「韓国珍スポ探訪記」の記事一覧

韓国のハワイを代表する、風情あふれるエロスポット「済州ラブランド」

「韓国のハワイ」こと済州(チェジュ)島。浮かれた博物館が乱立するこの島で、珍スポ趣味者が訪れるべき三大スポットといえば、「健康と性の博物館」と「世界性文化博物館」、そして今回取り上げる「済州ラブランド」だ。ここに秘宝館の世界チェーン店「リプリーのビリーブ・イット・オア・ノット博物館」を加えて、済州島珍スポ四天王としてもいいだろう。

 ラブランドを訪れたのは今年2月。ハワイと言え…

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恐竜からモアイ、宇宙人まで……カオスすぎる韓国のジュラシックパーク『安眠島ジュラ紀博物館』

「韓国のジュラシックパーク」と聞いて、胸を熱くするのは筆者だけではないはずだ。韓国と恐竜というダイナミックな要素のぶつかり合いは、いったい何を生み出すのか?

 その結果を見届けるべく、ソウルから高速バスで3時間かけて忠清南道・泰安(テアン)郡にやってきた私。ここは朝鮮半島の西端(もちろん韓国領基準)もある海辺の町なのだが、目指す安眠島(アンミョンド)へは、さらに1時間以上バスに…

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孤高の発明家の脳内世界に呆然とする「デロン展示館」

<p> ソウルの人気スポットである弘大エリアからちょっと外れたところにある、時代から取り残されたような雑居ビル。1階は在来市場となっており、天井の低い湿った空間には、4,500ウォン(450円)とソウルでは激安の定食を出す食堂や、埃をかぶった衣料品店、業者向けの卸売店などが並んでいる。そしてその一角に、ひときわ異彩を放つ空間があった。</p>

Mr.トイレットの私宅はうんこまみれ「トイレ文化展示館 解憂斎」

Mr.トイレットの私宅はうんこまみれ「トイレ文化展示館 解憂斎」の画像1
Mr.トイレット、そしてうんこ

 地味に20回目を迎える今回は、水原(スウォン)市に位置する有名スポット「トイレ文化展示館 解憂斎(ヘウジェ)」を訪れた。市街地から外れた森の中、洋式便器の形をした2階建ての建物が、メルヘンのように登場する。

Mr.トイレットの私宅はうんこまみれ「トイレ文化展示館 解憂斎」の画像2
うんこに国境はない

 ここは、「世界トイレ協会」なるものを設立し、世界のメディアから「Mr.トイレット」と呼ばれるまでに至る沈載徳(シム・ジェドク)さんが、2007年に自宅を改築した建物だ。Mr.は09年に亡くなってしまうが、建物は彼の遺志により市に寄贈され、翌年には「トイレ文化展示館」として一般開放されることになる。

Mr.トイレットの私宅はうんこまみれ「トイレ文化展示館 解憂斎」の画像3
いい表情の野グソ少年がお出迎え

 館内は、トイレやうんこにまつわる真面目なパネル展示が並ぶ。見どころは、Mr.が実際に使っていたトイレであろう。大きなフロアのど真ん中にトイレットルームが鎮座し、壁には大きなガラスがあしらわれ、外から丸見えとなっている。

 このドへんた……いや、排泄というアンダーグラウンドカルチャーを世に開放する、Mr.の哲学がここにある。なお、ボタンを押せばガラスを不透明にできる仕掛けも。

Mr.トイレットの私宅はうんこまみれ「トイレ文化展示館 解憂斎」の画像4
便器前の等身大パネルが、Mr.の放尿シーンを連想させる

 トイレやうんこにまつわるスポットと聞いて、B級テイストのものを期待してしまったが、実際にはキッズ向けのお勉強スポットという様子だ。家族連れが多く、和気あいあいと展示物を楽しんでいる。

 お次は、展示館の横に12年に完成した「トイレ文化公園」へと向かった。パンフレットを見ると「東西トイレ史の変遷が一目でわかる」とあるが、果たしてどうだろう。

 小さな庭園には、トイレやうんこのオブジェ、さまざまなスタイルで排泄を試みる人々の像が並んでいた。

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よっしゃー!
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わーい

 なんか細部が必要以上にリアルなんですけど、これ大丈夫なの?

 匂ってきそうなほどリアルなうんこオブジェから、ファンシーすぎて腰が砕ける石像、うんちのゆるキャラまで、排泄物及び排泄行為のオンパレードだ。

 訪れた子どもたちは楽しそうにはしゃいでいるが、よくよく考えるとちょっとまずいのではと心配になる、奇妙なこだわりのつまった展示物の数々に、正直「東西トイレ史の変遷」どころではなくなってしまった私がいた。

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子どもの肛門から、まっすぐなボルトがにょきりと
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考える人は洋式トイレで……って、あなたはなぜうんこ色なのか?
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突然現れたリス、かわいいなあとよく見たら、性器の描写がすごい

 最後に、15年に追加された展示施設「ヘウジェ文化センター」もチェック。こちらは「子ども体験館」や「糞図書館(日本語パンフ原文ママ)」もあり、キッズ向けのお勉強色をさらに強めている。

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肛門からぼろぼろ出てきたボールを、再び口の中に押し込むという謎のプレイに熱中する少年。「触ってみよう!」と書かれた、感触をも再現したのであろうリアルなうんこ模型もあった。

 子どもたちの未知の扉を開いてしまうのではと思わせる、ストレンジな何かがつまったテーマパーク。ここが奇異に思えるのは、私たちが大人になってしまったから?

