「04スポーツ」の記事一覧(15 / 38ページ)

格闘技『RIZIN』視聴率“大健闘”報道の違和感「実際には時間帯最下位だったのに……」

<p> 25日にさいたまスーパーアリーナで行われた総合格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016 無差別級トーナメント』のテレビ平均視聴率は、多くのメディアが「8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)」と強調し、「健闘した」という論調で伝えていたが、これは2部構成の後半部分の数字であり、実際の全体平均は7.2%と低調なもの。前半は6.2%で、主要6局中、最下位だった。つまり、各メディアが煽るほど「大健闘」だったわけではないのだ。</p>

ミランでもベンチなのに……本田圭佑“バルサに売り込み”怪行動の裏事情

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 先頃、サッカーW杯アジア最終予選のイラク戦とオーストラリア戦を戦う26名が発表された日本代表だが、これまで主軸を担ってきた欧州組の大半が所属先でベンチ要員であるにもかかわらず、選出されたことに批判が集まっている。

 そんな欧州組の1人である本田圭佑(ACミラン=イタリア)だが、今夏FCバルセロナ(スペイン)に自らを売り込んでいたことが、スペイン紙の報道で明らかになった。

 バルセロナといえば、リオネル・メッシ(アルゼンチン代表)やネイマール(ブラジル代表)といったワールドクラスのスター選手が所属する世界でも1、2を争うメガクラブ。全盛期ならともかく今は、はるか格下のミランですら、出場機会を得られない本田に居場所があるとは思えないのだが。

「バルサのスポーツディレクターを務めるアリエド・ブライダがミランの元スタッフだったことから、本田サイドが打診したそうですが、テクニックとスピードが不足していることを理由に、あっさりと断られたそうです。そりゃそうですよね(苦笑)」(サッカーライター)

 2014年のブラジルW杯では、自身を過信して優勝の二文字を口にしたあげく、惨敗を喫して批判を浴びた本田だが、いまだに自信過剰の悪癖が抜け切れていないということか。バルサでメッシやネイマールと一緒にプレーできると考えるとは、正気の沙汰とは思えない。

「本人もミランでのプレーについては、いつクビになってもおかしくないと話しているだけに、はるか格上のバルサで活躍できるとはさすがに思っていないでしょう。ただ、日本やアジアでのマーケティングにおいて自分が多大な影響力を持っていることは自覚しているので、商業目的でもバルサが獲得してくれるかもしれないと、甘い期待を抱いたのかもしれません。バルサに入団できれば、ミランと同様にベンチ要員だとしても、本人としては自身のステータスが上がって、それはそれでいいと考えているのでしょう。試合に出られなくても、日本代表には選ばれるわけですから。現役引退後はビジネスの世界に進出することを公言している本田にとって、ミランの10番を背負い、バルサにも在籍したとなれば、大きな勲章となってビジネス上のメリットをもたらすはずです」(同)

 残り少なくなった現役生活の花道を飾るべく、汲々としているのが現在の本田なのかもしれない。しかも、スポーツ的な観点ではなく、自身のステータスを上げることばかりに心を砕いているようにしか映らず、見苦しいことこの上ない。こんなことがまかり通ってしまうのは、日本代表に正しい競争原理が働いていないからだろう。

ハリルホジッチは完全にウザイ上司! 日本が弱くなったのは、選手が話を聞いてないからか?

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 29日、サッカーロシアW杯アジア最終予選メンバー発表会見が行われた。選ばれた26名の顔ぶれは、いつもとほぼ変わりはなく、唯一のサプライズと言えるのは、今年3月に代表合宿に追加召集されていた永木亮太(鹿島アントラーズ)の初選出くらいだろうか。

 ハリルホジッチ監督は兼ねてから「クラブでの出場機会がない選手は召集しない」と明言していたが、今回も召集された香川真司(ドルトムント=ドイツ)、本田圭佑(ミラン=イタリア)、清武弘嗣(セビージャ=スペイン)、岡崎慎司(レスター・シティ=イングランド)、宇佐美貴史(アウクスブルグ=ドイツ)、川島永嗣(メス=フランス)は、今季のほとんどをベンチで過ごしている。このことに関してハリルホジッチは、それぞれのクラブでのライバルの強力さや、試合に出れなくても精神的な支柱になれるといった、自身の発言の矛盾について言い訳とも取れる趣旨の説明を行った。

