「日本テレビ」の記事一覧(22 / 42ページ)

展開が遅すぎた……視聴率6.7%に沈む綾野剛『フランケンシュタインの恋』際だつ長所と短所

<p>日曜ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)は第7話。視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と相変わらず低調ですが、ようやく物語が動き出して見やすいドラマになってきました。</p>

<p> 今回は、怪物・深志研(綾野剛)が大衆の面前でその正体を暴かれ、暴走してしまうお話。洋邦問わず、あらゆる“怪物モノ”ストーリーの定番展開なので、プロット以前の設定の強度だけで成立できちゃう回だったように思います。</p>

<p> そして考えるのは、ここまで長かったなーということです。『フランケンシュタインの恋』にとって、このエピソードは最初の転換点になっています。ここまで6話かけて、山を降りた怪物がどのように最初のコミュニティとファーストコンタクトを取ったかが説明されたに過ぎません。まず1人が受け入れ、その周囲の正体を知る人間が受け入れ、正体は知らないけど仲間だから共存する人々が現れる。その次の段階として、最初のコミュニティと世間一般との対立が発生するわけですが、そこまでで7話を費やしてしまっている。<br />
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日テレ、北川景子主演『家売るオンナ』スペシャル版も高視聴率で続編放送へ……怖いのは懐妊だけ?

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 北川景子主演のスペシャルドラマ『帰ってきた家売るオンナ』(日本テレビ系)が5月26日、『金曜ロードSHOW!』枠で放送され、13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマークした。

『家売るオンナ』は昨年7月期に連ドラとしてオンエアされ、全10話中9話で2ケタ台に乗せる安定した視聴率を記録。最終回は自己最高の13.0%で、全話平均11.6%と高視聴率で終えた。視聴者から続編を望む声も多く、8カ月ぶりの放送となったスペシャル版でも高い数字をマーク。これにより、気をよくした日テレは連ドラ第2シリーズの放送を決めたという。

「スペシャル版はあくまでも、続編ありきだったようです。エンディングでも、公式ツイッターでも、その可能性を匂わせています。今回根強い人気を示したことで、日テレも自信を深め、続編放送にGOサインが出たようです。北川本人も承諾したと聞いています」(テレビ制作関係者)

『家売るオンナ』は、テーコー不動産新宿営業所チーフで、スーパー営業ウーマンの主人公・三軒家万智(北川)が、あらゆる手段を用いて、家を売っていく姿を描いた作品。「私に売れない家はありません」が決めゼリフの万智の性格はクールで偏屈。部下に対しては、シゴキともいえる猛烈な態度を取るが、客に対しては、真摯に対応するため、どこか憎めないキャラクター。連ドラ最終回では本社の方針に逆らったため、課長の屋代大(仲村トオル)とともにクビになり、2人でサンチー不動産を開業した。スペシャルでは、元職場の新宿営業所が業績不振で、売上が目標に達しなければ営業所解散の窮地に陥り、元部下の庭野聖司(工藤阿須加)が、万智に復帰を懇願。それを受け入れた万智が2週間限定で助っ人に行き、ひと癖もふた癖もある客たちに家を売っていく……というストーリーだった。

 続編放送は決まったようだが、日テレにとって唯一の不安要素が、昨年1月にDAIGOと結婚した北川の懐妊だ。日テレでは昨年、好評だった『花咲舞が黙ってない』の第3シリーズ放送をプランしていたが、主演の杏が第1子、第2子となる双子を妊娠したため流れてしまったことがある。昨年5月、杏は双子を出産、さらに今年3月には第3子の妊娠が明らかになり、結局『花咲舞』続編は露と消えてしまった苦い過去がある。

「さすがに北川に関しては、連ドラ主演が決まっていながら、自己管理ができずに懐妊するようなことはないでしょう。なんせ、北川は来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』へ出演しますから。北川にとって、待望の大河初出演で、薩摩・島津家の分家に生まれた篤姫役という重要な役どころです。さすがに妊娠で出演辞退というわけにはいきません。その点、DAIGOにもしっかり協力してもらわなければなりませんが……」(テレビ誌関係者)

