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向井理……主役は当分無理!? 『神の舌を持つ男』に続き、自ら企画した映画『いつまた、君と』が壮絶爆死!

向井理…主役はもう当分無理!? 『神の舌を持つ男』に続き、自ら企画した映画『いつまた、君と』が壮絶爆死!の画像1

 6月24日に公開された、尾野真千子と向井理のW主演映画『いつまた、君と~何日君再来~』が「週末観客動員数ランキング」(興行通信社の調べ)で初登場7位を記録。邦画では、3週目の藤原竜也&伊藤英明主演『22年目の告白―私が殺人犯ですー』(1位)、上戸彩主演『昼顔』(3位)、2週目の滝沢秀明主演『こどもつかい』(5位)に大きく水をあけられた。

 本作は、向井の実の祖母の手記を、向井自身が企画に携わり映画化した作品。監督は映画『60歳のラブレター』(2009年)、ドラマ『偽装の夫婦』(日本テレビ系、15年)などの深川栄洋、脚本は向井が出演したNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(10年)、NHK大河ドラマ『八重の桜』(13年)などの山本むつみが務めた。13日に亡くなった野際陽子さんの遺作ともなったことで注目を集めていたが、フタを開けてみれば散々な興行成績となってしまった。

 向井といえば、昨年7月期に主演した堤幸彦原案・演出連続ドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系)が平均5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大爆死。製作チームからTBSが離脱しながらも映画化が強行され、同12月に公開された劇場版『RANMARU 神の舌を持つ男』(略称)は、予想通り閑古鳥が鳴くありさまだった。

 2作連続で主演映画が大コケとなってしまった向井。ネット上では「向井の自己満足的な映画なんて、向井のファン以外見に行かない」などといった手厳しい意見も見受けられるが、今作は向井自身の企画だっただけに、その責任は軽くない。

 向井は7月9日にスタートするWOWOW連続ドラマW『アキラとあきら』で、斎藤工とともにW主演を務める。原作は『半沢直樹』シリーズなどを生み出した人気作家・池井戸潤の作品とあって注目度は高いが、WOWOWドラマであるため、視聴率が出ないのは向井にとってはラッキーかもしれない。

 主演映画、ドラマの爆死が続いている向井だけに、映画、地上波局からは当分、主演のお呼びが掛からない可能性もありそうだ。
(文=田中七男)

君がアル中で、どんなキチガイでもいいんだぜ! ゆうばりグランプリ受賞作『トータスの旅』

<p> 誰かの葬式に参列し、焼香する度に、中島らもの自伝的小説『バンド・オン・ザ・ナイト』を思い出す。小説の中でらもさんは「葬式には行かなかった。葬式に行かないのはおれの流儀で、あの黒枠に囲まれた写真を見てしまうと、もうほんとうにお別れだと感じてしまう。葬式に行かずに、あの黒枠の写真さえ見なければ、いつかどこかの街でばたっと会うような、そんな気のままでいられるからだった」と語った。らもさんを見習いたくもあるけど、亡くなった人の思い出だらけのままでは生きづらい人もいる。若手監督の登竜門として注目される「ゆうばりファンタスティック映画祭」オフシアター部門で今年のグランプリを受賞したのは、永山正史監督の『トータスの旅』。自分の前から姿を消した大切な人を弔うために七転八倒する男たちのロードムービーとなっている。</p>

<p> 上映時間82分と短い尺だが、中身はなかなか濃い『トータスの旅』。サラリーマンの次郎(木村知貴)が、ひとり息子の登(諏訪瑞樹)と暮らすアパートから物語は始まる。次郎は妻に先立たれてから、ずっと空っぽな日々を過ごしてきた。その空っぽさを隠すために、登の前ではいい父親であろうと努めている。反抗期に入った登は、常識を押しつけようとする父親も学校も大嫌いだった。ある朝、ずっと音信不通だった次郎の兄・新太郎(川瀬陽太)が婚約者の直子(湯舟すぴか)を連れて現われ、「これから結婚式だ、支度しろ」と言い出す。会社に通ってはいるものの心は虚ろな次郎と不登校状態が続いていた登を連れて、強引に車中旅に向かう新太郎と婚約者。登が生まれる前から次郎が飼っているペットの亀も一緒だ。</p>

やっぱり世の女性は“不倫”がお好き!? 上戸彩『昼顔』劇場版が好スタートで、フジがドラマの続編に意欲!

