「マンガ」の記事一覧(7 / 15ページ)

“モノノフ”作者がドルヲタの悲哀を描くマンガ『堂々とアイドル推してもいいですか?』小城徹也氏インタビュー

<p> 人は誰しも秘密がある。それは、家族の間でも同じだ。<br />
 しかし、人に知られずに味わう楽しみには、また違った面白さがあることも事実だ。<br />
 今、アイドルヲタク(通称:ドルヲタ)界隈で「けもの道」と呼ばれる人たちがいる。奥さんや子どもに内緒にしつつ、アイドルを楽しむ人のことである。<br />
 そんな「けもの道」の悲哀を描き、話題となっているマンガがある。<br />
 その名も『堂々とアイドル推してもいいですか?』(KADOKAWA)、通称『堂推し』。</p>

コアマガジンも参入で注目されるエロマンガ定額読み放題サービス「Komiflo」の挑戦

<p> 今年1月にサービスを開始した、エロマンガ初の定額読み放題サービス「Komiflo」が、好調だ。今月には、アダルト系大手のコアマガジンが発行する「コミックホットミルク」が、新たなラインナップとして加わった。サービス開始以来、ワニマガジン社の月刊誌を提供していた「Komiflo」への新規かつ大手の参入である。オープンから9カ月。高い定着率を維持するこのサービスは、さらなる飛躍を迎えようとしているようだ。</p>

少女マンガ界最大のタブー? 封印マンガ『キャンディ・キャンディ』を、40代おっさん目線で解説

<p> 皆様こんにちは。美白ブームの昨今ですが、この夏の紫外線対策はバッチリだったでしょうか? シミ・そばかすは、イマドキの女性にとっては天敵ですよね。しかし、かつて「そばかす」「鼻ぺちゃ」「おてんば」こそが、モテ系女子のキーワードだった時代がありました。</p>

<p> 今回ご紹介する『キャンディ・キャンディ』は、そんな「そばかす」ヒロインが活躍する少女マンガです。1975年に連載開始、翌年にアニメ化されて以降、少女マンガ界の人気を独占。関連グッズの売り上げは年間80億円にも上り、フランスやイタリア、アジア各国でも大人気となる、まさしく少女マンガ界のモンスターだったのですが、現在は読むことができない「封印マンガ」としても知られています。少女マンガの頂点を極めた大ヒット作に、いったい何があったのでしょうか?</p>

編集部もファンも甘やかしすぎ!? またまた休載の『HUNTER×HUNTER』冨樫義博の“モチベーション問題”

編集部もファンも甘やかしすぎ!? またまた休載の『HUNTER×HUNTER』冨樫義博のモチベーション問題の画像1
「週刊少年ジャンプ」公式サイトより

 冨樫義博の人気コミック『HUNTER×HUNTER』が、9月11日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)41号から休載することが明らかになった。

 同作はこれまでにも長期休載を繰り返してきており、今年6月26日発売の同誌30号で約1年ぶりの連載再開を果たしたばかりだが、復活したのはわずか10話分で、またしても休載となった。

「連載再開の時点で、すでに『どうせ、すぐに休むに決まっている』などの声も聞かれましたからね。結局、その通りになりました(笑)。前回も2016年4~7月の10週にわたって連載した後、1年間の休載でした。作者の冨樫は年内にもう1回復活するなどとうそぶいていますが、もうこのペースを守るつもりなのでしょう。こうなってくると、週刊で連載する意味なんてありませんよね」(コミック誌編集者)

『HUNTER×HUNTER』は、1998年に連載がスタート。しかし、頻繁に休載を繰り返しており、週刊誌ベースにもかかわらず、連載19年で、コミックスがたったの34巻しか出版されていないという体たらく。

「休載の総期間は、なんと9年半にも及びます。実に連載期間の半分以上を休んでいるわけですから、怠慢以外の何物でもない。持病の腰痛が原因だと言われたこともありましたが、冨樫の悪びれない態度を見れば、単に連載のモチベーションが下がっているのでしょう」(同)

 これだけ休載を繰り返してもファンの支持をいまだに得ているのは、冨樫と『HUNTER×HUNTER』の人気の高さがなせる業なのかもしれないが、ジャンプ編集部もファンも、冨樫を少々甘やかしすぎではないだろうか?

マギーのせいで……? 人気グルメ漫画『江戸前の旬』が寿司屋での“あの行為”に苦言!