 日テレ、ファンの期待度も高い『家売るオンナ』。第2弾も高視聴率を取るようなら、さらにシリーズ化される可能性もありそうだ。
(文=田中七男)

その人気に陰り? 福士蒼汰主演映画『ちょっと今から仕事やめてくる』が爆死で、7月期ドラマにも暗雲漂う

その人気にかげり? 福士蒼汰主演映画『ちょっと今から仕事やめてくる』が爆死で、7月期ドラマにも暗雲漂うの画像1
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』番組サイトより

 福士蒼汰主演映画『ちょっと今から仕事やめてくる』が5月27日に公開されたが、かなり厳しいスタートとなったようだ。

 同27日、28日の「週末観客動員ランキング」(興行通信社調べ)では、6週連続トップの『美女と野獣』、同じ1週目の『家族はつらいよ2』に次いで、初登場で3位にランクイン。一見まずまずの発進のように思えるが、問題なのはその中身。土日2日間の観客動員は10万2,000人、興行収入は1億4,000万円と低調だ。

 最近封切になった主な邦画の1週目の興行成績は、菅田将暉主演『帝一の國』が16万6,000人、2億1,400万円(動員、興収/以下同)。福士も出演した木村拓哉主演『無限の住人』が14万5,000人、1億8,900万円。岡田准一主演『追憶』が18万人、2億2,700万円。唐沢寿明主演『ラストコップ THE MOVIE』が8万1,000人、9,600万円。Hey!Say!JUMP・伊野尾慧主演『ピーチガール』が12万人、1億4,300円といったところ。

『仕事やめてくる』は、早くから大コケが予想されていた『ラストコップ』に次いでワースト2位の惨状。特に1週目の興行成績で、客層が限られそうな伊野尾と山本美月のコンビによる『ピーチガール』にも負けてしまったのは、なんとも痛い。

 福士自身の主演映画では、有村架純とのW主演で最終的に23億2,000万円の興収を上げてそこそこヒットした『ストロボ・エッジ』(2015年3月公開)の1週目が、28万6,450人、3億3,243万7,800円だったことを思えば、『仕事やめてくる』は動員、興収共にその半分以下だ。

『仕事やめてくる』は、ブラック企業で心身共に疲弊した新米サラリーマンが、ナゾめいた男との出会いを通して立ち直り、人生を見つめ直していく姿を描いた作品。原作は70万部を突破するベストセラーとなった北川恵海の同名小説(KADOKAWA)で、漫画化(同)もされており、原作、漫画のファンからは一定の期待感があったはず。福士以外の主要キャストは工藤阿須加、黒木華、吉田鋼太郎、小池栄子、森口瑤子、池田成志で、なかなかの豪華メンバー。これで不振となれば、製作委員会も福士もショックを隠せないだろう。

 福士は、13年前期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でブレーク。その後出演した『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)では、主演・綾瀬はるかの年下の恋人役を好演し、人気はうなぎ上りとなった。ところが、ゴールデン帯での連ドラ初主演となった月9ドラマ『恋仲』(フジテレビ系)は平均10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、当時の月9としてはイマイチ。『お迎えデス。』(日本テレビ系)は平均7.9%と大爆死してしまった。その直後の同6月25日と26日にオンエアされたスペシャルドラマ『モンタージュ三億円事件奇譚』(フジテレビ系)でも主演を務めるも、前編8.3%、後編7.7%と、これまた大コケ。

 主演ドラマが相次いで爆死したことで、その人気にも陰りが見えていたが、『仕事やめてくる』も不振とあっては、この先の活動に不安がよぎる。7月期には、日曜ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)で『お迎えデス。』以来の連ドラ主演が決まっているが、大きな暗雲が垂れ込めてしまった。
(文=田中七男)

視聴率6.6%……低空飛行続く綾野剛『フランケンシュタインの恋』が「魅力的なのに全然面白くない」ワケとは

視聴率6.6%……低空飛行続く綾野剛『フランケンシュタインの恋』が「魅力的なのに全然面白くない」ワケとはの画像1
日本テレビ系『フランケンシュタインの恋』番組サイトより

