「バラエティ」の記事一覧(3 / 5ページ)

外来種を“敵”だ“悪”だと決めつけるフジテレビ『ゲキタイレンジャー』の違和感

 11日に放送された『凶暴害獣vs職人の技 ゲキタイレンジャー』(フジテレビ系)の放送内容が、いろいろと物議を醸している。

■なぜ鉄腕DASHでやったばかりの企画を?

 

 まず気になったのは、番組序盤で扱った「石垣島で外来種グリーンイグアナを撃退」という内容が、つい20日ほど前に『ザ!鉄腕!DASH!!』(日…

続きを読む

ナポリタンはどうなるんだ?『ぶっこみジャパニーズ』だけじゃない!“日本バンザイ番組”はもう限界

 もう、“日本バンザイ番組”もネタ切れじゃないのか。年末にTBS系列で放送されたバラエティ特番『ぶっこみジャパニーズ』を機に、業界内では、そんな話題が盛んになっている。

 ここ数年人気を得た、外国人ゲストを招くなどして日本文化の素晴らしさを再確認する番組は、好評を博していた。その中でも、この番組は少し毛色が違っていた。海外の料理店などに、日本の「カリスマ」とされる料理人が潜入し…

続きを読む

テレ朝深夜『俺の持論』が、ゴールデン昇格寸前!? 『しくじり先生』の“しくじり”から学び……

 テレビ朝日のバラエティー番組というと、夜の11時台以降や深夜で放送されて好評だったものをゴールデンタイムに移動させるというパターンが多いことで知られている。『アメトーーク!』『しくじり先生 俺みたいになるな!!』『くりぃむナントカ』『ぶっちゃけ寺』『お試しかっ!』など、ゴールデンでは短命に終わった番組も含めて、枚挙にいとまがない。

 そして、次にゴールデンに昇格するとウワサさ…

続きを読む

日テレの「物置の中身を全部出す」特番は、テレ東のアレを参考に制作された!? だが、ミラクルが起こって亜流に終わらず

 毎年1月にNHKで放送されている『新春TV放談』。前年を振り返り、テレビのあり方を語り合うのがこの番組の趣旨だが、1月2日に放送された“2018年版”で話題になったのは、テレビ東京系で定期的に放送されている…

続きを読む

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2017年のテレビ事件簿【バラエティ編】

 2017年のテレビバラエティで大きな“事件”といえば、『めちゃ×2イケてるッ!』と『とんねるずのみなさんのおかげでした』(ともにフジテレビ系)の終了発表だろう。「楽しくなければテレビじゃない」というフジテレビイズムを色濃く残していた両番組の終了は、1980年代以降、脈々と受け継がれてきた“フジテレビ的”なものが遂に終わってしまうのか、と時代の移り変わりを実感し、寂しくなってしまう。

続きを読む

バラエティ界の新たなMC候補として滝沢カレンが急浮上! MCとしての理想的な条件をすべて持つ人材だった

<p> なんだかんだ、バラエティ界では、なだらかな新陳代謝が図られている。昔と違い、潤沢な制作費をかけられないテレビ業界。ランクの上がり切った大御所ばかり起用すると、多大なギャランティが発生するため、若い芽の成長が強く望まれているのだ。</p>

<p> 最近のキャスティング、特にMC陣の顔ぶれを見れば、それは明らか。有吉弘行やフットボールアワー・後藤輝基が重宝されている現在だが、彼らに続くのはオードリーの若林正恭や千鳥のノブといった新顔たちである。</p>

『しくじり先生』終了に見る「飽きられる前にやめる」テレ朝と「やめられない」フジの苦悩

『しくじり先生』終了に見る「飽きられる前にやめる」テレ朝と「やめられない」フジの苦悩の画像1
テレビ朝日系『しくじり先生 俺みたいになるな!!』番組公式サイトより

 芸能人や著名人が自らの失敗談を語るテレビ朝日系の人気番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』が終了。人気コンテンツをあっさり打ち切る潔さに、“お台場方面”からは、ため息が漏れている。

