「03カルチャー」の記事一覧(12 / 40ページ)

銀幕を彩る古今東西の女優へ、等身大の愛を語る『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』

<p> 私が初めて秋本鉄次さんの映画批評を読んだのは、1979年の春、「キネマ旬報」誌に掲載された角川春樹プロデュース&村川透監督による東映映画『白昼の死角』評だった。</p>

<p> 当時は日本映画界が2本立プログラムピクチュアから1本立大作路線へとめまぐるしく変貌していった時期で、映画マスコミはそれらの作品群を「贅肉のつきまくった大作」と頭ごなしに批判しまくっていたが、このとき秋本さんは「そんな贅肉なんて、バリバリ食ってやる!」といったエネルギッシュな気概で当時の風潮を一蹴し、その上で『白昼の死角』を贅肉の少ない映画として評価されていた。<br />
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『仁義なき戦い』のモデルの“元ヤクザ”美能幸三は、本当は映画化を望んでいなかった?

<p> 1973年に公開され、社会現象を巻き起こした日本映画の金字塔『仁義なき戦い』シリーズ。近年でも、菅原文太(2014年没)や松方弘樹(17年没)の訃報を伝えるニュースにおいて、今から40年以上も前の同シリーズが彼らの代表作として繰り返し紹介されたのは記憶に新しい。だが、公開から長い年月が経つにつれて、このシリーズが戦後の広島県で実際に起きた暴力団同士の抗争をモデルにしていることを知らない世代も増えている。</p>

<p> 本書<a href=”http://amzn.to/2nhtU74″target=”_blank”><u>『仁義なき戦いの“真実” 美能幸三 遺した言葉』(鈴木義昭/サイゾー)</u></a>は、後に広島抗争と呼ばれた抗争劇の真相を、その中心人物となった元暴力団員・美能幸三の手記とインタビューで解き明かす一冊。美能は10年に83歳でこの世を去ったが、著者は生前の彼のもとを何度も訪ねて聞き取りを重ねていたという。<br />
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マツコも愛した、バブル臭ムンムンのセクシーダイナマイト女教師マンガ『イオナ』

<p> 先日『マツコの知らない世界』(TBS系)を見ていたら、普段全然マンガを読まないというマツコ・デラックスが、学生時代に読んでいた数少ないマンガとして『イオナ』を挙げていました。バブル期を象徴するグンバツなバディのイケイケなナオンが登場する女教師マンガ、それが『イオナ』です。あらためて読んでみると、とんでもなくブッ飛んでいたので、本日はこちらをご紹介しましょう。</p>

<p>『イオナ』は「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に1990~93年まで連載されていた、澤井健先生の作品。当時は、スピリッツ誌面上で「ミス・イオナコンテスト」が開催されるほどの人気作でした。</p>

「喧嘩上等」「天上天下唯我独尊」はもう古い! 【卒ラン】近年の流行は“自作ポエム”!?

<p> 毎年3月にニュース番組をにぎわせるのが“荒れる”卒業式。傍若無人な卒業生たちの振る舞いに、キャスターが苦言を呈するのがお約束だ。しかし、ヤンチャな彼らが着ている特攻服や変形学ランは、ハレの日の一張羅でもある。</p>

<p>調べてみると、発祥はどうやら1970年代初頭。都内の暴走族が着始めたのがルーツのようだ。近年、暴走族はほとんど見かけなくなったが、彼らが作り上げた独自の衣装は、卒業式用の晴れ着として残っている。</p>

<p>そこで気になるのが、デザインや刺繍の内容に、流行はあるのかということ。変形学ラン、特攻服、そしてこれらへの刺繍を手がけて30年以上のプロス通販(岡山県玉野市)に最新事情を聞いた。</p>

『ゆゆ式』だけではない──BBCで放送された日本の児童ポルノ番組 55分間のあらすじと登場した作品

<p>先日、イギリスBBCが放送し注目されている、日本の児童ポルノの実態を追ったとされるドキュメンタリー。</p>

<p>『STACEY DOOLEY INVESTIGATES:YOUNG SEX FOR SALE IN JAPAN』</p>

<p> というタイトルと予告編。取材班が秋葉原で警察に拘束されるシーンは、日本でも見ることができます。<br />
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スポンサータブー? メディア側の過剰な自粛? 多国籍企業を告発した映画の公開に垂れ込む暗雲

