「コラム」の記事一覧(13 / 29ページ)

『昆虫すごいぜ!』だけじゃない……俳優・香川照之の“偏愛”は、ボクシング界を変えるか

  フジテレビが22日に中継したプロボクシング『村田諒太VSエンダム2』。勝利を手にし、「日本人2人目のミドル級世界王者」「日本人初の五輪メダリスト世界王者」という栄誉を勝ち取ったのはもちろん村田諒太だが、この一戦を通じて、ほかにも手応えを感じた者がいたはずだ。

 まずは中継局のフジテレビ。平均視聴率20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)は、今年の同局最高視聴率だ…

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正統派から変化球まで! 人間ドラマ3選

<p> 10月に入り、ようやく空気も秋めいてきた。秋といえばスポーツの秋、食欲の秋などいろいろあるが、ここはやはり芸術の秋らしく、ぐっと心を揺さぶるヒューマン・ドラマの注目作を紹介しよう。</p>

<p> アメリカでのドラマ制作数が急増し、その多くが日本にも上陸しているが、かなりのシェアを占めるのが犯罪ドラマだ。しかし、昨年全米でスタートするなり大きな話題を呼んだ『THIS IS US 36歳、これから』は、久しぶりに登場した正統派ヒューマン・ドラマだ。三つ子の誕生が控えているジャックとレベッカの夫婦、シットコムの主演でブ</p>

“フクシくん”落合福嗣のナレーションでつづる「プロ野球選手の子ども」の人生

<p> 今年もプロ野球のペナントレースが終わりを告げた。まだまだポストシーズンの戦いがあるとはいえ、試合のないオフシーズン、ストーブリーグの季節も意外ともうすぐそこにある。ただ、試合はなくとも、別角度から野球を楽しめるのがオフシーズンの醍醐味。そのひとつが、密着ドキュメントだ。シーズン中に放送される場合もあるが、オフのほうが選手の内面や私生活、家族を巻き込んだ企画が増えて、見応えあるものが多い。<br />
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生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実

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『ハイパーハードボイルドグルメリポート』テレビ東京

 グルメ番組といえば、心穏やかに見るものと相場が決まっている。おいしそうな料理におなかを鳴らせながら、近場なら、その店の情報をメモしたりする。テレビにおいて重要な要素である「情報」の中でも、最も幸福な種類の情報番組のひとつだ。

 だが、VTRを見ている小籔一豊が思わず

「どういう気持ちで見たらいいんやろ?」
「(料理を食べて)新食感とか言うてた自分が恥ずかしい」

と顔をしかめる“グルメ番組”がある。

 それが、10月3日深夜に放送された『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(テレビ東京)だ(なお、10日深夜にも第2回が放送される予定)。

 タイトルからして、不穏なムードが漂っている。

 この番組がリポートするグルメは、一言で言えば「ヤバい飯」。といっても、ゲテモノの類いではない。食べている人が「ヤバい」のだ。

 なるほど、サブタイトルが「ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯」というのもうなずける。

 まず番組は、アフリカのリベリア共和国に。

 西アフリカに位置する小国で、アメリカから解放され、アフリカに戻った黒人奴隷が建国した国。そのため、共用語は英語だ。年間の日本人渡航者(民間)は限りなくゼロに近いことなどが、ナレーションを排し、テロップのみで伝えられる。

 ディレクターは、街の市場に向かう。

 そこで彼が目にしたのは、日の丸のマークが描かれた包み。「非売品」と記されている、とうもろこしの粉だ。それを売買している者に聞くと、やはり日本からの支援物資が横流しされ、転売されているのだという。番組では、それを手に入れて食べている人を「横流し飯」としてリポートしていくのだ。

 さらに、エボラ出血熱を発症しながら奇跡的に生き残った人の食事もリポート。家族は全員エボラで死に、今は親戚の家に身を寄せている。彼女にディレクターが「生活はどう?」と尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「変わらない。不幸なままよ。生きていけるけど簡単じゃない。食べ物がないの。叔母さんが食べ物をくれるけど、毎日じゃないから」