 さらにハリルホジッチは“言い訳ではないが”という言葉を随所に散りばめ、レギュラー組の試合勘不足や長距離移動、アジアでの環境の苛酷さを訴え、ここまで芳しくない成績の説明に終始した。

 そのことに関して「言い訳にしか聞こえない」と記者から質問が飛ぶと、就任してからどれだけ勝つために努力してきたかを事細かに説明することで内容をはぐらかし、挙句の果てに、その記者に対して「サッカーを知らない人間に言う権利があるのか?」と、逆ギレとも取れる内容の発言をしてしまった。

「Jリーグのいい所をひとつお願いします」という質問には、「スピードが少しある」と答えるも、聞かれてもいない海外とのレベル差を一から説明し、いかに自分が置かれている状況が厳しいかを訴えた。さらに、話が長すぎるハリルホジッチに対して「イラク戦とオーストラリア戦の勝ち点についての目標を“シンプル”にお願いします」との質問が別の記者から飛ぶが、2カ国の強さを説明し、明確に勝ちが目標なのか、引き分けが目標なのかを“シンプル”に答えることはなかった。

「日本代表が弱くなった理由のひとつに、ハリルの話が長いからというのは間違いなくあります。ハリルは1の質問に対して、10返してしまう癖があるんです。そのせいで選手、協会、ファンがハリルの伝えたいことを受け止め切れないんですよ。話が長すぎて、ミーティング中に若手の選手が寝てしまったこともあるくらいですから。それも日本代表の合宿でなんて、ありえないですよね。さらに、興奮すると通訳の発言が終わる前に次の話を始めてしまって、言葉がバッティングするんです。記者会見でそれですから、もっと興奮しているハーフタイムの指示なんて選手はまるで聞こえてないんじゃないですかね。聞き返したら聞き返したで、必要以上に情報を飛ばしてくるので、選手は大変だと思います。まるでウザイ上司ですよ」(スポーツライター)

 ハリルホジッチが日本サッカーを強くするために必死になっていることは間違いない。しかし、その情熱からか伝えたいことが多すぎて、選手やファンは混乱してしまう。もう少し余裕が持てればハリルホジッチも変わってくるのかも知れないが、今の代表を考えると、その前に退任させられる可能性も少なくなさそうだ。
(文=沢野奈津夫)

フジテレビの“起爆剤”にならず! あまりにも“流行る要素”がなさすぎたBリーグの惨状……

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フジテレビ番組サイトより

 22日にフジテレビ系列で生中継された、男子バスケットボールの新プロリーグ「Bリーグ」の開幕戦「A東京vs琉球」の平均視聴率が5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だった。

 開幕前、NBLとbjリーグの2リーグを統一しBリーグを作り上げた川淵三郎エグゼクティブアドバイザーは、メディアの取材に対し、開幕戦の視聴率について「初日の視聴率はとにかく2ケタほしいよ。15%だな。スタートが一番大事なんだ」と話していたが、フタを開けて見ると、最も視聴率が期待できるプライムタイムの放送としては大惨敗。同時間帯では、18年間続いた長寿番組『いきなり!黄金伝説』(テレビ朝日系)の最終回スペシャルが14.9%で有終の美を飾った。

「もともと、フジテレビはBS局でbjリーグの中継に力を入れていた流れで、歴史的な開幕戦を放送することになった。慢性化した視聴率の低迷を一向に打開できないフジだけに、幹部としてはなんとか“起爆剤”的なコンテンツになることを期待。生中継の番組MCにジョン・カビラとカトパンこと加藤綾子アナを投入。応援キャラクターにバスケ経験者の広瀬アリス・すず姉妹を起用して番宣させ、試合前にはE-girlsの藤井萩花・夏恋の姉妹ユニット・ShuuKaRenが、公式テーマソング『Take-A-Shot! feat. PKCZ(R)』を、史上初の全面床面LEDコートでショーアップされた光のパフォーマンスの中で披露したが、結局、E-girlsの所属事務所・LDHに近々CDデビューするShuuKaRenの売り出しにうまく使われただけで、視聴率アップにはまったくつながらなかった」(広告代理店関係者)

