「出版」の記事一覧(3 / 7ページ)

大量の「アリス・クラブ」が販売されていたことも……湘南堂だけじゃない!? 古書店で売られる“児童ポルノ”

 神保町・すずらん通りにある古書店「湘南堂書店」が児童ポルノを販売していたとして、店主ら3名が逮捕された事件が話題になっている。

 新聞各紙の報道によれば、同書店では写真集などを“プレミア価格”で販売。これが、タレコミによって当局の知るところとなったという。

 実写の少女ヌードなどを扱う、いわゆる“児童ポルノ”を販売することが法律で禁じられてから、来年でいよいよ2…

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「紙のマンガ本」がオワコンの時代に突入か……いま、出版業界に必要なのは“スピード感”

 マンガを紙の本で読む時代の終焉が、現実味を帯びているように見える。

 11月末、出版取次大手の日本出版販売(日販)、トーハンの中間決算で、紙のマンガ本離れが進んでいることが、より明確になってきた。

 日販ではコミックス部門の売上が前年同期比で12.7%減少。トーハンでは17.6%の減少となった。実に、2割近くが減ろうとしているわけである。

 トーハ…

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ついに創刊25周年を達成! アダルトゲーム市場縮小の中で、なぜ専門誌「BugBug」は続いているのか?

 アダルトゲーム関連の老舗月刊誌「BugBug」(富士美出版)が、10月発売の2017年11月号で、創刊25周年を迎えた。アダルトゲーム市場が縮小しているといわれるようになってから、長い年月がたっている。一時は毎月2ケタの雑誌が発売されたこともあるアダルトゲーム雑誌も、今ではわずか数誌となった。そうした中で、サン出版から富士美出版へと出版元を移籍しながら健闘を続ける同誌のマス大澤編集長に、こ…

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「まんがタイムきららミラク」突然の休刊──理由は「人手不足」か

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「まんがタイムきららミラク」2017年12月号(芳文社)

『桜Trick』や『幸腹グラフィティ』など、多くのアニメ化された作品を掲載していた芳文社の4コマ漫画誌「まんがタイムきららミラク」が、16日に発売された12月号で休刊することを発表し、注目を集めている。

 同誌は2011年に「まんがタイムきらら」増刊号として創刊の後に独立。「きらら系」各誌の中では、ストーリーを重視する独自色を展開していた。

 多くの作品がアニメ化される有力雑誌であったにもかかわらず、休刊に至った背景にあったのは何か。事情を知る業界関係者が挙げるのは「人手不足」である。

「最近、幾人か辞めたという話を聞いていましたから……本当に人が足りていないんでしょうね」(業界事情に詳しい編集者)

 出版界でも業績は安定している芳文社だが、やはり人材は流動的。キャリアアップを目指す編集者には、また別の会社へと転籍していく人が常にいるもの。それが重なってしまったことが休刊の原因ということらしい。

 しかし、仮にも商業出版している雑誌で、人手が回らないなんてことはあるのだろうか。

「やはり、雑誌が増えすぎたのが原因でしょう。正直、ちょっと統廃合して整理しないと読者も混乱していると思われていたところに、人手不足は、いい機会だったんでしょうね」(同)

 確かに「まんがタイム××」というタイトルの雑誌は「きらら」系列だけで「きらら」のほか「きららMAX」「きららキャラット」「きららフォワード」、さらにWebの「きららベース」に「ミラクWEB」。正直、毎号買っている読者でも、自分が買っている雑誌がどれだったのか混乱しそうな勢いである。

 おまけに、発売日も「ミラク」は毎月16日。「MAX」は19日。いや、確かにややこしい。

 ちなみに、大人向け四コマ雑誌の「まんがタイム」のほうは「きらら」系をしのぐ、定期刊行6冊。よく混乱しないものだと感心するが……。
(文=四コマ取材班)

「週刊プレイボーイ」の水原希子“大特集”が完全爆死!「乃木坂46の時より25%近く低い数字」

「週刊プレイボーイ」の水原希子大特集が完全爆死!「乃木坂46の時より25%近く低い数字」の画像1
「週刊プレイボーイ」2017年 10/16号(集英社)

「これはヤバイだろうと思っていたら、案の定、悲惨な結果になったようですね」

 さる出版関係者がこう語るのは、10月2日発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)のこと。創刊51周年に突入する記念月間のトップとなる号の表紙&グラビアに、女優でモデルの水原希子が登場。しかも巻頭全ページ&センターグラビア増ページ、両A面ポスターの付録までついていたのだが……。

「今回のグラビアはロサンゼルスで撮影されたもので、水原側の気合は相当なもの。『単にセクシャルなだけでなく、後から見返した時に宝物になるような写真が撮れたら』という彼女の決意を聞いた編集部は、なんと41ページという異例の大ボリュームでグラビア掲載を敢行。前半はビルの屋上で、お尻の見える超ミニスカートを披露し、後半はほぼスッピン状態でのベッドシーンや手ブラ、屋外や車内での水着姿などで構成されています。さらに、51周年目を飾る屋外広告にも、水原が起用されているんです」(週刊誌編集者)

