「日本アニメ文化論」の記事一覧
2017年10月1日 [011アニメ, 03カルチャー, 中国, 孫向文, 恋愛ニュース, 日本アニメ文化論]
<p> こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。</p>
<p> 9月8日、京都アニメーション製作のアニメ映画『聲の形』が中国で公開されました。</p>
<p> 本作は大今良時氏の同名漫画が原作で、聴覚障害を持つヒロインの少女・西宮硝子と、彼女をいじめたことがきっかけで孤立してゆく主人公の少年・石田将也の触れ合いを描いたもの。日本では昨年9月に公開され、全国120館規模ながら興行収入23億円を記録する大ヒットとなりました。<br />
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「『聲の形』はいじめっ子を美化する作品? 公開めぐり、中国政府と観客に温度差が生じたワケ」の続きを読む
2017年8月24日 [012マンガ, 03カルチャー, 中国, 孫向文, 恋愛ニュース, 日本アニメ文化論]
<p> こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。</p>
<p> 先日、実写映画版『東京喰種トーキョーグール』を見てきました。この作品は中国でも人気がありますが、その理由は、残虐描写がふんだんにあるところです。中国のエンタテインメント業界は、エロや暴力、登場人物による反体制的な発言が禁止されるなど、規制が非常に厳しいのが特徴です。本作のアニメ版も2015年、『寄生獣』や『進撃の巨人』などとともに配信停止となりました。<br />
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「『東京喰種』は、中国政府とウイグル人の対立を暗示する反体制的作品?」の続きを読む
2017年7月4日 [012マンガ, 03カルチャー, 中国, 孫向文, 恋愛ニュース, 日本アニメ文化論]
<p> こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。今回は大人気漫画を通じて、日本が置かれている状況を解説します。</p>
<p> 諌山創氏の『進撃の巨人』は、人をむさぼり食う巨人とそれに立ち向かう人類の戦いを描いた大ヒット漫画で、テレビアニメ、実写映画などメディアミックス展開が行われています。以前、僕はこの作品に対する見解をコラムに寄せたことがあります。当時は、人類が高い壁に囲まれた地域の中で生活しているという作中設定が、現在の中国を反映していると分析したのですが、今回は、同時に日本の現状も描かれている、という点に触れてみたいと思います。</p>

「『進撃の巨人』に見る、諌山創氏の愛国心と中国の“におい”」の続きを読む
2017年5月31日 [011アニメ, 03カルチャー, 中国, 孫向文, 恋愛ニュース, 日本アニメ文化論]
<p> 1987年から96年まで「週刊少年サンデー」(小学館)に連載されていた『らんま1/2』(高橋留美子)は、拳法の達人で、水をかぶると少女になるという呪いがかかった少年・早乙女乱馬を主人公とした漫画です。少年漫画ながら作者が女性ということもあり、少女漫画テイストも含まれているため、僕が小学校のころは男女問わず大人気でした。『らんま』はギャグありバトルありと、さまざまな要素が詰まった作品で、中国で発売されていた台湾の海賊版には、「発狂する」という意味の「七笑」をもじった『七笑拳』という題名がつけられていました。おそらく「ギャグで大笑い」「ドタバタ」といったニュアンスでしょうが、同じく乱馬の名字は「乙女」と意味が近いからか「姫」に、ヒロインの天道あかねは「銭小茜」と中華風の名前に変えられていました。主要キャラほぼ全員の名前が変更されていたため、中国人ファンはがっかりしたものです。当時、僕は原作に忠実なキャラ名が使用された香港版のコミックスを所有していたため、クラスで好意を持っていた女子に貸して、『らんま』について2人で語り合った思い出があります。<br />
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「「拳法の達人」なんていない!? 中国人も憧れる『らんま1/2』の世界観」の続きを読む
2017年4月5日 [03カルチャー, 中国, 孫向文, 恋愛ニュース, 日本アニメ文化論]
<p> こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。</p>
<p> 昨年末、「高須クリニック」の高須克弥先生が主催する飲み会に参加しました。高須先生とはその日が初対面だったのですが、同席した漫画家の西原理恵子氏が、「孫さんが描く女の子はかわいいですよ」と紹介してくださいました。<br />
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「ラブコメの元祖『きまぐれオレンジ☆ロード』で憧れた、ロングヘアーとセーラー服と」の続きを読む
2017年3月10日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, コラム, 中国, 孫向文, 恋愛ニュース, 日本アニメ文化論, 東アジアニュース, 聖闘士星矢]
<p> こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。僕が親日家になったきっかけは、幼少時に日本のアニメに興味を持ったことです。現在、日本のアニメは世界中で評判を呼んでいます。こうしたアニメから垣間見える日本文化の神髄を、中国人目線で分析していきたいと思います。</p>

「中国人ならソッコー裏切る!? 『聖闘士星矢』が描く「絆」の本質とは?」の続きを読む