 日曜ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)も、後半に入って第6話。視聴率は6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、相変わらずの低空飛行です。

 このドラマ、回を重ねるにつれて、何を見せられているのかわからなくなってきました。一応タイトルは『フランケンシュタインの恋』ですし、怪物・深志研(綾野剛)と薄命美少女・継実(二階堂ふみ)の悲恋を描きつつ、怪物を成長させる(人間界に馴染ませる)というのが大筋にあると思うんですが、前回あたりから継実の存在感がめっきり薄くなっていて、どこに軸足を置いて見ればいいのか判然としなくなってきました。

 今回、怪物は「継実を守るため」に「人間を知りたい」から「ラジオに出る」ことにしました。こう書くと怪物が積極的に人間界に溶け込もうとしているように見えますが、実際にはDJ天草(新井浩史)にそそのかされて出演しただけです。その番組で何人かの人に出会って「怪物が人間を知った」ようなことも語られますが、そこで視聴者に提示されるのは、ドラマが勝手に定義づけた「悲しい」と「虚しい」という言葉の違いと、その定義に振り回される怪物の姿です。怪物はそれらの人物の行いを見て喜んだり、激怒して毒胞子をまき散らしたりしますが、その一連の出来事に継実は一切関係ありません。

 というか、第1話で継実は山から怪物を下ろしました。怪物は山を下りました。彼らが能動的に自らの意思で行動を起こしたのって、この1点ずつだけなんです。あとは周囲が勝手に騒いで、成り行きで「好き」とか言ってみたり、怪物が継実の姉を殺しかけてみたりしますが、基本的に全部が全部、受け身の行動なんです。

 毎回、周囲にミニドラマが発生して、そのミニドラマを目の当たりにした怪物と継実に受け身を取らせつつ、「健気さ」を描く。そういうパターンの繰り返しで物語が前に進まないまま、後半まできちゃった、という感じです。

 で、始末が悪いのが、このミニドラマの出来がすごくいいことです。

 前回の、怪物がお世話になっている工務店の若い職人が母親とその浮気相手に金をせびられているエピソードにしろ、今回の義足の幼稚園児のエピソードにしろ、まあとにかく感動的に撮られているんです。レギュラー俳優の芝居もいいし、ゲストのキャスティングもいいし、カメラワークも演出も冴えまくってる。

 いわずもがな、綾野剛の芝居も回を追って説得力を増してきています。もう、こういう人(こういう怪物)にしか見えません。設定がガバガバなのに「健気な怪物」に見えてくるのですから、これは芝居の力というしかないでしょう。

『フランケンシュタインの恋』は総じて、画面から伝わってくる出力は高く、濃密な瞬間を描くことには成功しているように思えます。ただ、ミニドラマたちの出来がよすぎることで、見ているうちにSFファンタジーであることを忘れてしまうんです。綾野剛の手から胞子が出て人を殺してしまうとか、二階堂ふみのことを好きだとか、キノコと遺伝子がどうしたこうしたとか、「人間とは」とか、本来ドラマの背骨であったはずのそうした設定が、枝葉である小エピソード群に食われてしまっている。

 結果、非常にアンバランスで「魅力的なのに全然面白くない」ドラマになってしまっているように感じます。ちゃんと作ってるのに面白くないドラマって、レビュー書くの超難しいですね。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

NEWS・手越祐也“金塊強奪犯”繋がり疑惑、ジャニーズが火消しに奔走中! 日テレの判断は……?

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 福岡の7.5億円金塊強奪事件で逮捕された自称会社役員・小松崎太郎容疑者のFacebookから、NEWS・手越祐也らしき人物と一緒に写った写真が見つかった問題。ジャニーズ事務所が26日、朝日新聞へのコメントを通じ、これを手越本人だと認めた。

 問題の写真が投稿されたのは、2011年。飲み屋と思しき場所でソファに座り、共にポーズを取っているもの。小松崎容疑者の逮捕と共に、ネット上に拡散され、大騒ぎとなった。

 ジャニーズ事務所の担当者は、「お店でたまたま一緒になり、『一緒に撮って』と求められ、応じてしまった」と説明。「写真の人とは面識もないし、名前も知らない。その後の付き合いもない」というが、手越は「軽率だった」と反省しているという。