 ちなみに、93年5月15日に開幕した国内初のプロサッカーリーグ・Jリーグの開幕戦「ヴェルディ川崎vs横浜マリノス」はNHKで生中継され、それまでのサッカー中継史上最高視聴率となる32.4%を記録。以後、現在までしっかりと人気が根付き、かつてはアジア予選突破もままならなかったサッカー日本代表は、すっかりW杯の常連国となった。

 Jリーグと比べ、Bリーグはあまりにも盛り上がりに欠けてしまったかたちだが、理由はどこにあるのだろうか?

「Jリーグの開幕当時の方が、全体的にテレビの視聴率が高かったので、同じ土俵で視聴率を比べるわけにはいかないが、一般的にBリーグの知名度がまったくと言っていいほど浸透していなかったのは明らか。Jリーグ開幕時、日本人ではカズやラモスら、すでに日本代表の主力としてある程度、知名度があった選手がそろっており、それに加え、開幕に合わせジーコ、リネカー、リトバルスキーらW杯で活躍したレジェンドプレーヤーを続々と日本に連れてきた。それに比べ、Bリーグは国内を1リーグに統一しないと五輪に出場できなくなったため、いわば応急措置的に統一された新リーグ。NBLは実業団が母体のチーム中心だったが、ろくにテレビ中継もなく選手の知名度はほぼ皆無。一方bjリーグは演出こそ本場アメリカのNBAに近い感じだったが、主力選手はNBAのレベルに達しない黒人選手たちが中心。おまけに、バスケの男子代表は76年のモントリオール以降、五輪から遠ざかり、Bリーグ開幕前で絶大なPRになるはずだったリオ五輪も予選落ち。まったく日本で流行る要素が見当たらない」(スポーツ紙のベテラン記者)

 お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明はパーソナリティーをつとめるラジオ番組でBリーグについて「流行らない」とバッサリ。Bリーグの関係者と選手には小木の予想を裏切る結果を目指し、奮起してほしいものだが……。

“呪い”の名古屋か、“負のサイクル”の新潟か――福岡&湘南に続く「J2降格確定」はどのチーム?

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Jリーグ公式サイトより

 2016年のJ1リーグも残り4試合となり、すでに鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレが、チャンピオンシップ出場権を獲得している。一部メディアは、来季から1ステージ制に戻す案がJリーグ内で議論されていると報じているが、チャンピオンシップ導入を強引に推進してきたJリーグ幹部からすると、最後の大会はなんとしても盛り上げたいところ。残りの2枠は、観客動員数で浦和レッズに次ぐ、横浜F・マリノスとガンバ大阪が獲得してくれることを願っているのではないか。

 そんな優勝争いの裏で行われているJ1残留争いだが、2つの人気クラブのどちらかが降格する可能性が高い。Jリーグ屈指の金満クラブである名古屋グランパスと、地方クラブで優勝争いに加わっていないにもかかわらず、観客動員数で7番目につけているアルビレックス新潟である。

 J1からJ2に降格するチームは3チーム。今年のデッドラインは勝ち点35で、試合数を考えると、アビスパ福岡の降格は7月の予想通り(参照記事1)ほぼ確定。また、湘南ベルマーレも厳しい。となると、残りは1枠。勝ち点26の名古屋、同27の新潟、同28のヴァンフォーレ甲府のうち、1チームが落ちることになる。7月の予想からいくと、降格するのは戦力で劣る甲府だが、なにしろ名古屋には「ノヴァコの呪い」「西野の呪い」(参照記事2)がある。となると、新潟が有利かと思いきや、「負のサイクルにハマっている」とサッカーライターは言う。