やっぱり世の女性は不倫がお好き!? 上戸彩『昼顔』劇場版が好スタートで、フジがドラマの続編に意欲!の画像1

 上戸彩と斎藤工のコンビで、不倫を描いた映画『昼顔』が好スタートを切り、製作に携わるフジテレビは、ドラマの続編放送に強い意欲を見せているようだ。

 連続ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち』(フジ系)は、2014年7月期にオンエアされ、平均13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマーク。特に終盤の4話は、すべて15%を超え、尻上がりに注目度が増す中、終わりを迎えた。「昼顔」の単語は、同年の「新語・流行語大賞」の候補50語にノミネートされて、流行語となるなど社会現象にもなった。

 あれから約3年の月日を経て、劇場版『昼顔』が6月10日に公開された。上戸、斎藤、伊藤歩の主要キャストはドラマ版からそのまま。監督はドラマで演出を手掛けた西谷弘氏、脚本も井上由美子氏が担当するなど、可能な限り、ドラマの流れをくんだ格好。設定はドラマの結末から3年後が描かれている。

 その劇場版『昼顔』は、興行通信社の調べによると、第1週の週末(同10日、11日)で、21万人を動員し、2億9,400万円の興行収入をあげた。同日に公開された『22年目の告白―私が殺人犯です』(藤原竜也&伊藤英明W主演)が、動員23万3,500人、興収3億2,100万円を記録したため、「週末観客動員数ランキング」は、惜しくも2位にとどまった。

 しかし、12日以降の平日の動員がよく、「週間観客動員数ランキング」(同10日~16日)では、『22年目の告白』、大ヒット中のディズニー映画『美女と野獣』などを押しのけて堂々のトップに立った。また、第2週の「週末観客動員数ランキング」(同17日、18日)でも、動員13万6,000人、興収1億9,400万円で3位に食い込んだ。

 4月29日以降に封切られたおもな邦画の中で、第1週の週末興行成績は、木村拓哉主演『無限の住人』が14万5,000人(動員、以下同)、1億8,900万円(興収、以下同)。菅田将暉主演『帝一の國』が16万6,000人、2億1,400万円。岡田准一主演『追憶』が18万人、2億2,700万円。野村萬斎主演『花戦さ』が10万7,000人、1億2,600万円。滝沢秀明主演『こどもつかい』が12万人、1億5,000万円といったところで、『昼顔』は、それらの大きく上を行くヒットとなった。

「ドラマの主たる視聴者層は女性、特に主婦層でした。その傾向は劇場版も同様で、観客のほぼ9割が女性。やはり、ほとんどの観客はドラマを見ていた人のようです。主婦層の観客が多いため、平日でも好調な動員ぶりです」(映画ライター)

 ここ最近、まるでいいことがないフジにとって、劇場版『昼顔』のヒットは、久しぶりの明るい話題だ。こうなれば、ドラマの続編放送プランを本格的に推し進めることになるだろう。ポイントとなるのは、15年4月期の『アイムホーム』(テレビ朝日系)以来、ドラマから離れている上戸を、フジが口説き落とせるかどうかだ。
(文=田中七男)

監督メル・ギブソンが描く沖縄地上戦の地獄絵図!! 戦場を丸腰で闘った男の記録『ハクソー・リッジ』

<p> 戦争とは国の命令で行なわれる人と人との殺し合いだが、人命を救うことを目的に戦争に参加したおかしな一人の男がいた。太平洋戦争末期、壮絶さを極めた沖縄戦において米軍の第77師団に“衛生兵”として従軍したデズモンド・ドスがその人だ。『ブレイブハート』(95)でアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞したメル・ギブソン監督は、米軍で変人扱いされ続けたデズモンドを主人公にした嘘のような本当の話を『ハクソー・リッジ』として映画化している。</p>

<p> 主人公となる若者デズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は米国バージニア州出身。彼のプロフィールを語る上で重要となってくるのは、イエス・キリストの再誕を信じる「セブンスデー・アドベンチスト教会」の敬虔な信者だったということ。第一次世界大戦に従軍した父トム(ヒューゴ・ウィーヴィング)は戦場からの帰還後はアルコール依存症となり、家庭内での口論や暴力が絶えなかった。聖書を心の拠り所にした少年期を過ごしたデズモンドは、年頃になって病院で出逢った看護士ドロシー(テリーサ・パーマー)と恋に陥る。折しも第二次世界大戦が本格化し、自分だけが幸せになることにデズモンドは疑問を感じ、ドロシーや戦場の恐ろしさを知るトムの大反対を押し切って、志願入隊してしまう。「なんじ、殺すことなかれ」と説く聖書の教えを守るため、衛生兵としての入隊だった。</p>