 なお、小松崎容疑者のFacebookには、手越のほかにも、第64代横綱の曙太郎と思しき人物や、フルーツポンチ・村上健志と思しき人物、ジャングルポケット・太田博久と思しき人物、カラテカ・入江慎也と思しき人物など、有名人らしき人物と撮った写真が数多く確認できるが、手越の写真のみが29日までに削除された。

「手越といえば、NEWSとしてのアイドル活動のほか、バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』やサッカー番組など、日本テレビばかりで複数のレギュラー番組を抱えている。今回の写真を、日テレがコンプラ違反としてどう受け止めるのか注目される中、ジャニーズ事務所は大慌てで火消しに奔走。ネット掲示板の関連スレッドも削除されており、これも同事務所の要請によるものではないかと騒ぎになっています」(芸能記者)

 手越によからぬ疑惑が浮上し、大慌てのジャニーズ事務所。『イッテQ!』降板の危機を乗り切れるだろうか?

『イッテQ!』3週連続20%超え! 快進撃を支えるのは“大コケ”フジテレビ『フルタチさん』か

『イッテQ!』3週連続20%越え! 快進撃を支えるのは大コケフジテレビ『フルタチさん』かの画像1
日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』番組サイトより

 5月21日に放送された人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が、平均視聴率21.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。同番組は3週連続で20%超えを記録しており、テレビ不況といわれる昨今においては驚異といえる数字を獲得している。はからずも、この快進撃をアシストしているのは低視聴率にあえぐ裏番組の『フルタチさん』(フジテレビ系)ではないだろうか?

「日曜夜8時は、人気番組が並ぶ視聴率激戦区です。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の平均視聴率は13~15%の間を推移しています。大河は固定ファンがいるので、ある程度の数字は確保できます。残りのパイを民放が奪い合い、その中で『イッテQ!』が独り勝ち状態にあるといえます」(放送作家)

『イッテQ!』と『フルタチさん』以外の各局ラインナップは、テレビ朝日系は所ジョージと林修がタッグを組む『人生で大事なことは○○から学んだ』、TBS系は番組独自のユーニクな競技の順位を予想する『珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』、テレビ東京系は単発の特番スペシャル『日曜ビッグバラエティ』と、各局趣向を凝らした番組が並ぶ。

「各番組のジャンルが異なるので、それぞれに固定視聴者は一定数いるといえるでしょう。その中でも『イッテQ!』の視聴率が好評なのは『フルタチさん』の視聴率不振が影響しているのは確かでしょうね。フジテレビを離れた視聴者が、ほかに見るものがないから安全パイとして『イッテQ!』を見ている状態だといえます」(同)

 かつて、この時間帯は『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)と『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)が激しい視聴率競争を繰り広げた。結果は、後発の『ごっつ』が勝利し、『元気』を終了に追い込んだ。だが現状、フジは日テレに大きく水をあけられている。『イッテQ!』の快進撃は『フルタチさん』への“トドメ”となりそうだ。
(文=平田宏利)

ブレイク寸前、テレ朝「ナスD」は上層部による“パクリ指令”の副産物? 現場は複雑な心境で……

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テレビ朝日本社(「Wikipedia」より/Wiiii)

 3年連続で視聴率「年度3冠王」を達成した日本テレビを、『ドクターX~外科医・大門未知子』や『相棒』といった人気ドラマシリーズを持つテレビ朝日と、報道・情報番組が堅調なTBSが追いかけているという昨今のテレビ業界。フジテレビは相変わらずの凋落ぶりで、テレビ東京に負けることもしばしばという状況だ。

 そんな中、バラエティ番組界隈では、ちょっとした変化が生じているという。各局の事情をよく知る放送作家はこう話す。

「視聴率では決して悪くはないテレ朝ですが、バラエティに関しては著しくクオリティーが下がってきているとウワサになっています」

 テレ朝のバラエティ番組というと、深夜番組からゴールデンタイムに格上げされるパターンが多く、『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』などもその例。くわえて、『Qさま!!』などのクイズ・雑学系の番組が多いのも特徴だ。さらに最近では『しくじり先生 俺みたいになるな!!』や『人生で大事なことは〇〇から学んだ』など、波瀾万丈な人生にスポットを当てた番組も増えている。