「新潟の吉田達磨監督ですが、敗戦後の会見は、とにかく審判批判ばかりなんです。もちろん、審判のミスもあるのですが、それで負けている試合なんて2試合もない。どのチームも、審判のミスで負けることはある。にもかかわらず、批判ばかりするから、選手にも伝染し、ナーバスになっている。試合が始まると、ちょっとしたことで選手たちが審判に食ってかかる。本来、チームのリズムがいい時は、リスタートも早くし、リズムを逃がさないようにすべき。ですが、新潟は、勝手に不信感を募らせ、ファウルアピールで試合を止め、リズムを悪くしてしまっているんです」(同)

「疑う気持ちから自滅する」というのはよくある“負のサイクル”だが、まさに新潟は、その状況に陥っている。一方の名古屋は、強靭なメンタルを持つ田中マルクス闘莉王の復帰後は3戦2勝と、“呪い”を払しょくしつつある。呪われている名古屋か、負のサイクルの新潟か、資金力と戦力で劣る甲府か、はたまた別チームが4連敗で落ちてくるか――。人気クラブが絡んでいるだけに、今年の残留争いは、例年以上に盛り上がりそうだ。
(文=TV Journal編集部)

サッカー界“エアインタビュー”騒動は私怨のこじれ? 過去には暴力沙汰も……

<p> サッカーマスコミの“エアインタビュー問題”で、告発者の作家による暴行疑惑が持ち上がっている。</p>

<p> 数カ月前から、雑誌名を具体的に挙げてサッカー専門誌による捏造インタビューが存在することをノンフィクションライターの田崎健太氏が告発していたが、名指しされた雑誌の「ワールドサッカーキング」(フロムワン)の岩本義弘編集長は、これこそ「捏造記事」と反論。「田崎氏の指摘は全くの事実無根であり、単なる“妄想記事”」として、当該記事の取材経緯を明かしている。</p>

プロバスケット「Bリーグ」開幕戦で“お祭り騒ぎ”! フジテレビに、バスケへの愛はあったのか?

<p> 分裂していた2リーグを統一し、「B.LEAGUE」(Bリーグ)をつくった川淵三郎初代チェアマンは試合前、「15%を狙う」と宣言していた。しかし、結果は5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。「歴史的開幕」とうたい、フジテレビがゴールデンで勝負をかけたプロバスケットボール・Bリーグ開幕戦の視聴率だ。</p>

<p> この数字は、いちバスケファンとして、いささかショックだった。NHK BSでも同時中継、さらにソフトバンクが運営する「スポナビライブ」でも無料配信されていたとはいえ、さすがにもう少し数字が取れると思っていた。</p>

<p> だが、フジテレビのショックたるや、もっとすさまじいのではないだろうか? この2週間、さまざまな番組を横断して、バスケPR企画を実施。深夜帯では特別番組まで放送して、「バスケ開幕」を訴えていたからだ。</p>

柔道金・ベイカー茉秋“ウエア問題”でイベント映像お蔵入り……五輪利権の歪みとは?

<p> リオデジャネイロ五輪で柔道金メダル獲得のベイカー茉秋が着た日本代表オフィシャルウエアをめぐって、ちょっとしたトラブルが生じている。</p>

<p> 9月13日、都内ワーナー・ブラザース映画試写室で行われた映画『スーサイド・スクワッド』のイベントに、ベイカーは祖母の小林リナ、芸人のなだぎ武と登壇したが、このとき着ていたのが日本代表のオフィシャルジャージだった。実は、これについてJOC(日本オリンピック委員会)関係者からワーナーにクレームが入ったというのだ。</p>

<p>「五輪のオフィシャルウエアは、公式スポンサーのイベント以外で着用してはいけなかったようなんです。ベイカーさんの服装は、こちらで指示したものではなかったんですが……」と、イベント関係者は困惑顔。<br />
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サウジアラビアの審判買収はUAEよりもヤバイ? W杯アジア予選は、もはや札束でのしばき合い!