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マギーオフィシャルファンクラブ「MAGGY MAGGY xoxo.」より

 マギーの“あの行為”が拡大して深刻問題になっていた!?

「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で好評連載中の『江戸前の旬』(九十九森原作、さとう輝劇画)だが、9月1日発売号(第927話)の内容がネット上で話題を呼んでいる。

 同作は1999年に連載がスタートし、単行本は既刊89巻を数える。銀座「柳寿司」三代目・柳葉旬が、寿司職人として大輪の花を咲かすべく奮闘する人気グルメ漫画だ。

 今回は、出前した寿司がネタだけ食べられた状態で返却され、手つかずのシャリを見て柳寿司の面々がショックを受けるシーンからスタートする。そして、最近こうした食べ方をするのがはやっていると嘆き、その原因が、“ハーフモデルで人気タレントの子”が、昨年テレビで炭水化物抜きダイエットを理由に、お寿司のネタだけを食べたことがきっかけだと指摘するのだ。

「名前こそ出していないものの、このハーフモデルがマギーだということは間違いないでしょう。彼女は昨年4月放送の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のコーナーで、スシローの寿司職人が握ったハマチの背身と腹身の握り2種類を試食。ところが、彼女は『私、上だけで!』と言いながら、ネタだけを食べ、シャリには一切手をつけなかった。この行為に視聴者からは『マナー違反』『職人に失礼』『ハマチの無駄死に』といった批判が連打され、炎上騒ぎとなりました」(出版関係者)

『江戸前の旬』は魚介類の知識や食文化についての情報や解説が特徴なだけに、おそらく作者はこうしたマナー違反の客が増えているという話を実際に見聞きしたのだろう。

「ネタだけを食べる人たちは、あえてシャリを残すことでダイエットを頑張っていると実感し、自己満足したり、ラーメン屋でスープを残すのと何が違うのか、といった反論をするそうです。しかし、『お寿司は寿司飯の味に合わせて寿司ダネを仕込んでいるってことがまったくわかってない』というセリフの通り、作者はこの行為が職人たちの“仕事”を侮辱していると捉えている。マギーは今作を読んで、いま一度反省したほうがよさそうです」(同)

 ラストでは最初にシャリを残した客が、ネタとシャリを一緒に食べたほうがおいしいと気づいてほっこりした結末となるのだが、果たしてマギーにこうした“気づき”が訪れる日は来るのだろうか?

美しい作品愛の世界……大幅乱丁で回収中! 宮谷一彦『ライク ア ローリング ストーン』に誰も怒っていない

美しい読者愛の世界……大幅乱丁で回収中! 宮谷一彦『ライク ア ローリング ストーン』に誰も怒っていないの画像1
『ライク ア ローリング ストーン』(フリースタイル)

 誰一人、この大きなミスを怒っていない。それは、作品力ゆえなのだろうか。

 8月1日に刊行された宮谷一彦『ライク ア ローリング ストーン』(フリースタイル)が、出版社のミスでページが入れ替わっていたことが発覚。出版社は回収・交換を告知している。

 宮谷一彦は、1960年代後半に先進的な作品を描き、大友克洋をはじめとする次の世代に多大な影響を与えたとされる人物。スクリーントーンを削って表現する技法を確立したのは、宮谷であるとされている。

 そうした蘊蓄はともかくとして、宮谷の作品は異常な熱気を持っている。現代、その作品を読むと描かれている熱気に違和感を持つかも知れないが「なんだか、とにかくスゴイ」作品となっているのである。

『ライク ア ローリング ストーン』は、そんな宮谷の代表作とされながらも、今まで単行本化がなされていなかった作品。すでにイーブックにおいて電子書籍化は果たされていたが、紙の単行本で刊行されたことはなかった。もし、紙で読みたいとすれば、掲載されていた雑誌「COM」を入手するしかなかったのである。

 その初の単行本化。しかも、こちらも初書籍化の『白夜』も同時収録ということもあり、一部の読者からは発売が心待ちにされていた。

 それが、話数の順番が変わってしまった理由はなぜか。

 出版社の説明によれば、最初に入手したのが「COM」の切り抜き。掲載時の扉には、各話ごとに話数が記されていなかった。そのため、一番上にあった第4話が最初だと思っていたという。また、単行本の作業の際に宮谷から提供された原稿がひとつの袋にバラバラに入っていたため、その誤解に気づかなかった。もちろん、校正の際に著者によるチェックも行われたのだが、それでも、誰も気付かなかったのだという……。