「もともとバラエティが弱かったテレ朝は、他局がやらないような企画を積極的にやることで、評価を高めてきました。そんな中、『アメトーーク!』と『ロンハー』を手掛けた加地倫三プロデューサーのような才能も出てきて、テレ朝のカラーが出来上がってきたわけです。しかし、バラエティははやりものなので、いい時期がずっと続くはずもない。『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』がマンネリ化して視聴率が下がってくると、今度は局のお偉いさんが番組の内容に口出しするようになってきたんです」(同)

 視聴率が下がったことで、上層部が現場に介入し始めるというのは、テレビ局ではよくある話だ。フジテレビの凋落の裏でも同様のことが行われていたといわれている。

「テレ朝の場合は、すごく単純な介入の仕方でしたね。とにかく“他局の人気番組と同じような新番組を作れ”という指令が降りてきたんです。具体的には『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に似た番組を作れということだったようですね。テレ朝に出入りしている放送作家たちは、こぞって『イッテQ!』みたいな新番組の企画を出していましたよ」

 他局の人気番組をパクるという安直な指令に現場のテンションは下がる一方だという。

「これまでチャレンジングな企画に取り組んできたということもあって、まさかのパクリ指令に現場の士気は低下中。はっきりいって、今のテレ朝では面白いものが生まれる雰囲気もあまり感じませんね。一方、日テレは相変わらず調子がいいし、TBSは『水曜日のダウンタウン』みたいにとんでもなく攻めた番組もあるので、活気があります。放送作家としても、テレ朝以外で頑張りたいという人が多いですよ」(同)

 ちなみに、テレ朝版の『イッテQ!』として始まったのが、『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』(毎週火曜夜11時15分)。過酷なミッションを命じられた芸能人が世界中を旅してリポートするという内容なのだが、いま注目の的となっているのが「ナスD」こと友寄隆英ディレクターだ。

 アマゾン流域に住む部族を取材していた友寄ディレクターは、現地の人に「肌にいい」と騙されて黒い染料を体中に塗ってしまう。しかも、その染料は洗っても取れないかなり強力なもので、体中がナスのように黒光りしたまま友寄ディレクターは取材を続行。その姿があまりに衝撃的だと話題になっているのだ。

「放送開始前はよくある『イッテQ!』の二番煎じだと思っていたのに、まさかの“ナスD”という飛び道具の登場で、ブレイク寸前という状況です。上層部のクソみたいな指令でヒットが生まれそうだと、バラエティ界隈でもみんな驚いていますよ。ただ、これが当たってしまうと、テレ朝が他局のパクリだらけになってしまうのではないかと心配の声も多いですね」

 どうやら、上層部の現場介入が功を奏したテレ朝。現場のモチベーションが上がらないまま、このパクリ路線が続いてしまうのだろうか……。

『ガキの使い』の呪い!? “良きパパ”ココリコ・田中直樹とCOWCOW・善しが連続離婚で……

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吉本興業公式サイトより

 お笑いコンビ・COWCOWの善しが4月上旬に離婚していたことがわかった。善しは、今年1月に「週刊文春」(文藝春秋)において、20代一般女性との不倫が報じられ、同時に夫人とはすでに別居中しており、離婚協議中であることも明らかになった。

 善しといえば『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「嫁大事芸人」に登場するなど愛妻家として知られる。さらに、2人の子を持つ“良きパパ”でもあり、家族そろって『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)へも出演している。

「番組スタッフのヘイポーさんが、善しさんの家に泊まる企画ですね。子ども嫌いを公言する“クズキャラ”のヘイポーさんが、だんだんと家族や子どもたちと打ち解けていく様子が描かれており、感動回のひとつといえます。好評のため、第2弾でキャンプ企画も行われました。こうしたアットホームなイメージが強かっただけに、離婚に対するギャップが注目されてしまうのでしょう」(放送作家)

