「テレビ東京」の記事一覧(7 / 18ページ)

大みそか『紅白』の裏番組視聴率……テレ東が下克上果たし民放2位! “ビリ”は井岡一翔が消えたTBS『KYOKUGEN』

 昨年大みそかの『第68回NHK紅白歌合戦』の視聴率は、第1部(午後7時15分~8時55分)こそ、35.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、前年より0.7ポイント微増したが、第2部(午後9時~11時45分)は、今年9月に引退する安室奈美恵や、桑田佳祐の特別出演があったものの39.4%で、前年比0.8ポイント減。これは2部制となった1989年以降では、2015年の39.2%、04年…

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大みそか『紅白』の裏は今年もマンネリだが……“台風の目”はテレ東!

 大みそかの夜の楽しみのひとつといえば、各局が全勢力を注ぎ込んだ特別番組を見ることだろう。昨年の『第67回NHK紅白歌合戦』の視聴率は第1部が35.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2部が40.2%で、多くの視聴者の関心が『紅白』に集まるのは揺るぎないところ。今年は安室奈美恵、桑田佳祐の出演も決まり、昨年以上の視聴率も望めそうな雰囲気だ。

 一方、反『紅白』の視聴…

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『ひよっこ』再結集の『ユニバーサル広告社』が“激コケ”! 沢村一樹は代表作『DOCTORS 最強の名医』で復権なるか

 今クール、テレビ東京系で放送された「金8」ドラマ『ユニバーサル広告社』(沢村一樹主演)はズタボロな視聴率で終わった。

 同作は、沢村が主演、和久井映見がヒロイン、そのほか三宅裕司、やついいちろうが出演し、9月までオンエアされたNHK連続ドラマ小説『ひよっこ』の主要キャストが集結。脚本家も、『ひよっこ』の岡田惠和氏が担当するとあって、注目を集めていた。

 ところが…

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ついにフジテレビがテレ東をパクった!? “素人密着モノ”参入に、業界内から冷たい視線

 視聴率競争で後塵を拝し、「振り向けばテレ東」などと揶揄されてきたフジテレビ。そんなフジが、ついに番組作りまで「テレ東をパクった」と話題になっている。

 問題の番組は、12月10日の16時からフジテレビで放送された『私の家を壊して下さい』という番組だ。たまたま放送を見ていた同局関係者は、これが自局の番組だったことに大いに驚いたそうだ。

「この番組は、タイトルそのま…

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激戦区の日曜ゴールデン帯で“王者”日テレが大失策! さんま特番惨敗で、テレ東、フジが肉薄

 激戦区の日曜ゴールデン帯で、独走する“王者”日本テレビが“編成ミス”で視聴率を大きく落す失策を演じてしまった。

 日テレでは、通常、同時間帯に『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』をオンエアし、圧倒的な強さを見せている。前週(19日)は、『DASH!!』が17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『イッテQ!』が19.9%、…

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マニアが愛する映画を大胆に弄り倒す『要博士の異常な映画愛』が、識者から批判されないのはなぜ?

 10月16日よりスタートした『要博士の異常な映画愛 勝手にセリフ変えてみました』(テレビ東京系)が、非常に文化系だ。

 番組ホームページには、こう書いてある。

「都内某所に、支配人の映画愛がスゴ過ぎて、昔の名画に新たなセリフや音楽を当てた、オリジナルの動画を作るという“遊び”をはじめちゃったサロンがあるという。」

“新たなセリフ”って、どんなものだ…

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業界内視聴率30%! テレ東ドラマ『バイプレイヤーズ』が、ゴールデンで復活へ!? 「各事務所から逆オファー殺到中」

 今年1月クールに放送されて話題を呼び、先月26日には「東京ドラマアウォード」の連続ドラマ部門で優秀賞を受賞した『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(テレビ東京系)に、“シーズン2”の兆しだ。

「『バイプレイヤーズ』は、これまで『モテキ』『マジすか学園』『勇者ヨシヒコシリーズ』『孤独のグルメ』など、低予算でもユニークでコアなファンを集めている『ド…

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「昨日の彼女は今日の敵」か!? 元カノが元カレとの思い出や夜の生活を暴露する料理番組『女ウラミ飯』がキツい

 世は、芸能界の恋愛報道が好きだ。「あの俳優とあの女優は付き合っている」「あの芸人とあのアイドルが密会」「あのグラドルは実業家とデキている」などなど。

 そのような報道を目にしていれば、一般人もかなりの精度でタレントの恋愛事情を知ることが可能となる。

 

■別れ話を交わした夜に食べた料理を作りながら、元カレとの思い出を暴露す…

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飯尾和樹が一般女性から引き出したトイレ情報に驚愕! テレビ東京は特番『トイレ観光』で“究極”に行き着いた

<p> テレビ東京は、ある意味ガラパゴス化している。他のキー局と比べて人員と制作費で劣るため、オリジナリティに走らざるを得ない。だからこそ、企画力が磨かれていく。伊集院光は同局が制作する番組について「評判が上がるとヨソの局によくパクられる」と評していたが、それは道なき道を行く先駆者に対する最大級の賛辞だ。</p>