『しくじり先生』は、2014年10月に深夜枠でスタート。瞬く間に話題となり、15年4月にゴールデンに昇格。ホリエモン、新垣隆、ヒロミ、新庄剛志、清水宏保、熊切あさ美、貴闘力など、常に話題性の高い著名人をブッキングして、人気を博してきた。しかし、同番組は亀田史郎&興毅親子が出演した9月24日放送回で終了。この決断について、テレビ情報誌記者は語る。

「今回の番組終了は、業界でもかなり話題になりました。番組に一時ほどの勢いがなくなっていたのは事実ですが、ベッキーやショーン・Kなど、ゲスト候補はいくらでもいたと思いますので、ネタ切れということはないでしょう。テレ朝は、『しくじり先生』もそうですが、『大改造!!劇的ビフォーアフター』や『ナニコレ珍百景』も昨年で終了させています。今回の改編では『SmaSTATION!!』も終わりました。いずれも番組の知名度は高く、家族で楽しめる内容で、手堅く数字を取っていましたが、今回の『しくじり先生』のケースを見ても、“飽きられる前にやめよう”という姿勢は顕著です」

『しくじり先生』も、『ビフォーアフター』や『ナニコレ珍百景』と同様、今後はスペシャルで不定期復活させる見込みだが、これをうらやましげに見つめるのがフジテレビだ。関係者が声を潜めてこう語る。

「『しくじり先生』が終わるなら、ウチの番組なんて、ほとんど終わらなきゃダメでしょう。もう数年来、打ち切り話が出ているのが『めちゃイケ』と『みなさんのおかげでした』ですが、どちらも結局“過去の栄光”が忘れられないんです。どちらもかつては、20%前後は当たり前というお化け番組でしたから、『もしかしてもう一度……』という思いがあるようです。しかも、『打ち切りにするのはいいけど、じゃあ誰があの枠を埋められるわけ?』というのが現在の状況です。『めちゃイケ』は、すでに21年目、『みなさん』に至っては、前身番組から合わせれば30年以上やっているわけで、“ナイナイ”“とんねるず”という枠を埋められる若手がまったく育っていません。かくして、打ち切りがどんどんと延び延びになる悪循環ですよ」

 決断するタイミングを逸した結果が、フジテレビの現在の状況だ。6月に社長に就任した宮内正喜氏からは、タイムテーブルの“総取っ換え”を示唆する発言も飛び出しているが、フジが“しくじり”から脱するのはいつ?

突然のアクシデントに鶴瓶が神対応! 演者と観客の壁を取り払う『きらきらアフロ』の特異性

<p> 笑福亭鶴瓶は、知人を集めて六本木でカラオケをしたという話を快調に語っていた。</p>

<p>「それはね、僕のファンの子らもいながらも、精神科医がおったり、NHKのアナウンサーがおったりとか、メイクさんがおったりとかね……」</p>

<p>とここまで言って、突然、鶴瓶は客席の女性に目を向け言った。</p>

<p>「大丈夫、自分?」</p>

<p> 見ると、女性はハンカチを口に当て、顔色が真っ青。体調を崩していたのだろう。それにいち早く気づき、手を差し出しながら「おいでおいで」と席を立たせ、スタッフに指示を出しながら誘導していく。さらに、女性が申し訳なさそうに退室していくのに対して優しく声をかける。<br />
</p>

成長株・銀シャリも育成の場はナシ……特番MC芸人の「人材不足」と「上が詰まりすぎ」問題

成長株・銀シャリも育成の場はナシ……特番MC芸人の「人材不足」と「上が詰まりすぎ」問題の画像1
ナチュラルエイト公式サイトより

「いま秋の特番の構成を行っているのですが、どの番組もMCの起用に頭を悩ませているようです。というのも、みんなが起用したいMCというのが、ほぼ2人に集中してるんです。どの企画でも名前が挙がるものですから、局内でまず調整しないと難しい状況なんです」(テレビ局関係者)

 現在、バラエティのMCを席巻しているのは、言うまでもなくお笑い芸人。その中でも、ダウンタウン、ナインティナインをはじめとした吉本興業の勢いはすさまじいものがある。