『ガキの使い』といえば先日、番組レギュラーのココリコの田中直樹の離婚も報じられたばかり。図らずも、番組関係者に不幸が続く形となった。

「『ガキの使い』はこの4月にリニューアルしたばかりです。立て続けの離婚報道は、番組のイメージとしては良くないでしょう。とはいえ、5月14日の放送回では、松本人志さんが早速、田中さんの離婚をイジり、『しえ! 愛してるぞ!!』のフレーズも飛び出しました。善しさんの場合も、うまい具合に消化できればいいのですが……」(同)

 偶然の一致とはいえ、これ以上『ガキの使い』に不幸が集中しないことを祈るばかりだ。
(文=平田宏利)

フジテレビ亀山千広社長退任で『27時間テレビ』はどうなる!? 「大幅な方針転換」はあるのか

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 視聴率が低空飛行を続けるフジテレビが、大幅な人事刷新を行った。亀山千広社長が退任し、さらに長年トップに君臨してきていた日枝久会長も退くことがわかった。新社長には、BSフジ社長の宮内正喜が就任する。

「宮内新社長は入社以来、一貫して編成や事業部門を中心に活躍してきました。ドラマプロデューサー出身であり、制作畑の亀山社長とは真反対の人物であるといえるでしょう。そのため、これまでの路線から大幅な方針転換が行われる可能性は大きいですね」(業界関係者)

 この新人事により、早くも悪寒がするのは、夏の恒例行事といえる『FNS27時間テレビ』だろう。毎年「つまらなくなった」と言われながらも、“本家”日テレの感動路線に対抗した、お笑いの祭典を楽しみにしている視聴者も多い。

「『FNS27時間テレビ』の大きな軸として、完全なお笑い路線か、中途半端な感動路線の2択があります。笑いが大幅に後退し、歌を前面に押し出した、2002年から03年のみのもんた司会の回や、ホリエモンが六本木からお台場まで走る中途半端なマラソン企画に挑戦した05年などの“トラウマ回”の再現にならなければよいのですが……」(同)

『FNS27時間テレビ』は、基本的に『笑っていいとも!』や『クイズ! ヘキサゴンⅡ』など人気番組がメイン企画になったことが多い。だが、「人気番組が皆無」の状況にあって、ネット上では「もう『ちびまる子ちゃん』か『サザエさん』の27時間でよくね?」といった投げやりな意見も見受けられる。果たして、フジテレビはどのような企画を用意するのか? その采配に注目したい。
(文=平田宏利)

『ぼくらの勇気』SPドラマ決定のKinKi Kids、やっぱり『24時間テレビ』蹴っていた? 18年前の禍根とは……

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 KinKi Kidsの2人が主演を務めたドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系)が、この夏、20年ぶりにスペシャルドラマとして復活する。作中に登場した「20年目の約束」をモチーフとした内容になるという。

 作品の復活により、はからずも『24時間テレビ 愛は地球を救う』(同)の裏事情が露呈することになった。

「今年の『24時間テレビ』は40回目となる記念の年です。嵐の櫻井翔、KAT-TUNの亀梨和也、NEWSの小山慶一郎がメインパーソナリティを務めますが、日テレ側は当初、KinKi Kidsにオファーをしていたようです。KinKi Kidsは20年前の1997年の20回目に『24時間テレビ』の番組パーソナリティを務めているため、節目として彼らにお願いしたかったようですが、実現しませんでした」(業界関係者)

 もとより、KinKi Kidsと『24時間テレビ』には、ある“禍根”があるともいわれている。

「99年にもオファーがあったようです。彼らの20歳の記念でもあり、当初は前向きに検討されていたようですが、土壇場でSPEEDがメーンにブッキングされ、KinKi Kidsがサブ扱いとなったため、話が流れたともいわれていますね」(同)

 KinKi Kidsは年末のコンサートを優先するため、長年にわたり『NHK紅白歌合戦』に出場しなかった逸話を持つ。地に足の着い活動には独自のこだわりが感じられ、なによりファンを大切にするデュオである。何かと批判の多い『24時間テレビ』との相性は悪いのかもしれない。
(文=平田宏利)

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