<p> 9月までテレ東で放送されていた『液体グルメバラエティー たれ』は、タレにフォーカスしたニッチな着眼点が評判を呼んだ。</p>

生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実

生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実の画像1
『ハイパーハードボイルドグルメリポート』テレビ東京

 グルメ番組といえば、心穏やかに見るものと相場が決まっている。おいしそうな料理におなかを鳴らせながら、近場なら、その店の情報をメモしたりする。テレビにおいて重要な要素である「情報」の中でも、最も幸福な種類の情報番組のひとつだ。

 だが、VTRを見ている小籔一豊が思わず

「どういう気持ちで見たらいいんやろ?」
「(料理を食べて)新食感とか言うてた自分が恥ずかしい」

と顔をしかめる“グルメ番組”がある。

 それが、10月3日深夜に放送された『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(テレビ東京)だ(なお、10日深夜にも第2回が放送される予定)。

 タイトルからして、不穏なムードが漂っている。

 この番組がリポートするグルメは、一言で言えば「ヤバい飯」。といっても、ゲテモノの類いではない。食べている人が「ヤバい」のだ。

 なるほど、サブタイトルが「ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯」というのもうなずける。

 まず番組は、アフリカのリベリア共和国に。

 西アフリカに位置する小国で、アメリカから解放され、アフリカに戻った黒人奴隷が建国した国。そのため、共用語は英語だ。年間の日本人渡航者(民間)は限りなくゼロに近いことなどが、ナレーションを排し、テロップのみで伝えられる。

 ディレクターは、街の市場に向かう。

 そこで彼が目にしたのは、日の丸のマークが描かれた包み。「非売品」と記されている、とうもろこしの粉だ。それを売買している者に聞くと、やはり日本からの支援物資が横流しされ、転売されているのだという。番組では、それを手に入れて食べている人を「横流し飯」としてリポートしていくのだ。

 さらに、エボラ出血熱を発症しながら奇跡的に生き残った人の食事もリポート。家族は全員エボラで死に、今は親戚の家に身を寄せている。彼女にディレクターが「生活はどう?」と尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「変わらない。不幸なままよ。生きていけるけど簡単じゃない。食べ物がないの。叔母さんが食べ物をくれるけど、毎日じゃないから」

 そして番組は、リベリアの過酷な現実を映し出す。

「元人食い少年兵の飯」というテロップ。

 1989年からリベリアでは激しい内戦が行われていた。25万人以上が戦死したといわれるこの内戦で、政府軍、革命軍は共に子どもたちを拉致し、訓練を施した上で銃を持たせ、前線に送り込んだ。少年たちは現実から逃れるため、コカインを常用し、仮装して戦ったという。極限状態に置かれた彼らは、殺した敵兵の肉を食ったと伝えられている。

 そんな元少年兵たちが今、どんな食事をしているかリポートしようというのだ。

 2003年、内戦が終結すると、少年兵たちは居場所を失い、彼らは広大な共同墓地に住むようになった。ガイドを務める現地ジャーナリストすら、墓地の前に着くと言う。

「相当危ないぞ、近づく時は本当に気をつけないと。元少年兵が襲ってくるかもしれない」

 実際、墓地の前でたむろしている男たちに声をかけると「クソ野郎、何撮ってんだ、お前!」などと罵声を浴びせられ、どんどんと人が集まってきて取り囲まれる。体をぶつけスリをしようとする者や、カメラを取り上げようとしてくる者もいる。

「とりあえず中は入れ」

と、自分たちのテリトリーに無理やり引き込もうとする元少年兵たちの迫力は、テレビでなかなか見ることのできない緊張感だった。

 なし崩し的に墓地の中に入ると、ひとりの女性が頭蓋骨を掲げてほほえんでいる。両親が殺され、その復讐のため11歳から少女兵として戦ったという。今は「生きるため」に娼婦をしている。

 そんな彼女に「食事を見せてくれ」と言うと、「今は食事を買う金がない」と答え、「3時間後に仕事に行くから、ついてくれば?」と言う。

「客が来て、セックスをして、客が金をくれたらご飯を買いに行くの」

 暗闇の中、いつものように客を取り、金をもらって戻ってきた彼女。その報酬は、わずか200リベリアドル(約200円)。その金で、150リベリアドルの食事を買う。スープと白米だけ。1回体を売って、ほぼ1食分だ。

 生きることは食べることだ。この番組は、それをあまりにも生々しく見せ、むき出しにさらしている。ほぼ白米だけのリベリアの娼婦の飯を伝えた直後に映し出されたのは、台湾マフィアの豪勢な食事。1万円以上するフカヒレまるごとスープを毎週食べている。その強烈なギャップにクラクラする。
けれど、それが現実だ。

 食事は、現実を如実に表す。食事から、世界の現実の確かな一部が見えてくる。

「これはグルメ番組です」

 確かにグルメ番組だ。けれど、あまりにも“新食感”なグルメ番組だった。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/

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生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実の画像2

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