「映画」の記事一覧(2 / 48ページ)

平成の世に起きた第二の「阿部定事件」なのか!? 佐藤寿保監督が女の多面性を描く『可愛い悪魔』

 1936年は日本が軍国化していくきっかけとなった「二・二六事件」の起きた年であり、「阿部定事件」が世間を騒がせたことでも知られている。料亭で働く定が不倫相手を窒息プレイで殺害した後に男性器を切り取ったこの猟奇的事件は、大島渚監督の『愛のコリーダ』(76)、大林宣彦監督の『SADA』(98)など、たびたび映画化されている。1980~90年代に“ピンク四天王”のひとりとして活躍した佐藤寿保監督…

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『翔んで埼玉』二階堂ふみに正念場! 高評価作品連発も「興収に結びつかない……」

「撮影はほぼ終了しましたが、二階堂さんを中心に和気あいあいとした雰囲気で撮影できましたよ。内容もコメディなので、みんなで意見を出し合ってコントを作るようなイメージで撮影してました。もちろん、GACKTさんもノリノリで意見を出してましたよ」(芸能事務所関係者)

 来年公開の映画『翔んで埼玉』でGACKTとW主演を務める、二階堂ふみ。

「原作は『パタリロ!』などで一世…

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『カメラを止めるな!』に騙される人が続出中!? “新世代の三谷幸喜”上田慎一郎監督インタビュー

「面白い!」「完全に騙された!」「感動した!」と映画ファンの間で噂を呼んでいるのが、上田慎一郎監督のノンストップコメディ『カメラを止めるな!』だ。今年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でゆうばりファンタランド賞(観客賞)を受賞。4月にイタリアで開催された「ウディネ・ファーイースト映画祭」では1位の観客賞をごく僅差で逃したものの、2位のSilver Mulberry Awardに選ばれ…

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映画評論家・町山智浩が“最前線の映画”を語る! 「淀川長治さんのような映画人生は難しい」後編

 映画評論家の町山智浩氏に新作洋画を語ってもらうインタビューの後編。町山氏の著書『「最前線の映画」を読む』(インターナショナル新書)の中でも白眉といえる遠藤周作原作、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』(16)にまつわるエピソード、ハリウッドの「♯Me Too」運動、さらには多忙を極める町山氏のこれからについても聞いてみた。

──『沈黙-サイレンス-』は若い司祭ロ…

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土下座事件も今や昔……安室透効果で人気の『名探偵コナン』公式の優しさも広がる一方

『名探偵コナン』が妙な盛り上がりを見せている。公式によるファンを取り込むさまざまな施策には「隔世の感を禁じ得ない……」と、遠い目をする人も多い。

 すでに長寿連載になっているマンガ『名探偵コナン』(小学館)が再びの盛り上がりを見せたのは、劇場版アニメ『ゼロの執行人』が公開されてから。今回の劇場版でカギを握る人物となる3つの顔を持つ男・安室透が、突如女性ファンの中で人気を呼んだの…

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映画評論家・町山智浩が“最前線の映画”を語る! 「淀川長治さんのような映画人生は難しい」前編

 政治から文学、コミック、アートに至るまでの豊富な知識と鋭い分析力で人気の映画評論家・町山智浩氏。今年2月に発売された著書『「最前線の映画」を読む』(インターナショナル新書)をベースにしたトーク番組「町山智…

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ドイツ国民は強制収容所の惨劇を知らなかった!? ナチス高官元女性秘書の告白『ゲッベルスと私』

 ヒトラーの右腕、プロパガンダの天才、多くの女優と浮名を流したロマンティスト……。ナチスドイツの初代宣伝大臣だったヨーゼフ・ゲッベルスをめぐる逸話はとても多い。ナチス軍服のファッション性を重視したこと、周囲には「博士」と呼ばせていたことなど、独自の美意識の持ち主であったことでも知られる。博識だったゲッベルスがメディアを統制し、イメージ戦略を展開したことで、ナチス総統アドルフ・ヒトラーはその人…

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時代劇に革命到来!? 中島かずき脚本『ニンジャバットマン』と綾野剛主演『パンク侍』に驚愕!!

 これは時代劇革命の勃発と言っていいんじゃないだろうか。お約束の数々、様式美で成り立っている時代劇は長年にわたって日本人に親しまれてきたジャンルだが、近年は民放でのテレビ時代劇のレギュラー枠が消滅するなど、すっかり古くさいもの扱いされている。そんな風潮を覆し、パターン化された時代劇の常識を逆手に取った斬新すぎる劇場作品が次々と公開される。一本目はアメコミ界のスーパーヒーローであるバットマンが…

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アメフトを見れば、その国の内情がよく分かる!? 国民性を丸裸にする観察映画『ザ・ビッグハウス』

 今、日本で最も注目を集めている競技といえば、アメリカンフットボールで間違いないだろう。日大アメフト部員による悪質タックル事件をめぐる謝罪会見は、既得権にしがみつく指導者たちの保身ぶりと指示に従った部員の純粋さとが、あまりにも対照的だった。旧態依然とした、日本社会の閉鎖性を象徴した事件として語り継がれるに違いない。ドキュメンタリー映画『ザ・ビッグハウス』も、アメフトの本場である米国で盛んなカ…

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日本映画界から実写ヒット作が消えてしまった!? 『シン・ゴジラ』以降の主流なき邦画界を考える

 興収83億円を記録した『シン・ゴジラ』(16)を最後に、日本の実写映画から50億円を超えるメガヒット作が生まれていない。『シン・ゴジラ』や250億円の興収を上げた劇場アニメ『君の名は。』(16)が牽引する形で、2016年の日本映画界は今世紀最大となる2,355億円の興収を記録。続く17年もディズニー映画『美女と野獣』など洋画の大ヒットに恵まれ、前年に次ぐ2,285億円という高い数字を残した…

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