 帰りのバスを待ちながら、しばらく本気でうんこのことを考えた。
(取材・文=清水2000)

●トイレ文化展示館 解憂斎
住所 水原市長安区長安路458番キル9
営業時間 10:00~18:00(11~2月は10:00~17:00)
休館日 月曜
サイト http://www.haewoojae.com/

日本初公開! 韓国の宮崎駿が笑顔で出迎える「江華セックスミュージアム」

<p> まだ日本のメディアやブロガーには知られていないだろうと思われる、韓国珍スポライターとっておきの秘宝館を紹介したい。ソウル西部の江華島(カンファド)にひっそりと存在する、「江華セックスミュージアム」がそれだ。</p>

<p> ソウル中心部の新村から2000番のバスに乗り2時間。パワースポットとしても知られる摩尼山(マニサン)入り口のバス停で降車し、来たのとは逆方向にちょっと歩くと、畑の中に派手な垂れ幕が現れた。<br />
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リアルすぎる原始人がウヨウヨ……「ソウル岩寺洞遺跡」

<p> ソウル市の東にはずれにある「ソウル岩寺洞(アムサドン)遺跡」を訪れた。韓国を代表する新石器時代の遺跡なのだが、原始人ファンを魅了してやまないスポットというウワサである。</p>

<p> 地下鉄8号線の終点「岩寺(アムサ)」駅で下車し、徒歩15分。空き地だらけの牧歌的なエリアにそれは現れた。</p>

濃厚すぎるファンタジーワールドで合法トリップ!「松月洞童話村」

<p> 童話村のことを聞いた時は、正直「またか……」という思いしかなかった。</p>

<p> お年寄りしかいない寂れた町や、いわゆる貧民街を、「アート」と称する派手なばかりの壁画で埋め、観光客を呼び込もうとする手法は、韓国では実にありがちだ。</p>

<p> 前回の碑石文化村(参照記事)のように、日本人の墓石の1つや2つあればいいのだが、壁画だけでは珍スポと言うには物足りず。むしろ美大生が描いたようなしょぼいイラストで、せっかくの趣が台無しになった古い町を数多く見てきたものだ。<br />
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テトリスのように積まれた日本人の墓石にドキッ!「峨嵋洞碑石文化村」

<p> 韓国珍スポの旅を続けて悩むのが、これは果たして珍スポなのかどうかということだ。</p>

<p>廃墟もミステリースポットも軍事施設も大好きだが、それは珍スポではない。訪れる人を珍妙な気分にさせる、ほほえましくもストレンジな何かがあってこそ「珍スポット」と言えるわけで。</p>

<p> 釜山(プサン)は「峨嵋洞(アミドン)碑石文化村」を訪れた。日本統治時代に日本人の共同墓地があった山の斜面に、1950年の朝鮮戦争で家を失った人々が居を構えた集落であり、なんと日本の墓石が建材としてあちこちに使われているという。</p>

トラウマ必至! とある9歳児を大フィーチャーした反共テーマパーク「李承福記念館」

<p> タダならぬ表情の少年像。これぞ、李承福(イ・スンボク)クンという9歳の少年が、北朝鮮兵に襲われるも、勇敢に「僕は共産党が嫌い」と訴え、殺されてしまうシーンを再現した像である。……なんだそれ。</p>

<p> 平和ボケしている身には理解できない、こんな心穏やかでない像が立つスポットがあると聞き、2018年には冬季オリンピックが行われる平昌(ピョンチャン)郡の山の中まで行ってきた。</p>

<p>ソウルから珍富(チンブ)という、珍スポ趣味者を歓迎するかのような名前の小さな村まで、バスで3時間。そこからさらに村バスに乗り換え、30分ほどで「李承福記念館」に到着だ。<br />
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泌尿器科医がプロデュースする、香ばしい秘宝館「世界性風物館」

<p> バンコクはシリラート病院内にある「死体博物館」、そしてこの連載にも登場した精神病院の敷地内にある「大顔岩彫刻公園」の例を挙げるまでもなく、病院内の珍スポには有無を言わさぬ説得力があるものだ。</p>

<p> 今回紹介する釜山の「世界性風物館」(英語名は「カーマ・セクストピア」)も、かなりギリギリである。この秘宝館、なんと泌尿器科医院の中に存在するのだ。いやむしろ、秘宝館の中に病院があるというべきか。</p>

<p> 泌尿器科医であり、「韓国性文化会」会長のチャ・ヨンイル先生が運営する世界性風物館は、釜山の繁華街に立つ、4階建ての雑居ビルにあった。路面の1階にはコンビニが入店しており、その上に「チャ・ヨンイル泌尿器科医」の看板が、でんと掲げられている。</p>

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