 著者も気付かないという大変な事態。ともすれば、単行本を心待ちにしていた購入者を中心に炎上しそうなものだが、自体はまったく異なる。

 多くの人が「なら、もう一冊買おう」と、話しているのである。

 実は筆者もその一人。ほかの人はどうかと、知人と、この椿事を話しあったところ、「こんな珍しい本は、またとない。交換の際に、ポストカードがプレゼントされるそうですけど、そんなものより、この本のほうが価値がありますよ」。

 いくら日本の漫画史に刻まれる歴史的作品とはいえ、けっして大部数が売れる作品でないのも事実。読者たちの作品愛と、単行本を作ってくれた出版社への感謝の心を感じる。
(文=昼間たかし)

不倫はダメ。ゼッタイ。『きまぐれオレンジ☆ロード』に学ぶ、正しい優柔不断のススメ

<p> ここのところ、またワイドショーの話題は、芸能界の不倫のニュースで持ち切りになっています。それにしても、マスコミにすっぱ抜かれる時期が集中するというのは不思議です。不倫強化月間か何かでしょうか?</p>

<p> ところで、不倫も恋愛もこじれて大ごとになる原因は、たいていは優柔不断さからくる三角関係のもつれだったりしますよね。今回は、80年代の大ヒットラブコメ『きまぐれオレンジ☆ロード』の主人公であり、“天才的優柔不断ニスト”の春日恭介から優柔不断の極意について学んでみたいと思います。<br />
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“中二病”だよ、全員集合!? 伝説の暴走族マンガ『疾風伝説 特攻の拓』

<p>「“ムカつき”が止まんねーよ…」</p>

<p> なんだ、二日酔いか!? と思った方もいるかもしれませんが、違います。これは暴走族マンガのレジェンド『疾風伝説 特攻の拓』に出てくる名ゼリフのひとつです。</p>

<p> このマンガのどのへんが“レジェンド”なのか? 次々と登場する、スーパーサイヤ人級の強さを持ったヤンキーたちのバトル、そして一度見たら忘れることができない、中二病丸出しの“セリフ回し”の数々……どこを切り取っても、レジェンドとしか言いようがないのです。今回はそんな『疾風伝説 特攻の拓』のすごさに迫りたいと思います。</p>

<p> そもそもタイトルからして、普通じゃありません。普通の人なら「しっぷうでんせつ とっこうのたく」と読んでしまうところですが、正しくは「かぜでんせつ ぶっこみのたく」です。「疾風」と書いて「かぜ」、「特攻」と書いて「ぶっこみ」と読めなければ、立派なヤンキーにはなれませんよ!</p>

<p> では、問題です。次の単語は、なんと読むでしょうか?<br />
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2020年、今度こそ人類は滅亡する!? 伝説のオカルト漫画『MMR マガジンミステリー調査班』を再検証

<p>「話は聞かせてもらった! 人類は滅亡する!!」</p>

<p> 皆さんは『MMR マガジンミステリー調査班』という作品をご存じでしょうか? 1990年代に連載されていた「週刊少年マガジン」(講談社)の編集部スタッフがガチンコで「UFO」「超能力」「幽霊」「ノストラダムスの大予言」等のオカルティックなテーマを調査するルポルタージュ漫画です。ネットでよくネタにされているため、リアルタイムで読んでなくても名前ぐらいは知っている人も多いことでしょう。</p>

<p> 特にノストラダムスの「1999年人類滅亡説」を作品中で何度も唱えて煽りまくり、99年を迎えようとする当時のマガジン読者たちを恐怖のドン底に陥れたのは今でも語り草となっています。<br />
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偉大なる60点マンガ!? 『ツヨシしっかりしなさい』は、こんな内容だった!

<p>しょうか? 1986年から1990年まで「週刊モーニング」(講談社)で連載され、92年にはアニメ化。フジテレビの日曜夜6時という『ちびまる子ちゃん』と同じ枠で放映され、94年にスーパーファミコンでゲーム化までされている、いわば「国民的マンガ」のひとつともいえる作品です。</p>

<p> 先日Twitter上で『ツヨシしっかりしなさい』のアニメ版が話題になり、「見ていたはずなのだが、内容はよく覚えていない」「主題歌だけはよく覚えている」「実は、アニメ化なんかされてなかったんじゃないか?」などといった声が多数ありました。国民的マンガであるはずなのに、この存在感の耐えられない薄さ……。そこで今回は、『ツヨシしっかりしなさい』とは一体どんなマンガだったのか、検証してみたいと思います。<br />
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