった作品に出演したのは、5年前の『ジンクス!!!』までさかのぼらないといけません。また、来年公開予定の映画『キングダム』でも主演を務めますが、こちらも漫画原作です。この夏にかけての撮影は、彼が多忙ということもあって中国の…

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微妙にズレてる日本文化が、逆に愛おしく思える!? 黒澤明×宮崎駿をポップにリミックス『犬ヶ島』

 独特なビジュアルセンスとユーモア感覚の持ち主であるウェス・アンダーソン監督の新作映画『犬ヶ島』は、かなりおかしな作品だ。人種隔離政策ならぬ、犬隔離政策を打ち出した為政者に対し、ひとりの少年と6匹の犬たちが“七人の侍”として立ち上がるという、黒澤明映画を思いっきりオマージュした内容となっている。アンダーソン監督が日本文化と黒澤映画が大好きなことはすごく伝わってくるけど、黒澤ワールドが人形アニ…

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安室奈美恵の封印された“黒歴史”……元TOKIO・山口達也と共演した『That’sカンニング! 史上最大の作戦?』って!?

 歌手の安室奈美恵がこの秋の引退へ向けて5大ドームツアーをこなしており、6月の東京ドーム公演を残すのみとなった。5月23日に沖縄県民栄誉賞を受賞し、有終の美を飾らんとする活躍を見せる彼女だが、実は渦中の意外な人物とつながりがある。

「先ごろ未成年女性への強制わいせつ事件で、グループ脱退と所属のジャニーズ事務所退所を発表した元TOKIOの山口達也ですね。2人は1996年公開の映画…

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このドロ臭さは、「競輪版ロッキー」と呼びたい!! 『ガチ星』が生ぬるい邦画界に追込みを掛ける

 サイコーに熱い映画が、福岡からやってきた! 例えるなら、福岡県民のソウルフードである豚骨ラーメンと辛子めんたいを食べ合わせたような、こってり&スパイシーな味わい。福岡を拠点に国際的に活躍する映像ディレクター・江口カン監督の劇場デビュー作となる『ガチ星』がそれだ。高校卒業後、競輪選手を目指していたという異色の経歴を持つ無名俳優・安部賢一をオーディションで主役に抜擢。家族や友達の善意をことごと…

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故・高畑勲監督も苦笑い?『かぐや姫の物語』放送で“帝のアゴ祭り”再び!

 4月5日に逝去した高畑勲監督のアニメーション映画『かぐや姫の物語』が5月18日に『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)で放送され、平均視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。

「2013年に公開された同作は、製作に8年を費やし、総製作費に50億円が投じられたとも。アカデミー賞長編アニメーション賞にもノミネートされ、惜しくも受賞は逃しましたが、昔話の『竹取…

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元少年Aになりきった瑛太の自傷シーンはトラウマ級の衝撃!! 連続児童殺傷事件のその後『友罪』

 もしも、最近知り合った仲間が人に話せない秘密を抱えていたら。もしも、その秘密が償いきれないほどの重い罪だったら……。少年犯罪をテーマにしたミステリーものを手掛ける薬丸岳の小説『友罪』(集英社)が、生田斗真&瑛太主演作として映画化された。2人の熱演を引き出したのは、光市母子殺害事件をモチーフにした『ヘヴンズ ストーリー』(10)でベルリン映画祭国際批評家連盟賞を受賞した瀬々敬久監督。今回の『…

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人気女優のCMで好感度の高い優良企業の不祥事!! 日本企業の隠蔽体質を暴く『サムライと愚か者』

 神々のたそがれならぬ、日本企業のたそがれなのか。人気女優・宮崎あおいが2007年からCMキャラクターを務めている「オリンパス社」。国内ではカメラの老舗ブランドとして有名だが、内視鏡分野では世界シェアの75%を占める世界的な光学機器メーカーである。ギリシア神話の舞台となったオリンポス山を社名の由来とするオリンパス社が、国際ニュースを騒がしたのは11年に発覚した「オリンパス損失隠蔽事件」だった…

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「アンクル・トムの小屋」は差別を助長するの!? 米国の暗黒史『私はあなたのニグロではない』

 子どもの頃に世界名作全集「アンクル・トムの小屋」を読んだ人は多いだろう。黒人奴隷トムの苛酷な運命を描いたものだが、親切だったかつての白人オーナーの息子と死に際に再会するラストシーンは涙を誘った。米国南部における人身売買の実態が広く知られるようになり、南北戦争のきっかけになったとも言われている。ところが現代の米国では、アンクル・トムは不人気らしい。トムにとっての幸せは優しい白人オーナーのもと…

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