 まさに、水原の水原による水原のための特別号とあって、編集部も売り上げアップに絶対の自信を持っていたのだろう。

「しかし、結果は実売率が40%にも届かない大爆死となった模様です。『週プレ』といえば、表紙&巻頭グラビアが最大の売り物で、雑誌の命運も、ほぼそこに懸かっている。この号のコンビニや書店での売れ行きデータを見ると、乃木坂46の人気メンバーが起用された時とは20~25%近く、小倉優香ら人気グラドルの号と比べても5~10%近く低い数字です」(前出・出版関係者)

 創刊月の記念号1発目で勢いをつけたかった編集部も、さぞかしガッカリしたことだろうが、最近の水原はネガティブな話題に事欠かかない。

「10月9日のインスタグラムに、今回のグラビア掲載用に撮影された写真の一部をアップしたところ、『下品』『汚い』『美しくないものを見せるな』などと罵詈雑言を浴びて大炎上。8月にもトイレ中の画像を載せて批判されたほか、一部のアンチから差別的な発言をされるなど、いまや完全に“炎上女王”と化している。本業もパッとせず、9月16日に公開された出演映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は初週6位で、3週目からは圏外に転落しています」(芸能ライター)

 世間の水原アレルギーは、「週プレ」の想像以上だったようだ。

みなさん……そんなに「イカ天」面白いと思ってなかったんじゃないか?

<p> さて、前回(リンク)に引き続き話題は「イカ天」である。</p>

<p> この番組を中心としたムーブメントについては、拙著『1985-1991 東京バブルの正体』(MM新書)でも多くのページを割いて執筆した。というか、途中からページが足りないので、編集者と相談してページ数を調整して、増やしてもらった。</p>

<p> それでも、まだ書き足りない。</p>

<p> この時代のバンドの音楽史的な位置については、専門の書き手がいるだろうから、そういう人たちの文献を参考にするといい。</p>

「女のコがパンツを脱ぐ!!」やらせ番組だと思われていた「イカ天」への期待

<p> 5月に上梓した『1985-1991 東京バブルの正体』(MM新書)は、ことのほかに話題となり、派生してさまざまな依頼もあり、ありがたいことこの上ない、今日この頃。</p>

<p> とはいえ、新書のページ数ゆえに、けっこうな部分を削除せざるを得なかった。というよりも、実際に本に記述したのは取材や調査で知った事実の十分の一程度か。まだまだ、書きたい衝動の収まらぬ事どもは、山の様にあるという具合である。</p>

人気コミック『ギャングキング』が“タトゥー裁判”の有罪判決で大打撃!?

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『ギャングキング(29)』(講談社)

 あの人気コミックも、内容の変更を余儀なくされるかも?

 医師免許を持たずに客にタトゥー(入れ墨)を施したとして、医師法違反(無資格医業)の罪に問われた彫師・増田太輝被告(29)の公判が9月27日、大阪地裁で行われ、「有罪」との判決が下された。

「医師法には、タトゥーの施術に関する明文規定はなく、彫師をめぐる初の正式裁判として注目されました。長瀬敬昭裁判長は『保健衛生上の危害が出る恐れがあり、医療行為に当たる』として医師免許が必要と指摘。罰金15万円(求刑罰金30万円)を言い渡しました。弁護側は『医師免許を要求するのは過剰な規制で、表現の自由や職業選択の自由を侵害している』と主張したものの、『保健衛生上の危害の防止を上回る利益があるとはいえない』として退けられました。認可制導入を求める署名活動も展開していた一部の彫師らは、『このままでは彫り物の文化がなくなる。彫師は地下に潜るしかなくなる』と肩を落としています」(社会部記者)

 さらに、この裁判はマンガ界にも飛び火。ある人気コミックへの影響が不安視されているという。出版関係者が明かす。

「累計発行部数1,000万部を誇る柳内大樹の人気コミック『ギャングキング』に影響を及ぼす可能性があります。同作は2003年に『ヤングキング』(少年画報社)で連載がスタートし、現在は『別冊少年マガジン』(講談社)に移籍。自分で自分の体に彫り物を彫った少年、“和彫りのジミー”の成長を描いた不良マンガの金字塔です。作中で、彫り物は『芸術』として描かれ、世界一の『彫り師』になる夢を持つジミーが、学校の生徒たちにワンポイント3,000円で営業しているシーンも出てきます。しかし、今回の判決に照らすとジミーの行為は違法となり、『犯罪を助長する』作品になってしまった。彼は憧れの彫師に弟子入りするために渡米しようとしていますが、表の世界で営業するつもりなら、医師免許取得に向けて猛勉強しなくてはならない。勉強とは無縁の不良生活を送るジミーですから、並大抵の努力では夢は叶いそうにありません」

 こうなったら、タイトル通りギャングを目指す方向にシフトチェンジするしかない?