「ダウンタウン、ナイナイは別格ですが、中堅層でいうと、フットボールアワーの後藤輝基さんは引く手あまたですね。特番、新番組、どちらも彼の名前が挙がらないことはないです。ギャラもまだゴールデンで80~100万円くらいと、費用対効果も高いですからね」(バラエティスタッフ)

 西の筆頭が後藤なら、東の筆頭はくりぃむしちゅーの上田晋也だという。

「上田さんも、後藤さんに負けず劣らずオファーが多いですね。2人に共通して言えるのは、大御所相手にも臆せずにツッコミができることと、例え話の言い回しが秀逸だということですかね。ただ、ギャラに関しては事務所が独立系の分、上田さんのほうがはるかに高い。ゴールデンで最低でも100~150万円くらいでしょうか。大みそかの特番は1,500万円という破格のギャラだったそうですし、今後もギャラはどんどん上がっていくでしょうね」(芸能事務所関係者)

 まさに芸人冥利に尽きる話だが、この2人をブッキングできなかった番組は頭を悩ませることになりそうだという。

「この2人をツモれないと、続く芸人がなかなかいないんです。次に名前が挙がってくるのが、西ではブラックマヨネーズ、東ではバナナマンやタカアンドトシあたりですが、大物相手に弱かったりで、明らかに人材不足です。いま成長株とみられているのが銀シャリと、意外なところではトレンディエンジェルなんですが、とにかく上が詰まりすぎているので、なかなか若手MCを育てられる場がないんです」(前出バラエティスタッフ)

 若手のイメージが残るナイナイや上田も、あと数年で50歳となる。MCがこなせる若手の育成は、急務だと思われるが……。

『行列』も……バラエティ“親子共演”連発に見る「高齢者向け」テレビのオワコン度

『行列』も……バラエティ親子共演連発に見る「高齢者向け」テレビのオワコン度の画像1
吉幾三 オフィシャルウェブサイトより

 8月6日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に歌手の吉幾三と、娘のKUがそろって出演した。KUは吉の長女で、8月23日にアルバム『Which KU do you like?』(ビーイング)でメジャーデビューを控えている。

 番組では、「酒の席で歌のうまい人間に出会うと誰かれかまわずプロデュースを持ちかける」「娘には厳しかったのに孫には甘すぎる」といったKUからのクレームが取り上げられ、アットホームな雰囲気で番組は進んだ。

 吉親子に限らず、最近では芸能人親子の共演が増えている。俳優の高橋英樹とフリーアナウンサーの高橋真麻、お笑いタレントの関根勤とタレントの関根麻里など、おなじみの組み合わせのほか、俳優の哀川翔と女優の福地桃子など新しい並びも登場している。いずれも子どもが、親の奇人変人ぶりを暴露し、親がタジタジという展開が王道である。なぜこれほど親子共演が増えたのか。

「ひとつあるのはタレントの高齢化ですね。ここ30年ほど、テレビの第一線で活躍する顔ぶれはほとんど変わっていません。その間に子どもが大きくなって、同じ道を選ぶことになり共演する機会が増えるのは、自然な流れといえるでしょう。親子共演の形ならば普段テレビに出ない大物芸能人にもオファーがしやすい。さらにバーター扱いならばギャラも安く抑えられますし」(放送作家)

 そもそも、親子そろって芸能人というケースは珍しいことではない。古くは落語家、林家三平の長男・林家こぶ平(現・正蔵)、芸人、東八郎の次男・東貴博などが“親の七光り”をネタにしてきた。それでも血がつながっていても“師匠と弟子”の関係には独特の緊張感がある。だが最近の親子共演はそうしたものとは無縁である。

「芸能人の高齢化とともに、視聴者層も高齢化しています。そこでは、過激なネタよりも、ゆるゆるとしたエピソードが好まれやすい。高齢の視聴者が、自分の子どもや孫を思い出させるような“親バカ”ネタが好まれているのでしょう。今テレビに求められるものは“安心で安全”な無難なコンテンツであるといえます」(同)

 テレビはつねづね“オワコン”といわれてきたが、老人のためのメディアとなりつつあるのが実態である。(文=平田宏利)

サブコンテンツ

このページの先頭へ