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イメージ画像(足成)より

 ロシアW杯アジア最終予選グループB初戦、日本代表は1日にUAEをホームに迎えるも、レフェリーの疑惑の判定で、1-2とまさかの敗北を喫してしまった。その日レフェリーを務めたアブドゥルラハマン・イブラヒム・アル・ジャシム氏は、ゴールラインを越えた浅野拓磨のシュートを見逃したり、不可解な判定でPKをUAEに与えるなど、他にも多くの謎を残し、世界中から非難を集めている。

 中東諸国のオイルマネーによる審判買収問題などもウワサされており、いわゆる“中東の笛”に日本は屈してしまった形になる。日本サッカー協会は、試合直後にアジア・サッカー連盟(AFC)に抗議文を提出し迅速な対応を取ったが、おそらく判定が覆ることはないだろう。これは二度と同じことが起こらないように釘を刺すのが目的だ。

 しかし、日本が注意しなければいけないのは、何もUAEに限ったことではない。

「中東の笛を使ってくるのは、UAEだけではありません。先日、日本と戦ったタイもアウェイでのサウジアラビア戦で中東の笛に泣かされました。何度もPKになるようなファウルを見逃され、試合終了直前には疑惑の判定でPKを取られ敗北してしまっているんです。さらにサウジアラビアは、イラクとの一戦でも終盤にPKを2つ獲得して大逆転を収めました。1本目はともかく、2本目は完全に誤審です。なんらかのお金のやりとりがあったと勘ぐられてしまっても仕方のない内容でした。世界中のファンから『アジアのサッカーは狂ってる』『スポーツではなく、札束でのしばき合いだ』と非難の声が上がっています」(スポーツライター)

 日本がこのグループBに振り分けられたとき、ファンからは安堵の声が上がっていた。それはグループAには、カタール、韓国、中国といった審判買収疑惑をかけらてきた国が多く入っていたからだ。しかし、蓋を開けてみればグループBも疑惑の判定だらけ。日本がW杯をかけて戦い続けなければアジアは、サッカー界から厄介払いされてしまうのかもしれない。
(文=沢野奈津夫)

サウジアラビアの審判買収はUAEよりもヤバイ? W杯アジア予選は、もはや札束でのしばき合い!

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イメージ画像(足成)より

 ロシアW杯アジア最終予選グループB初戦、日本代表は1日にUAEをホームに迎えるも、レフェリーの疑惑の判定で、1-2とまさかの敗北を喫してしまった。その日レフェリーを務めたアブドゥルラハマン・イブラヒム・アル・ジャシム氏は、ゴールラインを越えた浅野拓磨のシュートを見逃したり、不可解な判定でPKをUAEに与えるなど、他にも多くの謎を残し、世界中から非難を集めている。

 中東諸国のオイルマネーによる審判買収問題などもウワサされており、いわゆる“中東の笛”に日本は屈してしまった形になる。日本サッカー協会は、試合直後にアジア・サッカー連盟(AFC)に抗議文を提出し迅速な対応を取ったが、おそらく判定が覆ることはないだろう。これは二度と同じことが起こらないように釘を刺すのが目的だ。

 しかし、日本が注意しなければいけないのは、何もUAEに限ったことではない。

「中東の笛を使ってくるのは、UAEだけではありません。先日、日本と戦ったタイもアウェイでのサウジアラビア戦で中東の笛に泣かされました。何度もPKになるようなファウルを見逃され、試合終了直前には疑惑の判定でPKを取られ敗北してしまっているんです。さらにサウジアラビアは、イラクとの一戦でも終盤にPKを2つ獲得して大逆転を収めました。1本目はともかく、2本目は完全に誤審です。なんらかのお金のやりとりがあったと勘ぐられてしまっても仕方のない内容でした。世界中のファンから『アジアのサッカーは狂ってる』『スポーツではなく、札束でのしばき合いだ』と非難の声が上がっています」(スポーツライター)

 日本がこのグループBに振り分けられたとき、ファンからは安堵の声が上がっていた。それはグループAには、カタール、韓国、中国といった審判買収疑惑をかけらてきた国が多く入っていたからだ。しかし、蓋を開けてみればグループBも疑惑の判定だらけ。日本がW杯をかけて戦い続けなければアジアは、サッカー界から厄介払いされてしまうのかもしれない。
(文=沢野奈津夫)

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