「昼間たかしの「100人にしかわからない本千冊」」の記事一覧(2 / 2ページ)

パソコン通信で彼女ができる? アマチュア無線では“オタサーの姫”が殺されていたバブル時代

<p>「パソコン通信で、彼女ができる!!」</p>

<p> ああ、これを読んでパソコン通信を始めたヤツもいたんだろうなあ~。そんな感慨に耽ってしまう記事が掲載されているのが「スコラ」1989年5月25日号。</p>

<p> この記事読んでいるだけで、ホントにパソコン通信を始めたら彼女ができるんじゃないかというほどにテンションが高い。なにしろパソコン通信を「電脳空間に広がる一大ナンパワールド」と煽り、こんなふうに誘惑する。</p>

黒木香の焼肉屋は良心的だった!? タレントショップの流行に煽られた「一般人のサイドビジネス」

<p> やたらとみんな稼いでいたと誤解されがちな、バブル時代。でも、好景気が正社員の給与に反映されるまでには、長い時間がかかった。</p>

<p> 大卒初任給がようやく20万円台を突破したのは1989年のこと。アルバイトの時給が高騰する一方で、正社員の給与は低く抑えられていた。</p>

<p> 現代では、好景気の割に意外と儲かっていないサラリーマンも多かったというバブル時代の真実は、忘れられている。みんな経費が使い放題だったとか、給料はすぐに上がったという神話を信じて、お得な人生を送ったバブル世代に対する怨嗟を滲ませているのである。</p>

結局は9割が大樹に拠った……80年代に「フリーター」を推奨した人々の、その後の人生

<p> フリーターという言葉を広めたのは、リクルートのアルバイト情報誌「フロムエー」。</p>

<p> 1987年には「フロムエー」創刊5周年を記念して『フリーター』というタイトルの映画もつくられている。この映画、金山一彦演じるフリーターの若者が、羽賀研二や鷲尾いさ子とともに人材派遣サークルなるもので活躍する映画。なぜか途中から三浦友和とビジネスで対決するという筋立てで、フリーターというよりはベンチャー企業を立ち上げた若者たちの青春映画という趣き。</p>

<p> ともあれ、この映画を通じて喧伝されたのは、フリーターという新しい生き方。その生き方で享受されると信じられたのが、会社や社会に縛られない自由な生き方というものである。</p>

1989年、女子高生エロスの誕生──雑誌「GORO」がロリコンをとことん変態扱い!

<p> 長らく中断しておりました連載「100人にしかわからない本千冊」。このたび、バブルの熱気を再現した著書『1985-1991 東京バブルの正体』(MM新書)も無事刊行。</p>

<p> 自分では、相当濃厚に記述したつもりなのだが、まだまだ書きたいことはウンとある。というわけで連載第2期は、雑誌・単行本単位ではなく80年代をテーマ別に取り上げる。</p>

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