人身売買、二重婚、売春斡旋、すべては家族のため『マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白』

<p> 堕ちていく女は、劇映画としてはとても魅力的な題材だ。社会のシステムから転げ落ちていくことで、虚飾をはぎ取られ、ひとりの女としての生々しい素顔がさらけ出されていく。キム・ギドク監督の『悪い男』(04)や園子温監督の『恋の罪』(11)のヒロインは、堕ちるところまで堕ち、聖女のような輝きを放つことになる。だが、女優が演じる劇映画ではなく、現実世界を切り取ってみせるドキュメンタリーの場合はどうだろうか? 韓国とフランスとの合作ドキュメンタリー映画『マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白』は生きていくため、家族を食べさせるためなら、法を破り、命を危険にさらすことも厭わない、平凡なひとりの主婦の変身ぶりを追いかけていく。</p>

<p> ドキュメンタリー映画の醍醐味は、シナリオのない意外性のあるストーリー展開にある。『マダム・ベー』はカメラを回している韓国人監督ユン・ジェホすら予測できない、驚愕のゴールが待ち受けている。主人公となるマダム・ベーは、「えっ、この人がヒロイン?」と思うほど垢抜けないオバさんなのだが、我々には到底マネできない決断力と行動力を発揮し、ユン・ジェホ監督に「私を撮りなさい」と告げる。</p>

橋爪遼容疑者逮捕で上映打ち切りの『たたら侍』 約1億3,000万円の税金を投入したロケ地・島根県からは悲鳴が…… 

橋爪遼容疑者逮捕で上映打ち切りの『たたら侍』 約1億3,000万円もの税金を投入したロケ地・島根県からは悲鳴が…… の画像1

 警視庁に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された俳優、橋爪遼容疑者(30)の後始末がエラいことになっている。橋爪容疑者が出演する、5月20日に全国公開されたばかりの映画『たたら侍』(錦織良成監督)は6月9日をもって上映打ち切りが決定。だが、映画の舞台となった自治体が約1億3,000万円もの税金を投入していたのだ。ロケ地周辺 ではすでに1万枚以上もの前売券が流通、田舎で数少ないシネコンには客が殺到して「オープン以来、初めて満席になった」(地元シネマ関係者)とか。そんな中、突然の打ち切りに地元は戸惑いを隠せないようだが、製作サイドは、ある“裏技”で乗り切ろうとしているという。

 捜査関係者によると、今回の一件は、橋爪容疑者が“本星”ではなかった。警視庁はかねてから目をつけた埼玉県内に住む男を捜査していた過程で、一緒にいた橋爪容疑者を男の自宅で発見し、逮捕に至った。捜査関係者は「どうも、コレの関係のようだ」と、手を反対側の 頬に当てながら明かす。つまり、埼玉の男と橋爪容疑者はゲイ仲間だ というのだ。

 ゲイ疑惑もさることながら、日本を代表する大物俳優の父、橋爪功(75)もカバーできないであろう巨額の損失をもたらした。

 『たたら侍』は戦国の末期、玉鋼を作る製鉄技術「たたら吹き」をめぐる若侍たちの物語。LDHのHIROが「本物の日本を世界へ」という想いのもと、初めてプロデュースを手掛け、EXILEのメンバーらが出演。橋爪容疑者は鍛冶大工の手子(てこ)、熊吉役で出演している。

 製作サイドは5日夜、9日限りで の上映打ち切りを発表した。一方、舞台となった島根県とロケ地周辺自治体は3年前から計1億3,000万円を製作費として助成し、7月15日からはロケのセットを使った、飲食もできるテーマパーク「出雲たたら村」もオープンする予定だった 。

「田舎特有の地縁を生かした売り方で、前売り 券を広範囲でさばいていた。さすがに地元が舞台なので、みんな喜んで買っていた」(地元有力者)といい、その数たるや、すでに1万枚以上にも達しているという。

 一方、島根県内での上映館は、ショッピングモール内のシネコンの、合計2つのスクリーンしかない。ここでそれぞれ 1 日4~6回というヘビーローテーションで上映しているが、公開から2週間余りで打ち切りが決定するや、前売り券を持った客が殺到。映画館前は長蛇の列となっている。