 そして番組は、リベリアの過酷な現実を映し出す。

「元人食い少年兵の飯」というテロップ。

 1989年からリベリアでは激しい内戦が行われていた。25万人以上が戦死したといわれるこの内戦で、政府軍、革命軍は共に子どもたちを拉致し、訓練を施した上で銃を持たせ、前線に送り込んだ。少年たちは現実から逃れるため、コカインを常用し、仮装して戦ったという。極限状態に置かれた彼らは、殺した敵兵の肉を食ったと伝えられている。

 そんな元少年兵たちが今、どんな食事をしているかリポートしようというのだ。

 2003年、内戦が終結すると、少年兵たちは居場所を失い、彼らは広大な共同墓地に住むようになった。ガイドを務める現地ジャーナリストすら、墓地の前に着くと言う。

「相当危ないぞ、近づく時は本当に気をつけないと。元少年兵が襲ってくるかもしれない」

 実際、墓地の前でたむろしている男たちに声をかけると「クソ野郎、何撮ってんだ、お前!」などと罵声を浴びせられ、どんどんと人が集まってきて取り囲まれる。体をぶつけスリをしようとする者や、カメラを取り上げようとしてくる者もいる。

「とりあえず中は入れ」

と、自分たちのテリトリーに無理やり引き込もうとする元少年兵たちの迫力は、テレビでなかなか見ることのできない緊張感だった。

 なし崩し的に墓地の中に入ると、ひとりの女性が頭蓋骨を掲げてほほえんでいる。両親が殺され、その復讐のため11歳から少女兵として戦ったという。今は「生きるため」に娼婦をしている。

 そんな彼女に「食事を見せてくれ」と言うと、「今は食事を買う金がない」と答え、「3時間後に仕事に行くから、ついてくれば?」と言う。

「客が来て、セックスをして、客が金をくれたらご飯を買いに行くの」

 暗闇の中、いつものように客を取り、金をもらって戻ってきた彼女。その報酬は、わずか200リベリアドル(約200円)。その金で、150リベリアドルの食事を買う。スープと白米だけ。1回体を売って、ほぼ1食分だ。

 生きることは食べることだ。この番組は、それをあまりにも生々しく見せ、むき出しにさらしている。ほぼ白米だけのリベリアの娼婦の飯を伝えた直後に映し出されたのは、台湾マフィアの豪勢な食事。1万円以上するフカヒレまるごとスープを毎週食べている。その強烈なギャップにクラクラする。
けれど、それが現実だ。

 食事は、現実を如実に表す。食事から、世界の現実の確かな一部が見えてくる。

「これはグルメ番組です」

 確かにグルメ番組だ。けれど、あまりにも“新食感”なグルメ番組だった。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/

「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

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笑福亭鶴瓶論

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水道橋博士と太田光が18年ぶりに対峙! テレ東生放送「ビートたけし不在」の醍醐味

<p> ついに、恐れていたことが起きてしまった。</p>

<p> あのビートたけしが朝の生放送をやるということだけで驚きだった『おはよう、たけしですみません。』(テレビ東京系)。それも5日間連続で放送するというのだから、大丈夫なのかと思っていた。</p>

<p> 実際、たけしは初日から暴走気味。生放送でカットされないのをいいことに、得意のヅラネタをふんだんに連発し、政治ネタから自身が出演している番組のネタまでギリギリのラインで攻め続けていた。<br />
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『コード・ブルー』映画化決定で、山下智久と石原さとみの「10月入籍」が消滅!? そのまま破局も……

 『コード・ブルー』映画化決定で、山下智久と石原さとみの「10月入籍」が消滅!? そのまま破局も……の画像1

 もはや、視聴率回復は絶望的と言われていた、フジテレビの“月9ドラマ”を復活させ、話題となった『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』。2018年公開の映画化も決定したことで、主演のジャニーズ事務所・山下智久が「10月にも入籍か?」とウワサされていた、人気女優の石原さとみと“破局”したという情報が流れている。

 奇しくもフジの“月9ドラマ”『5→9~私に恋したお坊さん』で共演した山下と石原は、昨年の10月に熱愛がウワサされたが、即、ジャニーズの横やりで別れたとされていた。