<p> スポンサータブーに抵触するのか、それともメディア側の過剰な自粛(萎縮)なのか。国際的な評価を得ている名監督の力作が日本での劇場公開を控え、宣伝活動に悩まされている。ボスニア紛争を題材にした『ノー・マンズ・ランド』(01)などで知られるダニス・タノヴィッチ監督が2014年に完成させた『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』がその問題の渦中にある作品だ。大手グローバル企業がパキスタンで粉ミルクを販売したところ、不衛生な水で溶いた粉ミルクを飲んだ乳幼児たちが次々と死亡しているという実話を題材にした社会派ドラマ。予告編やチラシなどには企業名は出ていないが、映画本編を観るとモデルとなっている大手グローバル企業がどこか分かるため、乳製品や食品関係のCMが多いテレビやラジオでは『汚れたミルク』が紹介されないという事態となっている。</p>

<p> パキスタンを舞台にした『汚れたミルク』の主人公は、超有名グローバル企業に勤めることになったひとりのセールスマン。1994年、国産の医薬品を地道にセールスしていたアヤン(イムラン・ハシュミ)だったが、妻ザイナブ(ギータンジャリ)に勧められて世界的に有名な大企業への転職に成功する。アヤンは上司の指示に従い、病院の医者たちからお墨付きをもらう形で粉ミルクの営業に尽力する。医者や看護士への贈り物を欠かさないアヤンは病院で気に入られ、粉ミルクは飛ぶように売れていく。大企業に就職でき、経済的にも豊かになり、子宝にも恵まれたアヤン一家は幸せいっぱいだった。ところが1997年、アヤンは自分が売った粉ミルクが招いた惨状を知ることになる。スラム街で暮らす貧民層の母親たちは水道設備の整っていない不衛生な環境で粉ミルクを作り、赤ちゃんに飲ませていた。母乳で育った赤ちゃんに比べ、粉ミルクで育った赤ちゃんには免疫力がなく、痩せ細って次々と死んでいく。衝撃を受けたアヤンは職場を辞め、ドイツのテレビ局でこの問題を訴えようとする。番組が放送されれば、アヤンは英雄として帰国できるはずだったが──。<br />
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阿部乃みくもエール! 佐倉絆が活動休止のミリオンガールズZの今後を語る

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 セクシー女優の佐倉絆が17日、昨年12月のライブを最後に活動休止したミリオンガールズZ(MGZ)の足跡を、ファンやMGZの大ファンである阿部乃みくと振り返る「“きずぽん”こと佐倉絆と振り返るMGZ2016~with阿部乃みく(マシュマロ3d+)~」イベントに出席した。

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 セクシー女優で結成されるアイドルグループが次々に誕生する昨今、活動休止を宣言してしまったMGZ。中心メンバーの一人として活動してきた佐倉は「最初はちょっと寂しいなっていう気持ちもあったんですけど、一人になった分、自由気ままにできる時間が増えました。それを今は自分磨きの時間として使っています」と前向き発言。今後は阿部乃がメンバーとして活動する「マシュマロ3d+」への移籍も考えていることを冗談まじりに明かしつつ「今年は一人で飛躍する年。群れに群れず、一人で頑張りたい!」と意気込み。

 ミリガの新規メンバー加入での活動再開については、それほど乗り気ではない様子。「新しい子がいっぱい入ってきても、逆に辛い。わたし、おばさんみたいになっちゃうし……」と苦笑い。「もう一度アイドル活動をしてほしいという人もいますけど、今は『うるさい!』って。まあ、機会があればという感じ。AVの撮影とアイドルなら、やる側はAVの撮影の方がずっと楽しいんです」としみじみ。

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 阿部乃は「ミリガのいいところは、めっちゃダンスがうまいところ。あとキラキラしていて、トークも面白いところ。キャラも濃くて、いいところしかない。マシュマロで練習するときも、よくお手本にしていました」とMGZの魅力を紹介しつつ、「ミリガが好きなんで、ミリガが休止って聞いた時はわたし、葬式みたいな表情していました。」とミリガの活動休止が残念そう。

 ミリガの再結成にもエールを送るが、これに佐倉は「正直わたしは満足しているので、ミリガじゃなくてもマスカッツ(恵比寿マスカッツ)かマシュマロに入るかどちらかを狙っています」ときっぱり。「ミリガはもうやらない。だって、あのメンバーよりいいメンバーはもう来ないので。中途半端に入れても……」と正直な気持ちを打ち明けていた。