 しかし、7日になって製作サイドは公式ホームページで「再編集を行い、上映再開できるようスタッフ一丸となり鋭意努力しております」と報告。「上映再開の目途が立ちましたら改めて告知させて頂きます」としている。前売券は、とりあえず手元に持っておいたほうがよさそうだ。

 ただ、「橋爪がチョイ役ならよかったが、ストーリーに絡む役柄で、出演シーンは多い」(同)といい、製作サイドの力量が試されることになりそうだ が、果たして……。

“チョイ役”なのに……小出恵介の淫行で『シン・ゴジラ』のテレビ放送が絶望的!?

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 狩野英孝に続き、今度は人気俳優の小出恵介がテレビから消えることに……。

 6月9日発売の「FRIDAY」(講談社)が、「小出恵介『17歳女子高生との飲酒&SEX』」の見出しで、小出の淫行を告発。芸能界に激震が走っている。

 小出は8日に謝罪文を発表し、「私の軽率極まる行動により、関係各位の皆さまに甚大なるご迷惑、ご心配をおかけしましたことを心より深くお詫び申しあげます」「相手の方のお気持ちを察するに、お詫びしてもしきれません」「ひとえに、私の社会人として、また表に出る人間としての自覚の低さ、自分自身への甘さが招いたことであり、弁解の余地はございません」と謝罪した。

「報道を受け、所属事務所は小出を無期限で芸能活動停止としたことを発表。10日から開始予定だった主演ドラマ『神様からひと言~なにわ お客様相談室物語~』(NHK)の中止が決定しました。さらに、今夏、全世界に配信予定だったドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』(Netflix)にも、明石家さんま役として出演していましたが、こちらも放送中止の可能性が高そう。これまで出演していた『JIN-仁-』『ROOKIES』(共にTBS系)、『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)といった人気作品も、再放送できなくなるのは確実です」(芸能記者)

 さらに、昨年大ヒットした映画『シン・ゴジラ』の地上波放送にも影響が出る可能性があるという。

「小出は消防隊の隊長役として出演していました。出演はほんの少しで、ヘルメットに消防服姿なので小出だと気づかなかった人も多かったほど。とはいえ、消防隊員として避難を呼びかけるセリフがあり、はたしてそこだけをうまくカットすることができるかどうか……。今回の淫行報道により、放送が自粛される懸念が出てきたことで、ネット上では特撮ファンからは『映画を我慢してテレビ放送を待っていたのにふざけんな!』と怒りのコメントが連打されています」(映画ライター)

“チョイ役”の不祥事で放送中止になったとしたら、メインキャストや関係者たちはやりきれないだろう。

記録よりも記憶に残る“裏方夫婦”の映画年代記! 『ハロルドとリリアン』がいたから名作は生まれた

<p>日本語の“裏方さん”にあたる外国語を調べたことがあるが、なかなかピンとくる言葉に出逢えなかった。英語だとunsung heroという言い回しがあるが、どうも脚光を浴びそびれた人、記録に残らなかった人、という残念な意味合いが感じられてしまう。日本語の“裏方さん”には親しみと敬意が込められているが、欧米文化にはそういった感覚はないのか。そんな疑問に答えてくれたのが、現在公開中のドキュメンタリー映画『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』だった。</p>

<p>『ハロルドとリリアン』の主人公であるハロルド・マイケルソン&リリアン・マイケルソンは、それぞれ絵コンテ作家、リサーチャーとして戦後のハリウッド黄金時代に大活躍した伝説の裏方夫婦だった。夫ハロルドの絵コンテ作家としての凄さがよく分かるのは、旧約聖書の出エジプト記を実写化した『十戒』(56)の海がまっぷたつに割れるシーン。映画史に残るこの名シーンを、イメージボードにしてまず描いてみせたのがハロルドだった。<br />
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その人気に陰り? 福士蒼汰主演映画『ちょっと今から仕事やめてくる』が爆死で、7月期ドラマにも暗雲漂う

その人気にかげり? 福士蒼汰主演映画『ちょっと今から仕事やめてくる』が爆死で、7月期ドラマにも暗雲漂うの画像1
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』番組サイトより