 ところが、今年の4月に山下の誕生日を一緒に過ごしたことが明らかになって、“ビッグカップルがゴールインか?”と芸能マスコミからマークされるようになった。最近では、映画のPRインタビューで、石原が「大切なものは20代で築いたと思います。そして、30代になった今は、その大切なものや人たちを大切にしていきたい」と意味深に語ったことで、山下の『コード・ブルー』が終了した後の10月の入籍が注目された。

 石原も、日本テレビのSPドラマ『地味にスゴイ!DX校閲ガール・河野悦子』が9月20日に放送され、来年正月からの主演ドラマがスタートする前で、時間の余裕があることから、“10月入籍説”は信ぴょう性を帯びていた。しかし、『コード・ブルー』の視聴率が初回16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、最終回も16.4%という高視聴率で、“月9ドラマ”を再生させたことで、状況は一変した。

 山下は昨年、TBS系で放送されたドラマ『せいせいするほど、愛してる』の主演を務める予定だった。しかし、山下はドラマではなく、中国映画を選び、しかもその映画の話は、元SMAPのチーフマネジャーだった飯島三智女史が持ってきたものだったというのだ。

 このことが、飯島女史を目の敵にするジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子副社長の逆鱗に触れて、山下の事務所内での立場が微妙になっていた。

 ところが、山下が“月9ドラマ”を再生させ、ドラマの映画化も決定したことで、ジャニーズは干していた山下を“ポスト・キムタク”として再び売り出す計画に乗り出した。今後は、過密スケジュールが予想されることとなる。

 そうなれば、10月入籍どころか、結婚も当分、お預けとなる。石原としては、どんなに多忙でも入籍に支障はないと思っていたが、山下は入籍にはジャニーズの了解を取り付けなければならない事情もあって、煮え切らないままだ。石原は愛想を尽かして、すでに山下と距離を置き始めているという。

 ドラマ成功で石原に逃げられたとしても、これも人気稼業の宿命とあきらめるしかなさそうだ。
(文=本多圭)

『めちゃイケ』いよいよ打ち切りを決断? ナイナイ・岡村隆史は“大阪回帰”路線へ……

『めちゃイケ』いよいよ打ち切りを決断? ナイナイ・岡村隆史は大阪回帰路線へ……の画像1

 お笑いコンビ・ナインティナインの所属事務所である吉本興業が、大阪のお笑い活性化に向けて、年内に3軒の劇場をオープンする。岡村隆史が大阪に活動拠点を移すというウワサが現実味を帯びてきた。

 郷里の大阪をこよなく愛する岡村が、大阪に活動拠点を移すというウワサは以前から流れていた。その気持ちを後押ししたのが、8月25日に大阪で開催されたイベント『第1回大阪泉州夏祭り』だったという。

 このイベントでは、2014年に亡くなった“浪速の視聴率王”故・やしきたかじんさんの遺志を継ぎ、“大阪のために頑張った人”を表彰する『たかじんAWARD』の発表と、授賞式が開催された。このイベントに、岡村はシークレットゲストして参加。お得意のDJで大いに盛り上げ、活動拠点を大阪に移したいという気持ちを強くしたという。

 岡村の足かせとなっていたのは、東京でのレギュラー番組である、フジテレビ系の『めちゃ×2イケてるッ!』と日本テレビ系の『ぐるぐるナインティナイン』の2本といわれている。しかし、フジの『めちゃイケ』はここ数年、視聴率が悪く、幾度となく打ち切り説が流れている。8月5日に放送された2時間SPの視聴率は、4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という惨憺たる結果で、制作費が『めちゃイケ』の何分の一かの、テレビ東京の裏番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』に完敗。ついに、フジは打ち切りを決断したという。

『めちゃイケ』が消えれば、岡村の東京でのレギュラーは残り1本。それに比べて、関西ローカルのレギュラー番組は朝日放送の『なるみ・岡村の過ぎるTV』と関西テレビの『おかべろ』の2本。関西の比重が大きくなる。

 吉本をはじめとして、多くの芸人が大阪から東京に進出しているが、「東京のテレビ局はあまりにも規制が多すぎて、やりづらい。規制の少ない、大阪に戻りたい」と希望する芸人は多いという。

 岡村と同じ吉本に所属する東野幸治や月亭方正は、すでに大阪に拠点を移しつつある。その一方で、東京進出したものの伸び悩んでいる一部の芸人は、大阪には吉本の芸人が多すぎて活動の場がないため、戻りたくても戻れないというのが現状だ。