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 プライベートでは「3月で満5年彼氏がいない。助けて!」と「結婚したい願望」が芽生えはじめているという佐倉。「実は一時期、本当にミリガのとあるファンと結婚しようと思っていた時期もあったんです。わたし、すごく一途な人が好きで……。その人、わたしが北海道に行こうが沖縄に行こうが絶対会場に来ている人で、たぶん年収も高いので」とニヤニヤ。

 だが、どんなに可愛くても相手が百戦錬磨のセクシー女優だと、自分のエッチを馬鹿にされてしまうんじゃないかと奥手になる男性が多いのも事実。佐倉はプライベートでは全くモテないと嘆きつつ、エッチに関しては「プライベートは全く別。好きだったらテクニックがなくても全然いい。セックスはやっぱり愛なんじゃないかって最近思い始めているくらいです! エッチの時、プロのまねごとして来るほうが嫌!」と、テクニックなどはこだわらない様子。

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 これに阿部乃も「わたしもセックスに重点置いていないです。ハグしてくれたり、わたしを大切にしてくれる人が好き!」と同意していた。

 イベントではこの日、発売されたMGZのライブDVD『MGZ LASTGIGS & OSAKA ONEMAN LIVE』をファンと鑑賞しつつ、思い出話に花を咲かせた2人。会場には佐倉と阿部乃のポケットVRを体験できるVRコーナーも設置。ファンを喜ばせていた。
(取材・文=名鹿祥史)

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『【VR】佐倉絆 VRコキコキ手コキフェラ「じっと見つめて手でいっぱいしてあげる」』(KMPVR)

イベント詳細LINK
http://mgz.tokyo/?p=2612

歴史あり!? エロに情熱を燃やす愛すべきオトコたち『わが青春のマジックミラー号 AV界に革命を起こした男』

<p> 一冊の本、一枚のCDによって人生が大きく変わってしまうということがある。 僕の場合、浪人中に手にしたひとつのアダルトDVD(AV)がそれにあたる。</p>

<p> 何の気なしにふらりと立ち寄ったブックオフで僕が手にしたアダルトDVD(AV)は、当時、『やりにげコージー』(テレビ東京系)や『ああ探偵事務所』(テレビ朝日系)に出演するなど、もはやAV界“最強”の風格すら漂っていた、女優の夏目ナナがパッケージを飾っていて、夏目ナナの口からは、「10枚も入ってるなんてお得やで~」みたいな吹き出しが飛び出ていた。<br />
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“怪物”と呼ばれた漫画家の軌跡……谷口ジロー版まんが道『冬の動物園』

<p> 2月11日、谷口ジロー先生が逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。一昨年『孤独のグルメ2』発売記念イベントに出演させていただいた際、関係者の方から谷口先生の体調があまりよろしくないという話を聞いておりました。いつかまた元気になって『孤独のグルメ』の新作を描いていただけるものと思っていましたが……。</p>

<p> フランスの芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受章するなど、海外でも評価が高かった谷口先生ですが、近年の代表作としては『孤独のグルメ』『「坊っちゃん」の時代』といった作品が語られることが多いです。実際、僕も『孤独のグルメ』をきっかけとして谷口先生の作品を読むようになったのですが、ハードな作風の『事件屋稼業』『餓狼伝』『神々の山嶺』、あるいは動物をテーマとした『犬を飼う』『シートン』などの作品に思い入れがある人も多いことでしょう。</p>

出版界に大旋風! 『夫のちんぽが入らない』こだまが語る、夫とネットと大喜利と

<p>「このタイトルで出せないなら、他社に持っていく」。担当編集者にそこまで言わせる作品は、昨今なかなかないかもしれない。文学フリマで異例の大行列を生んだ同人誌「なし水」。そこに収められた一編のエッセーが、2017年出版界に大波乱を巻き起こしている。ただ衝撃的なタイトルに惹かれて読み進めれば、必ずやいろいろな意味での裏切りに遭う。お涙頂戴路線で読もうとすると、センスあふれる表現力が痛快に感動のはしごを外す。ちんぽが入る人も入らない人も、すべての生きとし生けるものたちへの挽歌『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)。うらやましい、あやかりたい、そして、こだま氏の素顔が知りたい!!</p>

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