 福士蒼汰主演映画『ちょっと今から仕事やめてくる』が5月27日に公開されたが、かなり厳しいスタートとなったようだ。

 同27日、28日の「週末観客動員ランキング」(興行通信社調べ)では、6週連続トップの『美女と野獣』、同じ1週目の『家族はつらいよ2』に次いで、初登場で3位にランクイン。一見まずまずの発進のように思えるが、問題なのはその中身。土日2日間の観客動員は10万2,000人、興行収入は1億4,000万円と低調だ。

 最近封切になった主な邦画の1週目の興行成績は、菅田将暉主演『帝一の國』が16万6,000人、2億1,400万円(動員、興収/以下同)。福士も出演した木村拓哉主演『無限の住人』が14万5,000人、1億8,900万円。岡田准一主演『追憶』が18万人、2億2,700万円。唐沢寿明主演『ラストコップ THE MOVIE』が8万1,000人、9,600万円。Hey!Say!JUMP・伊野尾慧主演『ピーチガール』が12万人、1億4,300円といったところ。

『仕事やめてくる』は、早くから大コケが予想されていた『ラストコップ』に次いでワースト2位の惨状。特に1週目の興行成績で、客層が限られそうな伊野尾と山本美月のコンビによる『ピーチガール』にも負けてしまったのは、なんとも痛い。

 福士自身の主演映画では、有村架純とのW主演で最終的に23億2,000万円の興収を上げてそこそこヒットした『ストロボ・エッジ』(2015年3月公開)の1週目が、28万6,450人、3億3,243万7,800円だったことを思えば、『仕事やめてくる』は動員、興収共にその半分以下だ。

『仕事やめてくる』は、ブラック企業で心身共に疲弊した新米サラリーマンが、ナゾめいた男との出会いを通して立ち直り、人生を見つめ直していく姿を描いた作品。原作は70万部を突破するベストセラーとなった北川恵海の同名小説(KADOKAWA)で、漫画化(同)もされており、原作、漫画のファンからは一定の期待感があったはず。福士以外の主要キャストは工藤阿須加、黒木華、吉田鋼太郎、小池栄子、森口瑤子、池田成志で、なかなかの豪華メンバー。これで不振となれば、製作委員会も福士もショックを隠せないだろう。

 福士は、13年前期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でブレーク。その後出演した『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)では、主演・綾瀬はるかの年下の恋人役を好演し、人気はうなぎ上りとなった。ところが、ゴールデン帯での連ドラ初主演となった月9ドラマ『恋仲』(フジテレビ系)は平均10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、当時の月9としてはイマイチ。『お迎えデス。』(日本テレビ系)は平均7.9%と大爆死してしまった。その直後の同6月25日と26日にオンエアされたスペシャルドラマ『モンタージュ三億円事件奇譚』(フジテレビ系)でも主演を務めるも、前編8.3%、後編7.7%と、これまた大コケ。

 主演ドラマが相次いで爆死したことで、その人気にも陰りが見えていたが、『仕事やめてくる』も不振とあっては、この先の活動に不安がよぎる。7月期には、日曜ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)で『お迎えデス。』以来の連ドラ主演が決まっているが、大きな暗雲が垂れ込めてしまった。
(文=田中七男)

リリー・フランキー、橋本愛が宇宙人として覚醒!? 三島由紀夫のSF小説『美しい星』を映像翻訳化!!

<p> 天才の考えていることは、よく分からない。自伝的小説『仮面の告白』を24歳のときに執筆し、若くして成功を収めた三島由紀夫は、やりたいことをやり、書きたいことを書き、そして市ヶ谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺を遂げ、45年間の生涯の幕を閉じた。ノーベル文学賞の候補に挙げられる一方、自衛隊の演習機に乗って子どものようにはしゃぐ童心を持ち合わせていた。空飛ぶ円盤の観測にハマっていた時期もあり、そんな天才作家・三島由紀夫が唯一のSF小説として発表したのが『美しい星』だった。コメディなのか、マジなのか、判別できない奇妙な味わいのある1冊である。</p>

<p> 三島文学を語る際にスルーされることの多い『美しい星』だが、1980年代に入って、鹿児島から上京してきたひとりの青年がその奇妙さに魅了される。大学で映画サークルに所属していたその青年は卒業後、CMディレクターとしてキャリアを積み、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07)で監督デビューを果たし、『桐島、部活やめるってよ』(12)、『紙の月』(14)とヒット作を連発するようになった。吉田大八監督である。原作小説を読んでから30年、吉田大八監督は念願の『美しい星』を映画化した。</p>

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