 先日、筆者が吉本の幹部と会った際に、幹部は「このままでは、大阪のお笑いは枯渇してしまう。もう一度、大阪のお笑いを復活させなければならない」と真剣に語っていた。それには、岡村がリーダー役としてもってこいの存在だ。また、吉本は自社が中心となって、25年の大阪万博誘致に向けて、大阪エンタテインメントパークを企画。その一環として、年内に大阪城公園に大・中・小の3つの劇場をオープンさせる。岡村が大阪に活動拠点を移す条件が、少しずつ揃ってきているだけに、ウワサが現実味を帯びてきた。

 肝心のコンビについてだが、解散はせず、これまで通り、お互いピンで活動していくだろう。相方の矢部浩之は家族の生活もあるため、東京を中心に活動するしかないだろうが、その点、独身の岡村は自由が利く。大阪のお笑い活性化に貢献すべく、活動拠点を移すのか? 今後の岡村の動向に注目したい。
(文=本多圭)

『黒革の手帖』悪女役で新境地開拓! “リアル元子”武井咲は、結婚&妊娠でさらに化ける?

<p> 突然の結婚、妊娠報道の渦中、大団円を迎えた『黒革の手帖』(テレビ朝日系)は、今の武井咲だからこそ演じられるピカレスクドラマの傑作だった。</p>

<p> 松本清張の小説をドラマ化した本作は、銀行員の女性が政治家や財界の権力者の裏金を横領し、その金で銀座の一等地にクラブを構えるという悪女の成り上がり物語だ。</p>

<p> ヒロインの原口元子は、山本陽子や浅野ゆう子といった女優が演じてきた伝統ある役柄で、2004年には武井の先輩に当たるオスカープロモーションの米倉涼子が演じたことでも知られている。</p>

<p> 本作に出演したことで、米倉は男に媚びない強い女というイメージを確立し、次々とテレ朝の連ドラに出演。やがて『ドクターX ~外科医・大門未知子~』で『相棒』の水谷豊と並ぶ、テレ朝にとってはなくてはならない看板スターとなった。</p>

TBSラジオ「プロ野球中継から撤退」にファンが悲鳴! ラジオはなぜ“巨人戦至上主義”から抜け出せないのか?

<p> リーグ優勝は決まっても、CS進出争いがまだまだ佳境のプロ野球。一方、Bクラスが確定した球団のファンの気持ちは早くも来季へ。試合単位、シーズン単位で落胆することはあっても、先へ先へと楽しみを循環できるのも野球ファンの醍醐味のひとつだ。そんな中、その前向きな気持ちに水を差しかねないニュースが飛び込んできた。</p>

<p><TBSラジオが来季から野球中継撤退へ></p>

<p>「週刊ポスト」(小学館/9月29日号)が報じたもので、(1)野球中継の聴取率低下で広告収入が激減。(2)各球場のラジオ用ブースの使用契約料もバカにならず、採算が厳しい……という状況のため、1952年から60年以上続いてきたプロ野球中継『エキサイトベースボール』を今季限りで撤退する、というニュースだ。</p>

<p> 27日には、さらに続報が流れた。TBSラジオの入江清彦社長が定例記者会見で「具体的に発表できる結論は出ていないが、年内をめどに結論を出す」「(撤退の)検討はずっと繰り返している」と答えたという。</p>

業界評バツグン! “オモシロおじさん”化した徳光和夫に再ブレークの予感

<p> 最近、周りで「徳光さんが面白い」という話をよく耳にする。もちろん徳光和夫のことだ。温厚そうな顔をしながら毒を吐き、これまでも業界やネットの掲示板などで「裏徳光」とか「毒光」などと呼ばれてきた。また大の巨人ファンで、それ以外の球団ファンに対しては、それこそ「人道にもとる」暴言を繰り返し、アンチ巨人の怒りを買ってきた。<br />
 <br />
 だが、ここ数年の徳光は、肩の力が抜けて“オモシロおじさん”化している。雰囲気で言えば、一時期の板東英二のような感じである。</p>

<p>『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)では道中、徳光がバスの中で居眠りする姿が売りになっているが、つい先日はこんなことが起きた。</p>

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