「プリキュアにはかなわない」という現実を超えて──ラノベレーベルにも乗り出す「キリスト新聞社」の目指す未来

<p>「日曜日の朝は、特撮がありプリキュアもあり……まあ、勝てないですよ」</p>

<p> まっすぐな視線から注がれる言葉には、あきらめの先の希望があった。</p>

<p> 松谷信司は、キリスト新聞の編集長として、これまでもさまざまな試みを行ってきた人物である。聖書を題材に「モーセ召喚!!!」「聖書の世界を遊び尽くせ!!」をキャッチコピーにしたカードゲーム『バイブルハンター』。同じく聖書の人物が登場する『バイブルリーグ』。スマホで遊べるパズルゲーム『モーセの海割り』。</p>

“ヤクザ雑誌はダメ”のご時世で、なぜ……「月刊実話ドキュメント」スピード復刊の裏事情

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「月刊実話ドキュメント」(ジェイズ・恵文社)

 今年3月に休刊したヤクザ雑誌「月刊実話ドキュメント」が10月号から復刊した。休刊は珍しくないご時世だが、約半年でスピード復刊したのは異例の話。今回の復刊は、休刊前に発行元だったジェイズ・恵文社が新たな発売元となり、編集部の態勢はそのままで再スタートとなったようだ。

 同誌が休刊となった理由にはいろいろな臆測が飛び、警察による圧力説なども浮上していた。しかし、事情を知る出版関係者は「編集者は周囲への影響を考えてハッキリ理由を言っていませんが、警察からの圧力だったら復刊はできません。ただ、ヤクザへの風当たりの強さが影響したことはあった様子」だという。

「4年前、出版社が竹書房からマイウェイ出版に変わったときも、その理由は竹書房が銀行から融資を受ける際、『ヤクザ雑誌はやらない』という条件が出されたという話でした。今回も別の出版社との交渉もあったようですが、やはり交渉先から『ヤクザ雑誌はダメ』で白紙になったりもしたそうです」(同)

「実話ドキュメント」は、かつて竹書房やマイウェイ出版から発行されていた創刊34年のヤクザ雑誌で、暴力団や右翼団体の動向を専門的な視点で追うのがメイン。創刊時の1984年は、山口組と一和会による暴力団抗争「山一抗争」があって大ヒットを飛ばした。二代目の編集長はいまや芸能レポーターとして活躍する井上公造氏。竹書房が同誌を手放したのは、「銀行の融資が必要なくらい、出版社の経営が厳しかったということでは」と関係者。

「当時の竹書房には『ドキュメント』のほか、もう一誌『実話時報』という社内制作のヤクザ誌もありましたが、そちらはアダルト系雑誌にリニューアルさせられていましたからね」(同)

 ヤクザ雑誌はあくまでヤクザの動きを伝えるもので、ヤクザと交遊があるメディアではないのだが、休刊は暴力団追放のご時世の悪影響を受けたということなのだろうか。

「ただ、復刊できたことに関しては、取次の力添えもあったと思います」と関係者。

 出版社、書店がバタバタと倒産している出版界では、新規参入することはかなり難しく、よほどしっかりした経済的背景があるか、確実に売れるというプランを示さない限り、本を流通させる卸売業者、いわゆる「取次」が首を縦に振らないという。

「そんな中で復刊できたということは、取次が『実話ドキュメント』をそれだけ評価したということでしょうね。実際、復刊部数は休刊前のものを維持しているともいわれていますし。今、雑誌の売り上げは書店よりコンビニの方が大きいですが、本だけを売る専門店である書店と、売れるものだけ置くコンビニとでは、本に対する扱い方が根本的に違います。コンビニは本が売れなければ、その売り場に弁当やジュースを置いた方が良い、とすら考えるもの。そうなれば取次には大打撃なので、コンビニで少しでも売れそうな商品は残そうとしてくれます。『実話ドキュメント』は書店よりもコンビニでの売り上げが大きい雑誌と聞きますから、そこが復刊の決め手になったのでは」(同)

 ヤクザ雑誌は暴力団と警察、ともに取材しにくい対象を相手にしながら、出版社や銀行にまで冷たくされる風当たりの厳しい雑誌だが、それでも復刊に漕ぎ着けられたということは、世間のヤクザへの関心はまだ需要があるということでもある。

「でも、それも編集部が細々やっているから続けられているだけで、大儲けできているわけではないでしょう」と前出関係者。

「この業界、昔は実売率が7割を切ったら社長に怒鳴られてました。それが今では、4割売れただけでも御の字。本は委託販売のみですから、出荷した商品の半分以上が平気で返ってきちゃう。それでもなんとか利益を出すには、自分たちの給与や取材経費などを抑えながらやっていくしかないでしょう。お金以外のモチベーションがないとやれないですよね」

 この復刊の直後、任侠山口組の織田絆誠代表が銃撃されるという事件が発生した。その犯人として、神戸山口組の直系組員が指名手配され、神戸山口組本部が兵庫県警によって家宅捜査されている。こうした動きがあるとヤクザ雑誌の取材力に期待する向きもある。

 復刊した同誌の中身はほぼ休刊前そのままで、新たに片岡亮氏による格闘技連載、三垣篤稔氏による競馬連載などが加わった。公式ブログやツイッターなどもないアナログな「実話ドキュメント」、その古きスタイルには昭和ヤクザに共通するような香りも漂う。
(文=高山登/NEWSIDER)

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